連載
“竜宮小町”&“ジュピター”に対するファンの評価はいかに? 話題作「アイドルマスター2」に注目する今週の「読者レビューPickUp!!」
読者レビューランキング 2011.03.07集計版
週刊連載「読者レビューPickUp!!」は,読者レビューの最前線から,今いちばんHOTなタイトルを紹介していく読者参加型企画です。最新の読者レビューランキングと共に,これは! という読者レビューを毎週取り上げていきます。さて,今週は「アイドルマスター2」と「League of Legends」をピックアップしています。読んでいるあなたも,これを機会に読者レビューに挑戦してみよう!
※このランキングは,読者レビューの投稿を元に,本連載が独自の集計を行ったものです。(集計対象:投稿数5件以上,発売から1年以内のタイトル,もしくは正式サービス中のオンラインゲーム)
今 | 前 | 変動 | 機種 | ゲーム名 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | - | 英雄伝説 零の軌跡 | 94.974 | |
2 | 2 | - | StarCraft II: Wings of Liberty | 94.889 | |
3 | 3 | - | マビノギ | 94.685 | |
4 | 4 | - | ゼノブレイド | 94.678 | |
5 | 5 | - | ゴッド・オブ・ウォーIII | 94.000 | |
6 | 6 | - | GOD EATER BURST | 93.554 | |
7 | 7 | - | VANQUISH(ヴァンキッシュ) | 92.929 | |
8 | 8 | - | Mass Effect 2 | 92.133 | |
9 | 9 | - | Halo: Reach | 91.433 | |
10 | 10 | - | ゴースト トリック | 91.414 | |
11 | 11 | - | テイルズ オブ グレイセス エフ | 90.800 | |
12 | 18 | ↑ | Alliance of Valiant Arms | 90.452 | |
13 | 12 | ↓ | EVE Online | 89.978 | |
14 | 13 | ↓ | タクティクスオウガ 運命の輪 | 89.831 | |
15 | 14 | ↓ | アサシン クリード ブラザーフッド | 89.600 | |
16 | 15 | ↓ | OPERATION7 | 89.429 | |
17 | 16 | ↓ | World of Warcraft | 89.159 | |
18 | 17 | ↓ | 初音ミク -Project DIVA- 2nd | 88.927 | |
19 | 19 | - | Alan Wake | 88.500 | |
20 | 20 | - | メタルマックス3 | 88.300 | |
21 | 22 | ↑ | モンスターハンターポータブル 3rd | 88.138 | |
22 | 21 | ↓ | ストーカー 〜コール オブ プリピャチ〜 日本語版 | 88.100 | |
23 | 23 | - | マウント&ブレード ウォーバンド | 87.667 | |
24 | 24 | - | Master of Epic: The ResonanceAge Universe | 87.225 | |
25 | 25 | - | METAL GEAR SOLID PEACE WALKER | 87.109 |
2011年3月7日集計分の「読者レビューPickUp!!」をお届けします。先週,集計の対象となる条件である“5本のレビュー”が揃い,チャートインしてきた作品は4本ありました。
2月24日に発売されたバンダイナムコゲームスの「アイドルマスター2」は,今回,GamerScore 76点,75位でランクインしました。発売前から話題を呼んでいたこの作品を,今週はピックアップして見ていきます。
同じく2月24日リリースのアクションRPG「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」は,59ポイント,169位でチャートに姿を現しました。そして,コーエーテクモゲームスのアクションゲーム「戦国無双3 Z」は,そのすぐ下の170位にチャートインしています。どちらも人気シリーズの最新作ですが,いまひとつ振るっていない様子です。
そして今週は,アクションRPGとストラテジーを組み合わせた作品「League of Legends」が登場してきています。本作は2010年6月と昨年発売の作品ですが,今回5本が揃ってランクインしてきました。GamerScoreは85ポイント,ランクは30位となかなかの好位置です。“DOTA風のゲーム”あるいは,最近は“MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)”などと呼ばれるジャンルの,この作品を今週はピックアップします。
