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スクウェア・エニックス「ダンジョン シージ 3」の新情報第2弾を公開。今回は,育成のキモとなる「アビリティ」や「タレント」を中心に
「ダンジョン シージ 3」公式サイト
従来作との最も大きな違いは,本作で初めてマルチプラットフォーム展開が行われることだろう。ダンジョン・シージシリーズは,PCゲーマーにはよく知られたタイトルで,「シリーズ最新作」と聞いて胸をときめかす人も多いはずだが,コンシューマ機市場には初のお目見えとなる。最近,欧米産の大作RPGが次々に日本語ローカライズされ,高い評価を獲得しているだけに,タイミングはバッチリだが,このダンジョン シージ 3が日本の,とりわけコンシューマ機のユーザーにどのように受け入れられるか興味深いところだ。
とまあ,このあたりのことは,2011年5月3日に掲載した,情報公開第1弾レポートでも触れたので,ぜひチェックを。今回は,スクウェア・エニックスが公開した新情報第2弾を紹介したい。あ,そういえば,前回は「未定」となっていたPC版ダンジョン シージ 3の発売日が,今回「全プラットフォーム同時発売予定」に変更された。つまり,PC版およびPlayStation 3版,Xbox 360版いずれも,2011年7月28日にリリースされる予定だというわけだ。
さて,前回の「登場キャラクター」に続き,今回はゲームシステムのキモの1つになる「アビリティ」を中心に,「クエスト」や「敵クリーチャー」の紹介だ。キャラクターごとに用意されたアビリティによる,多彩なキャラクター育成がダンジョン シージ 3の大きな魅力であるのは間違いないので,今回はなかなかの重要情報だといえるかもしれない。
重要な育成要素となる,「アビリティ」
アクション要素の強いRPGのダンジョン シージ 3では,当然ながら数多くの戦いに遭遇する。クリーチャーや盗賊など,敵の種類は多く,また強さもさまざまで,強敵も登場するし,弱い連中がタバになってかかってくることもある。こうした戦いを経るごとに,お約束どおり「経験値」が溜まり,それが一定の値に達すると,レベルアップする。アビリティ習得/強化は,そのレベルアップ時に行うのだ。
最初は,アビリティの習得から。アビリティの習得は,下に掲載した画面で諸々の操作をすることになるわけだが,ざっと説明すると,まず左のブロックに9個並んだアイコンが,習得可能なアビリティの一覧となる。明るいものは「習得済み」で,暗いものは「未習得」。錠前のマークがついているものもあるが,これは現在のレベルでは習得できないという意味だ。今後,さらにレベルアップすることで使えるようになる。
右のブロックの上側は,アビリティの強化ランクを示している。取得したアビリティは,5段階の強化が可能であり,アイコンを取り囲むように5等分された円形メーターが,強化の程度(ランク)を示しているのだ。写真の場合,一発で分かると思うけどランク2。
そしてその下は,アビリティの熟練度を表している。アビリティは使えば使うほど熟練度が増えていく。その程度を示すのが真ん中のバーだ。バーが一杯になると「パワーアビリティ」を発動できるのだが,詳しくは後述する。
アビリティの強化と,パワーアビリティ
続いて,アビリティの強化について。上記のように,取得したアビリティは強化することが可能で,具体的には1つのアビリティに対し,用意された2つの追加効果を付与できる。
それをやっているのが下の写真で,アビリティ「シールド・アタック」に効果を追加したところだ。これも上に書いたけど,強化ランクは5段階あり,それを示すのが写真右上のバー。写真では,強振がランク3になっており,これに強打が1ランク分あるので,合計でランク4だ。
このように,1つのアビリティに2つの効果を付け加えれば,それぞれは最強ランクにならないものの,複数の効果を発揮できるようになる。もちろん,強打だけをランク5まで伸ばしてもよく,このへんはプレイヤーの戦闘スタイル次第だ。追加効果としては,ダメージアップ,スリップダメージ付加,クリティカルヒット率アップなど,さまざまなものがあり,どれも思わず使ってみたくなる。
ちなみに,アビリティの習得には「アビリティポイント」が,アビリティの強化には「アビリティ強化ポイント」が必要で,どちらもレベルアップ時に自動的に取得できるというわけだ。
