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印刷2010/08/16 11:00

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海外ゲーム四天王 / 第56回:「LEGO Harry Potter: Years 1-4」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
第56回:今週の大人になったハーマイオニーちゃん:「LEGO Harry Potter: Years 1-4」
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 世界的にヒットして超ベストセラーになった児童文学,ハリー・ポッターシリーズ。そして,欧米のお子様なら誰でも一度は遊んだことのあるレゴブロック。この二つが一緒になると何が起きるのかがつぶさに分かってしまうのが,今週の「海外ゲーム四天王」で紹介する「LEGO Harry Potter: Years 1-4」だ。児童文学×子供のオモチャで,ウルトラ子供向けかと思いきや,頭を使うパズルありトラップありで,大人でも楽しめるゲームに仕上がっているのだ。
 そんな一本を,いい大人のくせにレゴが大好きというか,最近はもっぱら大人がレゴを支えているんだとひらきなおるUHAUHA氏がすっかり紹介しようじゃないか。そこのキミ,「世の中,魔法なんかねえんだよ」なんて,やさぐれている場合じゃないです。

レゴでできたハリーが,ロンが,ハーマイオニーが大活躍 二人で遊ぶと,二倍面白い(当社比)アクションゲーム登場

 

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 魔法使いの少年ハリー・ポッターと,世界の支配を企む闇の魔法使いヴォルデモートとの戦いを描いたJ・K・ローリング氏のファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズ。1997年に第1巻「ハリー・ポッターと賢者の石」が刊行されて世界中で大ヒット。以降,全部で7巻が刊行され,すべて世界的なベストセラーになり,しかも全巻日本語版が刊行されているので,全部読んだという人も多いはずだ。
 また,2001年からは映画にもなっており,こちらも小説同様に大ヒット。現在,第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」をベースにした作品が前編と後編に分かれて公開されることが発表されており,非常に楽しみだ。
 そんな,世界的に有名な魔法使い少年を主人公にしたのが,今週の「海外ゲーム四天王」が紹介するアクションアドベンチャー,「LEGO Harry Potter: Years 1-4」なのだ。

 

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 タイトルのとおり,ゲームに登場するキャラクター(ミニフィグと呼ぶ)およびオブジェクトのほとんどがレゴブロックによって作られており,コミカルで独特な雰囲気を作り上げている。開発は「LEGO Indiana Jones: The Original Adventures」「LEGO Star Wars II: The Original Trilogy」「LEGO Batman: The Videogame」など,一連のレゴシリーズを手がけるイギリスのデベロッパ,TT Gamesが行っており,本作も手慣れた雰囲気で作り上げられている。

 

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 ゲームは,ハリー・ポッターシリーズの最初の4作品「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を元にしており,小説や映画の印象的なシーンを体験できる。
 ただし,キャラクターがミニフィグなので,叫んだり唸ったりする程度でセリフは一切ない。そのため,ハリー・ポッターを知らないと話の流れがサッパリ分からない可能性が高い。
 したがって,小説を読むか映画を観るかしてからプレイするのがオススメだ。小説や映画を知っているとクスッと笑える小ネタなども,ゲームに仕込まれているし。

 ハリー,ロン,ハーマイオニー,ハグリッドといったキャラクターを自由に切り替えてゲームを進めていくわけで,ここが本作の大きなポイント。というのも,例えば,大きな扉は力のないハーマイオニーでは開けられないが,ハグリッドならば開けられるとか,ハリーだけが透明マントを使えるとか,人間が入り込めないパイプの中へはロンのペットであるスキャバーズ(ネズミ)を使うとか,プレイヤーキャラクターをとっかえひっかえして問題を解決していくのだ。

 

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 また,キャラクターごとに複数の魔法/能力が使えるので,こちらも状況に応じて適宜切り替えつつトラップやパズルを打ち破っていくことになる。最初は一部の魔法だけ使えるが,魔法ショップで魔法を購入することで使える魔法が増やせるようになっている。とはいえ,やたらと値段が高いものもあったりして,すべての魔法を手にするには相当苦労しそうだ。

 

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 二人同時が基本のプレイスタイルで,一人がオブジェクトに乗って,もう一人が魔法で持ち上げるといったシーンも出てくる。もちろん,一人で遊ぶことも可能で,手伝いが必要な場合はAIが勝手に手助けしてくれるので,友達が少ない人も安心しよう。ちなみに今回は,筆者と小学4年生になる息子の二人でプレイしたのだが,臨機応変にキャラクターを切り替えつつ,役割分担しながらプレイしていくとかなり面白いことが分かった。

 二人同時プレイの際には,キャラクターのいる位置によって,通常画面から分割画面へと変化する。二人のキャラクター位置が離れると分割線が現れて画面が分割されるのだが,分割線はキャラクター位置によって上下,斜め,左右と変化する。これにより,相棒の位置がよく分かってプレイしやすかった。オンラインでのマルチプレイが増え,その場の二人が同時にプレイするというスタイルのゲームが少なくなってきているが,二人同時プレイの画面分割も確実に進化しているんだなぁと,勉強になった。

 

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 従来のレゴシリーズは,どちらかといえば武器を振り回して敵を倒すような作りだったが,本作ではそういったシーンはむしろ少なく,魔法を駆使してパズルに挑んだり,仲間と一緒にトラップをくぐり抜けたりすることがメインになる。したがって,バッサバッサと敵を倒していく爽快感は薄くなったが,パズルやトラップは豊富に用意されており,かなり頭を使ったり,視覚的に楽しめるものが多い。
 バラバラになったレゴを魔法で組み立てて別のオブジェクトにし,それをほかのオブジェクトに組み込んだりといったパズルは,レゴならではだ。また,さまざまなアイテムを集める楽しみも山ほど用意されていて,コンプ魂を熱く刺激してくれる。

 

 アクションゲーム初心者でも遊びやすく,友人や親子で二人プレイをするとメチャクチャ楽しめるはずだ。ゲームの全体的なボリュームはかなりのもので,長く遊べる。4Gamerの「こちら」に体験版を掲載しているので,興味のある人は遊んでほしい。

 

コラム:ハーマイオニーはオレの嫁
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 ゲームに登場するレゴのキャラクターは,実際にレゴブロックのセットとして販売されているから驚いてほしい。これを組み立てて,映画のワンシーンを再現して遊ぼうというものだ。
 レゴ好きっ子な筆者もハリー・ポッターのセットをいくつか所有しているが,それは,可愛いハーマイオニーのミニフィグが欲しいため……というのは,ここだけの秘密にしておいてほしい。う〜ん,それにしても可愛い(編注:レゴがですか?)。

 

 

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■■UHAUHA(ライター/四天王)■■
 年季の入ったレゴマニアであるUHAUHA氏は,今,この瞬間にも新しいレゴのセットが出るたびに購入し,しかし作るヒマがないので積んでおき,いよいよ積んでおく場所もなくなってきたらしい。オリジナル作品を作るわけでもなく,説明書どおりに組み立てるだけなのだが,なぜか楽しくてしょうがないと語る。今週のハリーのフィグも,UHAUHA氏の個人所有物なので,ぜひ感心したりしてほしい。そんなUHAUHA氏の四天王記事が読めるのは,4Gamerだけ(←やや投げやりなまとめ)。
  • 関連タイトル:

    LEGO Harry Potter: Years 1-4

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