今週のピックアップ
アイドルマスター2 | 76 | ― |
発売元:バンダイナムコエンターテインメント | 発売日:2011/02/24 |
開発元: | 価格:8800円(税込) |
「アイドルマスター2」は,数多くの熱狂的なファンを生み出した作品「アイドルマスター」の続編です。前作と比較してグラフィックスの品質が大幅に向上していることや,ソロではなく3人構成の“ユニット”をメインでプロデュース出来るようになっているところなどが前作からの大きな変更点であり,かつ見どころとなる作品。ついに発売されたこのアイマス2に,どのような評価が集まっているのか見ていきましょう。 品質が向上したグラフィックスに関しては,苦言はほぼ見られず,誰もが素直に“良くなった点”として認識している様子です。髪の毛やアクセサリーの揺れかたがとても自然で,アイドル達の表情はさらに豊かに,ダンスはさらになめらかなものになっています。 また,アイマスといえは“楽曲”ですが,こちらに対する満足度も概ね高い様子。一曲一曲のクオリティが高いほか,前作では一度歌う曲を変更すると,ステージなどで前の曲が歌えなくなっていましたが,今作ではそのあたりの自由度が上がっており,より自分らしいプロデュースが行えるようになっているとのこと。 ゲームのテンポが全体的に向上しているところも高い評価が集まっているポイントです。ハードディスクにインストールすることでローディングがかなり短いものになる(しかもロード中にキャラが出てきて話しかけてくれるという工夫もあり)ほか,レッスンなどのミニゲームも難度少し低めで調整されており,前作よりも気持ちよいペースでゲームが進められるようです。ミニゲーム部分については,ルールも改良されて,以前より分かりやすく,プレイしやすいモノになってるとのことです。 そして悪い点ですが,やはり,“一部アイドルがプロデュース不可になったこと”と“男性アイドルグループが登場したこと”にかなりの部分が集中しています。しかし,とくにそこには触れていないレビューもあり,「誰もがこの部分に不満爆発で,けちょんけちょんにけなしている!」という雰囲気ではないようです。ただ「やっぱりあの娘をプロデュースしたかった」といったという気持ちが,心の底にわだかまっている人は少なくない様子です。 そのほかの悪い点としては,“ストーリーが不自然”“一部システムにわかりにくいところがある”“「お守り」というアイテムが強力すぎるのでは?”といった不満が挙がっています。 レビューを読んでいると気がつくのですが,今回寄せられたレビューには,本作のゲームプレイが,前作の“ソロ”メインから,3人の“ユニット”メインに変わっていることに対して言及しているものがありませんでした。このような大きなシステム変更に対して,賛同の声も不満の声も挙がっていないというのは,興味深いことだと思います。その理由はひょっとしたら,新システムが,非常に高いレベルで,違和感なく構築し直されているところにもあるのかもしれません。 そんなアイマス2に今回ついた評価は,GameScore 76ポイント,ランク64位というもの。悪くなく,堅実な点数&ポジションです。 発売前に見られたファンからの反発から,ネガティブなレビューが集まる可能性も低くはないと考えていたのですが,実際にはそんなことはありませんでした。ゲームの基本部分はしっかりと仕上がっており,しかも作り手達は前作とは違う“ユニットプロデュース”のシステムをスムーズに提供することに成功しているようです。また,本作の読者レビュー投稿者は極めて冷静に,フェアに本作を受け止めて,評価を書いてくれているという印象を持ちました。 一方で多くが「やっぱりこうしたかった」という願望をあらためて感じていることもよくわかります。“いままでできていたものができなくなる”ことからプレイヤーの胸に去来する“残念な気持ち”は,事前に想像できた以上に大きなものだったのかもしれません。 最近はコンシューマゲームでも,発売後にパッチやアップデート,コンテンツの追加などが行われることが珍しくありません。多くのファンの願いが作り手にもし届くなら,メーカーからの前向きなレスポンスにも期待してみたいですよね。 |
- アーケードや無印、L4Uとは比較にならない自然さが今作1番のウリ。まだ髪の毛などに多少の違和感が残る(ひと房が固まって動く等)ものの、アクセサリーなど非常に小さな物がごく自然に揺れたりする。3Dゲームでよくある、髪の毛が体を貫通したりといったことも起こらない。プレイしやすくなったミニゲーム。新旧含めて楽曲が素晴らしい。(Itsuki/男性/20代)