さて,アビリティの熟練度が最大になるとパワーアビリティが使えるのは,上記のとおりだが,下のスクリーンショットは,その状態になったところ。プレイアブルキャラクターであるアンジャリの場合,通常の「スピニング・キック」では敵をのけぞらせる程度だが,それがパワーアビリティになるとダメージがアップし,さらに敵を転倒させる効果がプラス。エフェクトも青い炎に変わり,いかにもパワーな感じになる。
ノーマル |
パワーアビリティ |
ちなみに,パワーアビリティの発動には,「パワースフィア」が必要になるが,これが何なのかについては,いずれまたということで。というわけで,ここで2人のキャラクター,ルーカスとラインハルトのアビリティを紹介しよう。
■ブレード・ダッシュ
パワーアビリティでは,次々に敵に突進していくようになる。
■クロックワーク・トラップ
パワーアビリティでは,より大きなダメージを与えられるようになる。
キャラクターを強化する「タレント」
さて,アビリティに続いて,キャラクターの強化だ。経験値を溜めてレベルアップをすると,アビリティ習得/強化に加えて,「タレント」の習得/強化も行える。こちらはレベルアップ時に手に入る「タレントポイント」を使うのだが,このタレントはアビリティと異なり,一度習得すればそれ以降,自動的に効果が発揮されるというもの。
下に掲載したスクリーンショットがタレント取得画面だが,アビリティと同様,レベルが低いうちは取得可能なタレントが限られているのが分かる。錠前のかかったタレントがそれで,これらはレベルを上げることでアンロックされるのだ。
また,こちらはタレントポイントを使った,5ランクの強化が可能で,ランクが上がるほど,その効果は高くなっていく。このへんは,RPGをよくプレイする人なら,あまり悩むようなところではないだろう。
これ以外にも,プレイヤーの選択や行動によって「武勲」が得られ,同時にステータスボーナスが与えられることがある。封印された扉をどうやって突破したか? 倒した敵をどうしたか? などによって得られる武勲も異なるとのことで,これもまた重要な成長要素だ。
以上のように,アビリティとタレントをメインとして,さまざまな方向にキャラクターを成長させられるのが,ダンジョン シージ 3の特徴だろう。前回のレポートでもお伝えしたように,武器や防具などの装備品も豊富で,さまざまな効果を発揮するアイテム類も多い。自分の好みに合わせたキャラクタービルドが楽しめるのだ。文章で読むとちょっと複雑な印象を受けてしまうかもしれないが,実際にプレイしてみれば,難しくはないだろう,たぶん。
サイドクエストと,敵キャラクター
ダンジョン シージ 3には,基本となるストーリーが1つあり,4人のキャラクターのうち,誰を選んでもその展開に大きな違いはないが,メインストーリーのほかにさまざまなサイドクエストが存在しており,それがアクセントになっている。
クエストに挑戦するのは簡単で,村や街にいるNPCのうち,頭に“!”のついた人物に話しかけるだけ。もっとも,例えば歩いているときに不意にクエストを依頼されることもあるらしいので,油断は禁物(?)。
請け負ったクエストは一覧で表示されるので,そこから1つを選択すると,行くべき場所や,やるべきことが「クエストガイド」として表示される。さすが,マルチプラットフォーム展開のタイトルだけあり,このあたりのユーザーインタフェースは分かりやすくなっているようだ。
クエストの内容としては,指定された相手を倒したり,特定のアイテムを集めたりとさまざまで,中にはその村や街の状態に影響するものもあるとのことだ。さらに,ボスモンスターとの戦闘が発生する場合も多いので,サイドクエストだからといって,気を緩めてはいけないようだ。うまくクリアできれば,経験値のほか,報酬としてアイテムが得られるものもあるので,積極的に挑んでいくべきだろう。
というわけで,最後に登場する敵キャラクターの紹介をして,最新情報第2弾の紹介を終わりにしたい。いずれも,一癖も二癖もありそうな連中で,エッブ王国の冒険で彼らと戦うのが楽しみだ。ダンジョン シージ 3のリリースまで約2か月。今後も発売まで,何度か情報公開がありそうなので,お楽しみに。
■凶悪な敵キャラクター
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