ニュース
NVIDIA,ノートPC向けGPU「GeForce 400M」の新製品7モデルを一挙発表
GeForce GTX 470M |
GeForce GTX 460M |
GeForce GT 445M |
GeForce GT 435M |
GeForce GT 425M |
GeForce GT 420M |
GeForce GT 415M |
GeForce 400Mシリーズがようやく「形」に
ノートPC向けでもDirectX 11対応製品が出揃う
2010年下半期のNVIDIAは,「GF106」「GF108」と呼ばれるコアを採用し,GeForce GTX 460の下位に置かれるデスクトップPC向けGPUを投入するものと見られているが,今回発表されたGeForce GT 400Mシリーズは,それらとコアを共用している可能性が高い。
なお,NVIDIAが「Mainstream」(≒エントリー&ローエンド)と位置づける価格帯に向けた新製品は(少なくとも今回は)ない。この市場は今後も当面は,DirectX 10.1までのサポートに留まる従来製品,「GeForce 310M」と「GeForce 305M」でまかなわれることになる。
エミッタ内蔵の“3D Visionノート”をデモ
ただ,ゲーム性能はあまり訴求されず
Aspire 5745DG |
N53 |
世界初の3D Vision対応ノートPCとして注目を集めたASUSTeK Computer(以下,ASUS)の「G51Jx3D」は,「3D Vision Kit同梱」という形で3D立体視を実現していた。これに対してAspire 5745DGは,赤外線エミッタは液晶パネルの“額縁”部に内蔵されており,NVIDIA製のアクティブシャッター式メガネをかければすぐに3D立体視を利用できるというのが大きな特徴だ。
またHaas氏は,同じくGeForce GT 425搭載,エミッタ内蔵のASUS製ノートPC「N53」を用いて,「Adobe Photoshop」用のプラグイン「Beauty Box Photo」を使って顔のシワを除去するデモや,「Internet Explorer 9」を使った画像カタログ表示のデモを実演。前者はCUDA,後者はShader Model 3.0ベースだが,Core i5の統合型グラフィックス機能を用いる「Pavilion dm4-1060us」と比べて,どちらも高速に動作することがアピールされている。
なお,説明会場には,GeForce GTX 460Mを搭載するASUS製のゲーマー向けノートPCで,3D Visionにも対応した「G53Jw」が用意されていたのだが,ネットワークがらみと思われる問題でSteamが正常に動作せず,予定されていたという「Mafia II」のデモは中止に。また,ゲームパフォーマンスに関してはほとんど何も語られなかった。
GeForce GTX 460Mを搭載するG53Jw。右はGPUのスペックだ | |
統合グラフィックス機能を利用するCore i5搭載ノートPCと比べて,Core i5+GeForce GT 420MのノートPCがどれだけ高速かをアピールするスライド(左)。右はこの年末にNVIDIAが推すタイトルの一覧 |
世界シェア上位のメーカーから
年内に搭載ノートPCが登場
主要ノートPCメーカー7社のうち6社がGeForce 400M搭載&Optimus対応ノートPCを投入と予告 |
ASUSは3D立体視対応のオールインワンPCも準備中 |
Haas氏によると,実機デモが行われたASUSとAcerのほかにも,東芝,Lenovo,Dell,Samsungといった,世界シェア上位7社中6社から,GeForce 400M搭載のノートPCが登場予定。これらはいわゆるホリデーシーズン(≒年末商戦。米国では11月の第4木曜日に設定されている祝日「感謝祭」の翌日からとされる)に店頭へ並ぶ見込みだ。
日本ではモバイル向けかそうでないかを問わずコンパクトなノートPCが好まれる傾向にあるため,GTX型番のGPUを搭載した製品が大手PCメーカーから登場する可能性は低いが,長らく市場にあったGeForce 200M(&300M)を置き換えるGPUとして,3Dゲームもそこそこにプレイできる小型モデルなら期待できそう。また,ほぼ同じタイミングで,国内のシステムビルダーから上位クラスを搭載したゲーマー向けモデルが登場する可能性もあると思われる。
- 関連タイトル:
GeForce 400M
- この記事のURL:
Copyright(C)2010 NVIDIA Corporation