- グラフィックの向上。無印の頃でも凄かったキャラクターの動きがより自然になっている。楽曲の良さ。オートセーブやローディングの速度の向上。レッスン部分も難易度を下げてテンポよく遊べるようになってます。(れもんぱん/男性/20代)
- ものすごくハマっています。恐らく客層のほとんどが男性だと思いますが、とにかく可愛いので女性でも楽しめます。(mietty/女性/20代)
- グラフィックエンジンの見直しによる滑らかな演出。新曲追加による楽曲選択の幅が増えたこと。分かりやすく簡単になったレッスンシステム。(K's589/男性/20代)
- グラフィック、モーションが大幅に進化した。前作に比べて表情が豊富になった事。オートセーブ導入とセーブ、ロードの速度向上。(シノノ/男性/20代)
- 一部アイドルのNPC化、男性アイドルユニットの追加。やっぱり以前からプロデュースできたアイドルが選択できないってのは悲しい。男性アイドルユニットの参戦もプレイヤーによっては好き嫌いが分かれると思います。(れもんぱん/男性/20代)
- 一部キャラクターのNPC化。男性アイドルがライバル。NPC化したアイドルもストーリープレイ中はちょこちょこと顔を出してきますけれど、やはりメインキャラとして使えないのでは、やる気ガタオチになるのも頷けます。(Itsuki/男性/20代)
- シナリオの酷い部分の多さと破局してる部分。アイドルたちのテンションによって発生するギスギス、嫌味な発言などがいらなかった。ストーリーはおかしな点が多々あり、寒いシナリオでした。(シノノ/男性/20代)
- ユニットテンション管理が分かりにくい。ゲーム内のランキングシステムが複雑になっているため,もう少しシンプルにした方がいいかと思います。(K's589/男性/20代)
- ゲーム内で夜にメールが来る際、凄く上手くいっているはずなのに、何の脈絡もなく冷たいメールがきたりする。(mietty/女性/20代)
リーグ・オブ・レジェンド | 85 | 81 |
発売元: | 発売日:2010/06/01 |
開発元:Riot Games | 価格: |
「League of Legends」は,Riot Gamesが開発した,アクション性の高いストラテジーゲームです。「ウォークラフトIII:フローズン・スローン」の大人気Mod「Defense of the Ancient(DOTA)」を大いに参考にして作られたタイトルであり,現在,基本プレイ無料&アイテム課金型のビジネスモデルでサービスが行われています。英語版のみが存在する,2010年6月リリースの作品ですが,今回,GameScore 85ポイント,30位の好位置にランクインしてきました。ちなみに,本作と同じようにDOTAを多分に意識して作られた作品に「Heroes of Newerth」というタイトルもあります。 さてレビューを見てみると,まず多くの人が本作の“ゲームデザイン”を高く評価しています。少人数のチーム同士で対戦するタイプのオンラインゲームの場合,チームに大きな迷惑をかけるのが怖くて,とくに初心者のうちは,ゲームにジョインするのに勇気がいるものです。この作品の場合は「5v5で個々の責任が重過ぎず軽すぎず、かつ操作量も反射神経もさほど求められない」とのことで,FPSなどと比べると飛び込みやすい内容になっているとのことです。また本作では,プレイヤーの実力に合わせたマッチメイキングも行ってくれるので,そのあたりも,ゲームへの参加しやすさに一役買っているのでしょう。 さらに,本作が“無料ユーザーに優しい設計”であるとして,そこを評価する声も多いです。一部のアイテム以外はゲームをプレイすることで稼げるお金でも購入可能で,その一部のアイテムも外見変更などゲームバランスには影響を及ぼさないものばかりであるとのこと。そのため,無課金ユーザーでもまったく不利を強いられることなく,プレイを楽しめるとのこと。 本作はリアルタイムストラテジー的な色合いの強い作品ですが,自分が操作するキャラクターは1体だけなので,たくさんのユニットを操らなければいけない一般的なRTSに比べれば,操作は簡単です。そのため,いわゆるRTSがニガテな人でも楽しめることを良いポイントとして評価している人もいます。 悪い点としては,ゲームバランス自体は良くできているのですが,やはりルールが独特な作品なので,やや取っ付きが悪い印象があることや,グラフィックスがひと世代前のレベルであること,リプレイや観戦の機能がないことが挙げられています。 また,これはDOTAでもそうでしたが,本作では,試合中にいずれかのプレイヤーが回線落ちなどでいなくなってしまった場合,人数の減ったチームが大きく不利になってしまいます。この点をストレスの貯まるポイントであるとしているレビューが複数見られました。 