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[E3 2010]米SQUARE ENIXとObsidian Entertainmentが生み出す「Dungeon Siege 3」のプレイシーンがメディア向けに公開
米SQUARE ENIXが,西洋RPGの代表作の一つ,Dungeon Siegeシリーズの最新作を北米でリリースするという,ちょっと意外なニュースが流れたのが6月8日のこと。このタイミングならおそらく間違いないだろうと思っていたが,やはりE3 2010で「Dungeon Siege 3」(PC/PlayStation 3/Xbox 360)の紹介が行われた。
従来作である「Dungeon Siege」および「Dungeon Siege II」を開発したChris Taylor(クリス・テイラー)氏と彼の率いるGas Powered Gamesは,今回は監修という立場だ。実際の制作は「Star Wars: Knights of the Old Republic II」や「Neverwinter Nights 2」など,オリジナルIPの経験は少ないが,続編的な仕事では定評のあるObsidian Entertainmentが行っている。
Davis氏はまず,SQUARE ENIXおよびGas Powered Gamesとの関係は非常にうまくいっていると語った。とくにTaylor氏は,シリーズの生みの親でGas Powered Gamesのボスであるが,何よりもゲーマーなので,放っておいてもさまざまなアイデアを提供してくるという。
“II”の発売から約5年が経っているので,グラフィックスなどの技術的な向上はいうまでもないことだが,今回,Davis氏らが制作に当たって最も力を入れたのが「ストーリーテリング」と「キャラクター」だという。
西欧型のRPGにももちろんストーリーはあるが,自由に冒険させながら緩やかにリードしていくタイプが好まれる。それに対して和製RPGは,ストーリーラインに着実に沿ってゲームを進めていくものが受ける。と,これ以上は説明されなかったが,ストーリーテリングとキャラクターに傾注するということは,より和製RPGに近いアプローチを採るということなのかもしれない。
本作には,独自開発のRPG用エンジンが使用されている。同エンジンはエディタ的なツールを内蔵しており,ダイナミックな照明や影の生成など,デザイナーがゲーム画面を見ながら手を入れていけるようだ。実際にゲームをプレイしながら紹介が行われたのだが,それを見る限り,グラフィックスは十分に現在のレベルに達している。技術の点で付け加えておくと,世界のどこへ行くにしてもローディングが発生しないという,Dungeon Siegeシリーズの特徴は踏襲している。
もっとも,これはコントローラーが2台あり,二人のプレイヤーが同じ場所にいるときの話だ。オンラインでのCo-opについては,現段階では明かされなかった。残念。
“II”のあと分裂して混乱に陥ったEhb王国を舞台に,守護者の生き残りであるプレイヤーが,ユニークな仲間を集めて王国の再建に挑むという「Dungeon Siege 3」。欧米での発売は2011年が予定されている。SQUARE ENIXとObsidianが生み出す名シリーズの最新タイトルがどのようなものになるか,RPGファンでなくとも興味がわいてくるはずだ。近々出てくるんじゃないかと思われる続報を,楽しみにしよう。
- 関連タイトル:
ダンジョン シージ 3
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