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Lionhead Studios,「Milo & Kate」開発チームの写真を公開。プロジェクト自体の存在はほぼ確定
というのも,同社のSam Van Tilburgh(サム・ヴァン・ティルバー)氏が,「Team Milo」と題されたMilo & Kate開発チームの写真を公開したからだ。
Milo & Kateは,MicrosoftのXbox 360用モーションコントローラ「Project Natal」(現 Microsoft Kinect)のテクノロジーデモとして,2009年のE3で初公開された(関連記事)。
E3 2010では,Project Natalの正式名称が「Microsoft Kinect」に決まったことや,さまざまなKinect対応タイトルが公開されたにもかかわらず,残念ながら,Milo & Kateの新情報は発表されずじまいだった。
このことについて,MicrosoftでXbox 360のプロダクトディレクターを務めるAaron Greenburg(アーロン・グリーンバーグ)氏は,オーストラリアのゲーム情報サイトABCGood Gameサイトによるビデオインタビュー「E3: World Exclusive Part 2」の中で,「Miloはあくまでテクノロジーデモであり,今後も存在し続けるだろうが,今のところ販売は考えていません」と述べている。
そのため,多くのゲーム情報サイトが「Miloはゲームソフトとして販売されない」と伝えたが,冒頭で述べたように,現地時間の6月29日にはVan Tilburgh氏が写真を公開し,開発そのものはしっかりと進めていることを明らかにしたのである。
そのVan Tilburgh氏は,アメリカのゲーム情報サイトJoystiqの問い合わせに応じ,本作がコマーシャルプロダクトになるかどうかは明言しなかったものの,50人以上のスタッフがMilo & Kateの開発に携わっていると答えたそうだ。
ちなみに,Van Tilburgh氏はLionhead Studios内の“Blue Box”と呼ばれる技術開発チームに在籍しているが,「Black & White」向けテクノロジーの研究/開発を行っていた10年ほど前,この部署には数名のスタッフしかいなかった。実際に販売される製品の開発ではなく,技術開発を専門とする“研究員”を雇用することは,一介のゲームデベロッパである同社にとって,かなりの負担であったことは想像に難くない。
同社がMicrosoft傘下となり,実質的にKinectのソフトウェア部分の開発で大きく貢献していることを差し引いても,Blue Box部門だけで50人ものスタッフがいて,“今後ソフトとして販売する予定のないテクノロジーデモ”を作っているとは考えにくい。
つまり,この写真からは,Blue Boxとはまた別の,商用リリースに向けたMilo専属チームの存在が見えてくるのだ。
さらに,上で紹介したJoystiqの記事によると,Lionhead StudiosのPeter Molyneux(ピーター・モリニュー)氏が,「E3でデモを行わなかったことには,とある興味深い理由があるんです」と述べていたとのこと。これが何を意味しているかはっきりとは分からないが,E3 2010会場でMolyneux氏から直接話を聞いたとき,「最近はMiloの開発で忙しい」と口を滑らせていたことと考え合わせると,今後,Milo & Kateに関する何らかの大きな発表が行われる予定になっている可能性がありそうだ。
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