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[TGS 2010]みんなで楽器を演奏してコンサートも可能? ガマニアのMMORPG「Tiara Concerto」プレイレポート
本作を一言でいうと,ガマニアが得意とする可愛い系のMMORPGである。ゲーム構成はMMOのロビーエリア+MOインスタンスによる冒険エリアという,お馴染みのタイプだ。タイトルに「Concerto」(コンチェルト:協奏曲)と付いているように,本作では音楽が重要な要素となっている。詳しくは後述するが,“音エネルギー”を利用することで,さまざまな恩恵に授かれるのである。
とりあえずムービーを観てもらえば,本作がノリノリでリズミカルなMMORPGであることは伝わるはずだ。
そのエリアでは,小さな浮島にモンスターが数多くたむろしており,それらを全滅させると次の島へと移動する感じで,短いスパンで転戦していくことになる。冒険エリアがこんなことになっているのには,実は本作のストーリーと密接な関係がある。
今から800年以上昔,罪深き人類のせいで世界は大災害に見舞われ,大陸がバラバラになってしまった。現在この世界は,雲海の中に無数の浮島が浮かんでおり,人々はそこでの生活を余儀なくされているのだ。
キャラメイク時に選べる種族は「人間」「獣人」「エルフ」で,クラスには「ファイター」「レンジャー」「調音士」がある。定番タイプのなかに混じっている「調音士」は,楽器を演奏して,その効果で戦っていくという,本作を特徴付けるクラスだ。
具体的には,音符のエフェクトで敵単体や範囲系のダメージを与えたり,周囲のメンバーの回復を行ったりできる。そのぶん防御面は心もとなく,ざっと触ってみた感じだと,一般的なMMORPGにおける「バード」というよりは,「キャスター」と「ヒーラー」を混ぜ合わせたような印象である。
各クラスには固有のスキルが用意されており,ナンバーキーに登録されたスキルを繰り出して戦っていくという,これまたお馴染みのタイプ。通常攻撃だけでも3段階のコンボ攻撃が発生し,スキルを適当に混ぜながら連打しているだけでも,お手軽にコンボがつながる。動作は全体的にゆったりめで,来場客の反応をしばらく見ていたが,「とりあえずキャラの可愛さに惹かれて触ってみた」くらいのライトな人(筆者の誤解かもしれないが)でも,すぐにコンボを繰り出せているようだった。
ガマニアブースには,同じく可愛い系のMMOとして「DIVINA」も出展されており,最初はその点が少々引っかかっていた。しかしよく見ると,DIVINAはよりライトめに作られているようで,両タイトルはそれなりに棲み分けできているようだ。Tiara Concertoの現在の開発進行度は60%とのことだが,今後開発が進むにつれ,“音を奏でて冒険する”というメインコンセプトは,より明確な形でゲームシステムに反映されてくるだろう。
これは今回のプレイアブルバージョンでは実装されておらず,まだ企画段階とのことだが,プレイヤーキャラはクラスに関係なく楽器を演奏できるようになるそうだ。ゆくゆくは,複数のプレイヤーキャラが集まることで,街角でのコンサートやコンクールを開くことも可能だという。可愛い系のMMOという誰にでも親しみやすいスタイルに,音楽の要素が今後どのような形で盛り込まれるのか,注目していきたいタイトルだ。
- 関連タイトル:
ティアラ コンチェルト
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