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[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開
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印刷2010/06/18 18:06

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[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開

画像集#002のサムネイル/[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開

 米SQUARE ENIXが,西洋RPGの代表作の一つ,Dungeon Siegeシリーズの最新作を北米でリリースするという,ちょっと意外なニュースが流れたのが6月8日のこと。このタイミングならおそらく間違いないだろうと思っていたが,やはりE3 2010で「Dungeon Siege 3」PC/PlayStation 3/Xbox 360)の紹介が行われた。

Obsidian Entertainmentで本作のAssociate Producerを務めるNathan Davis氏(右)
画像集#003のサムネイル/[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開 画像集#004のサムネイル/[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開

 従来作である「Dungeon Siege」および「Dungeon Siege II」を開発したChris Taylor(クリス・テイラー)氏と彼の率いるGas Powered Gamesは,今回は監修という立場だ。実際の制作は「Star Wars: Knights of the Old Republic II」「Neverwinter Nights 2」など,オリジナルIPの経験は少ないが,続編的な仕事では定評のあるObsidian Entertainmentが行っている。

今回新たに公開されたアートワーク
画像集#009のサムネイル/[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開
 SQUARE ENIXブースの奥では,そんなObsidianから来たAssociate ProducerのNathan Davis氏らがゲームの説明を行っていた。人気シリーズの約5年ぶりの完全新作だけあり,海外メディアの関心も非常に高い。残念ながら画面撮影は禁じられていたうえ,E3に合わせてSQUARE ENIXが公開したのがアートワーク1枚という状況でもあるので,今回は簡単にE3出展の概略をお届けしたい。


 Davis氏はまず,SQUARE ENIXおよびGas Powered Gamesとの関係は非常にうまくいっていると語った。とくにTaylor氏は,シリーズの生みの親でGas Powered Gamesのボスであるが,何よりもゲーマーなので,放っておいてもさまざまなアイデアを提供してくるという。
 “II”の発売から約5年が経っているので,グラフィックスなどの技術的な向上はいうまでもないことだが,今回,Davis氏らが制作に当たって最も力を入れたのが「ストーリーテリング」「キャラクター」だという。

画像集#005のサムネイル/[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開

 西欧型のRPGにももちろんストーリーはあるが,自由に冒険させながら緩やかにリードしていくタイプが好まれる。それに対して和製RPGは,ストーリーラインに着実に沿ってゲームを進めていくものが受ける。と,これ以上は説明されなかったが,ストーリーテリングとキャラクターに傾注するということは,より和製RPGに近いアプローチを採るということなのかもしれない。

画像集#007のサムネイル/[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開

 本作には,独自開発のRPG用エンジンが使用されている。同エンジンはエディタ的なツールを内蔵しており,ダイナミックな照明や影の生成など,デザイナーがゲーム画面を見ながら手を入れていけるようだ。実際にゲームをプレイしながら紹介が行われたのだが,それを見る限り,グラフィックスは十分に現在のレベルに達している。技術の点で付け加えておくと,世界のどこへ行くにしてもローディングが発生しないという,Dungeon Siegeシリーズの特徴は踏襲している。

画像集#006のサムネイル/[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開

なぜか,机の上にいっぱい出されていた「おみくじクッキー」
画像集#008のサムネイル/[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開
 マルチプレイでは,Co-op(協力モード)も紹介されている。一人がプレイしているところへ,もう一人がいつでも参加できる,また,抜けるのも自由自在だ。電話がかかってきたり不意の来客があったりしても大丈夫とDavis氏はいう。プレイヤーが席を外している間は,CPUが代わりを務めるのだが,人間並みとはいかないまでも,本人がいなくなったことを感じさせないAIにまで仕上げたいとのことだった。
 もっとも,これはコントローラーが2台あり,二人のプレイヤーが同じ場所にいるときの話だ。オンラインでのCo-opについては,現段階では明かされなかった。残念。

 “II”のあと分裂して混乱に陥ったEhb王国を舞台に,守護者の生き残りであるプレイヤーが,ユニークな仲間を集めて王国の再建に挑むという「Dungeon Siege 3」。欧米での発売は2011年が予定されている。SQUARE ENIXとObsidianが生み出す名シリーズの最新タイトルがどのようなものになるか,RPGファンでなくとも興味がわいてくるはずだ。近々出てくるんじゃないかと思われる続報を,楽しみにしよう。
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