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「THE LAST STORY」の最新情報公開。坂口博信氏がディレクターとして久々に手がける久々に新作RPGは,どのようなゲームなのか
任天堂が2011年1月27日の発売を予定している「THE LAST STORY(ラストストーリー)」は,「ファイナルファンタジー」の生みの親として知られる坂口博信氏が,18年ぶりにディレクターとして制作を手がけるWii専用の完全新作RPGだ。音楽を,長く坂口氏と一緒に仕事をしてきた植松伸夫氏が,そしてキャラクターデザインを「ドラッグ オン ドラグーン」シリーズなどで知られる藤坂公彦氏が担当するという豪華な布陣も注目を集めている作品だ。
これまで,2本のムービーが公開される程度で,情報の少ない本作だが,任天堂は本日(11月19日),ストーリーや戦闘システムに関する新たな情報を割とまとめて一気に公開した。果たして,THE LAST STORYとはどんなゲームなのだろうか。
「THE LAST STORY(ラストストーリー)」公式サイト
ゲームはこのようにして始まる。
主人公である傭兵の青年,エルザは,傭兵団の仲間と共に新たな仕事を求めて,美しいルリ島へやってくる。彼らの雇い主は,島の領主アルガナン伯爵。伯爵のおメガネに適えば,不安定な傭兵稼業をやめ,騎士として出世できるかもしれない。騎士になることを夢見るエルザ達にとって,ルリ島の仕事は大きなチャンスなのだ。
というわけで,伯爵から受けた最初の仕事で訪れた洞窟で,エルザは謎めいた力を手に入れる……。その力とは何か,というのは今後明らかになってくるはずだ。
戦闘システムについては,「リアルタイム性の高い戦闘の中に,コマンド式の戦略性を織り交ぜたもの」と説明されている。
ゲームにおける戦いは基本的にリアルタイムで進行し,プレイヤーはエルザの持つ「特殊な力」を駆使し,仲間をサポートしつつ戦闘を有利に進めていくという。その特殊な力の1つが「ギャザリング」と呼ばれるもので,これは敵の注意を強制的に引きつける能力。敵にやられそうな仲間を助けたり,仲間が呪文を唱えるスキを作ったり,あるいは,陣地にこもった敵を引き出したりといった場面で効力を発揮するとのことだが,すべての敵がエルザを襲ってくるのでは,なかなか困ることになりそうなので,おそらく使いどころが重要になってくるのだろう。
ちなみに敵が狙っている相手は,「ポインター」という線で分かるようになっており,ギャザリングを発動すると,そのポインターが一気にエルザに収束するそうだ。
また,仲間の放つ魔法の着弾点には「魔法サークル」が残り,ここを起点に,サークルを作った魔法の種類に応じた属性攻撃をしたり,エルザの「風魔法」によってサークルを拡散させ,追加効果を得たりするという。全体的に魔法の威力はかなり強力で,リアルタイムで戦闘しながら,そのつど適切な魔法を発動させていくこと,そしてサークルを有効に使うことが,THE LAST STORYの戦闘の特徴であるようだ。
ルリの街の風景も公開されており,スクリーンショットを見ると,西欧RPGを思わせる中世ヨーロッパ風の美しい街並みが確認できる。大小の広場や大通り,細かな路地などが複雑に入り組み,多くの人々が行き交うにぎやかなこの街は,冒険の拠点になるだけでなく,さまざまなドラマが待ち受けているという。
なかでもルリ城は,エルザ達が憧れる騎士の世界。いずれ,彼らも騎士の仲間に入り,この城で暮らすことになるのだろうか。
乱闘モード |
討伐モード |
さらに,公式サイトではWii本体とTHE LAST STORYが同梱された「THE LAST STORY スペシャルパック」の存在と,早期購入者特典の内容が発表された。特典として用意されるのは,設定画などを収めたビジュアルブックと,ミニサウンドトラックCDをセットにした「ELEMENTS OF THE LAST STORY」。数に限りがあるので,早期購入者特典を手に入れたい人は,なるべく早期に購入したほうがよさそうだ。詳しくは,公式サイトを参照してほしい。
というわけで,ようやくまとまった情報が公開されたTHE LAST STORYだが,もちろん,まだまだ教えてもらっていない部分も多いという雰囲気もあったりする。発売まで順次新情報が公開されていくのはほぼ間違いないので,続報を楽しみにしよう。
「THE LAST STORY(ラストストーリー)」公式サイト
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