本コーナーのランキングには,当然ながら日本語でプレイできるオンラインゲームやコンシューマゲームが多く,外国語サービスオンリーのタイトルがランクインすることはそう多くありません。この「League of Legends」は,とりたててプロモーションを行っているわけでもないタイトルですが,しっかりと上位にランクインしてきました。この作品の面白さを知った人にとっては,それだけ人に勧めたくなる光るモノを持ったタイトルであることの裏返しなのだと言えるのではないでしょうか。 筆者もDOTAはプレイしたことがありますが,「これはすごい!」と思う反面,「やるのであれば,うまい人に負けないように相当練習をしないとなぁ……」と感じて,結局継続的なプレイには至りませんでした。しかし投稿されたレビューを見てみると,「League of Legends」は,Modに比べてセットアップも簡単で,実力の近い人とマッチメイクしてもらえて,さらに課金なしでも不利にならないとのことで,DOTAに比べて格段にやりやすそう。実は,「これならばちょっと試してみようか」と思っていたりします。みなさんはどうですか? |
- 5v5で個々の責任が重過ぎず軽すぎず、かつ操作量も反射神経もさほど求められないので,対戦そのものに興味がない人以外は誰にでも楽しめる基本ルールが絶妙です。1人で遊んでもFPSの野試合ほど淡白でなく、1on1のゲームほどシビアでもない,ほど良いバランスが楽しいです。無料ユーザーにも優しすぎる設計。本当に1円も払わなくても一切のディスアドバンテージなく遊べます。(はとう/女性/20代)
- ゲームバランスを崩す課金要素が皆無。レベルにあったマッチメイキングで初心者でも楽しめる。ゲーム内のお金でコンテンツがアンロックできる課金システムに良心を感じました。(j4ckp0t/男性/20代)
- ストラテジー系のゲームが苦手でも楽しめます。League of Legendsはストラテジー系が苦手な自分にも楽しめました。自分が操作するキャラクター(ゲーム内ではチャンピオンという名前)は、1つなので「1つのキャラクターを操作していたら他のところがやられていた」ということはありません。 無料なのにとてもよく出来ています。(linoid/男性/10代)
- PVPが好きな人にはお勧めします。単純なPVPだけど意外と奥が深いので、それなりに楽しめるはず。(もりこ/男性/30代)
- 「コレは負けかな?」っと思ったゲームでも最後に大逆転して勝ったりする事も多々あるので比較的バランスは良い方なんじゃないでしょうか? RTSのチーム対戦モノでここまで熱くなれるゲームってなかなか無いですからね。(morisoba/男性/30代)
- リプレイや観戦機能など、このジャンルではあって当たり前の要素が付いていません。グラフィックが相当しょっぱい。覚えることが非常に多いので、やや取っ付きが悪いジャンル。(はとう/女性/20代)
- 途中で誰かが抜けるとかなり不利になる。1人少ない、というのはチームにとってかなり大きなディスアドバンテージになってしまう、という感じです。(linoid/男性/10代)
- 一人でも欠けると圧倒的に不利になる。(j4ckp0t/男性/20代)
- 初心者の人は、まず遠距離系のキャラをやると良いかも? 慣れないうちの近接キャラだと、遠距離の餌食になりやすいと思います。(もりこ/男性/30代)
- あまり無いのですが、しいて言えばマッチサーバーがちょっと不安定な所ですね。(morisoba/男性/30代)
「読者レビューPickUp!!」では,毎週取り上げたタイトルごとに抽選で一名,1000円分のWebMoneyもしくはAmazonショッピングカードをプレゼント。今回の当選者は……,
こちらの2名です。おめでとうございます!
当選者の方はお手数ですが「こちら」を参照し,「アカウント管理画面」から発送先住所と氏名の入力をお願いします。
今週の募集タイトル
本連載では,最近レビュー募集が開始された中から,「これは気になる!」というタイトルにてプレゼント企画を行います。今週のピックアップは以下の6作。それぞれ締め切りまでにレビューを投稿していただいた人の中から抽選で,これまた1000円分のWebMoneyもしくはAmazonショッピングカードをプレゼント! 皆さん奮ってご応募ください。
■プレゼント付読者レビュー募集タイトル
(3月8日追加分,締め切り:3月21日 0:00まで)
(3月1日追加分,締め切り:3月14日 0:00まで)
■今週のプレゼント付読者レビュー当選者
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※これまでのプレゼントは,1月25日当選分まで発送済みです。お問い合わせは「こちら」。
それでは,また来週,お会いしましょう。
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