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[Gamescom]血塗られたファミリーの物語に新たな一章が追加。「F.E.A.R. 3」がGamescomでプレイアブル展示
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印刷2010/08/22 13:41

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[Gamescom]血塗られたファミリーの物語に新たな一章が追加。「F.E.A.R. 3」がGamescomでプレイアブル展示

画像集#011のサムネイル/[Gamescom]血塗られたファミリーの物語に新たな一章が追加。「F.E.A.R. 3」がGamescomでプレイアブル展示
 世界に死と破壊をもたらす赤い服の少女,アルマをめぐる物語は終わることなく続いていくようだ。というのも,「F.E.A.R.」シリーズの最新作「F.E.A.R. 3」PC / PlayStation 3 / Xbox 360)が,GamescomのWarner Bros. Interactive Entertainmentのブースで一般来場者向けにプレイアブル出展され,同時にビジネスエリアにおいてメディア向けの紹介が行われていたからだ。

 まずはこのGamescomタイミングで公開された二本のムービーを掲載するのでみてほしい。一本はトレイラー,もう一本はゲームプレイのムービーだ。



画像集#013のサムネイル/[Gamescom]血塗られたファミリーの物語に新たな一章が追加。「F.E.A.R. 3」がGamescomでプレイアブル展示

 2005年にMonolith Productionsが制作した「F.E.A.R.」は,Lithtech Jupiterエンジンによる,発売当時にはトップクラスとされたグラフィックスと,鮮血ほとばしる非常に高いバイオレンス度,そして日本のホラー映画にインスパイアされたという“真綿で首をしめる”ようなホラー演出などから,高い評価を獲得したFPSだ。
 その後,2本の拡張パックがリリースされたが,こちらを制作したのはMonolithではなく外部のスタジオ。そのためか2009年に本家Monolithが再び制作した「F.E.A.R. 2: Project Origin」では,拡張パックで起きた出来事が「なかった」ことになっていたりする。とはいえ,一部の設定をなぜか受け継いでいたりして,現時点では登場人物の相関関係やストーリーなどがかなり複雑になってしまっており,ときどき誰が誰だか分からなくなるのは私だけですか?

 ともあれ,そんなF.E.A.R.シリーズの最新作「F.E.A.R. 3」が,ドイツで開催中のGamescomに出展されていたので,そこで見てきた情報をお届けする。ちなみに,本作のタイトルロゴは,英字のEを反転させて3に見立てた「F.3.A.R.」となっているが,資料の表記や関係者の発言などは,“F.E.A.R. 3”だ。

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 ブースおよび,メディア向けの紹介は,いずれも6月に開催されたE3で公開されたCo-opと同じ内容だった。従来作がそうだったように,シングルプレイのストーリーはギリギリまで教えてくれないようだ。ともあれ,ポイントマンとパクストン・フェッテル,そしてアルマという血塗られたファミリーが織りなす惨劇が再び展開することになるのだろう。
 今回,開発はXbox 360版の「F.E.A.R.」などを制作したDay 1 Studiosが担当しており,Monolithではない。とはいえ,内容的にはきちんと前作「F.E.A.R. 2: Project Origin」に続く話となっている。F.E.A.R.2があのような終わり方をしていただけに,Day 1 Studiosがその後のストーリーをどう展開させるのかも,ファンの興味を集める部分だ。

 さて,本編の主人公=FPSのプレイヤーキャラクターであるがゆえに,これまで一度も顔を見せることのなかったポイントマンだが,デモのオープニングでは髪を肩まで伸ばした男として登場する。Gamescomで公開されたスクリーンショットやムービーには出てこないが,公式サイトに掲載されている実写ムービーの登場人物そっくりだ。そんな彼が囚人として収容されている監獄に,監視を倒して出現したのは,パクストン・フェッテル。もちろんフェッテルの額には銃弾の穴があいており,そこからは血がしたたっている。そしてそれを穿ったのは当のポイントマンだ。2本の拡張パックでは幽霊のような存在として何度も現れたフェッテルだが,F.E.A.R.2では姿が見られなかったので,このストーリー上では久々の登場となる。ああ,ややこしい。

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 本作のCo-opでは,二人のプレイヤーがポイントマンとフェッテルを操ってAI操作の敵を倒していくことになる。ポイントマンはライフルやグレネードなどの一般的な武器で戦い,霊体であるフェッテルは,不思議な力で敵を宙に浮かせたり,エネルギー的な何かをぶつけたりして戦う。幽霊状態のフェッテルの攻撃はあまり威力がないので,例えばフェッテルがパワーで敵を足止めしている間に,ポイントマンが銃で撃つといったコンビネーションが重要になる。
 一方,フェッテルには相手の体を乗っ取ってしまう能力もある。敵兵に憑依して同士討ちを起こさせるようなことが可能なほか,強敵に乗り移り,その敵をポイントマンに撃ち倒させる,といったこともできる。乗っ取った体が殺されても,フェッテルは無事(?)なのだ。
 また,ルートの途中には,霊体であるフェッテルしか見えない秘密の入り口があったり,しかしそこへ行くにはポイントマンの協力が必要になっていたりという感じで,ゲーム内には2人のプレイヤーの協力が必要になる要素がいろいろ用意されている。

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Day 1 Studiosのプロデューサー,Dan Hay氏
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 敵としては,素手や鈍器などで襲ってくるゾンビのようなものや,銃を撃ちまくるレプリカ兵のようなものがいるが,それが誰なのかはあまりハッキリしない。マップは,地下室のような場所から,墓地,変電所,森の中といった具合に目まぐるしく変わっていくようで,このあたりはそれぞれにあまり脈絡がないように見える。
 しかし,これらには理由があるとのこと。Day 1 Studiosのプロデューサー,Dan Hay氏の説明によると,これらはポイントマン,フェッテル,そしてアルマが共有する記憶の世界での戦いであるらしい。一見つながりのないステージが連続したり,プレイ中に“冷たい雰囲気の研究室”や“ベッドで眠る少年の姿”,そして“誰もいない公園の遊動円木”といった,シリーズではおなじみのモチーフがたびたび現れるのはそのためであるとのことだ。
 Co-op以外のマルチプレイに関しては「重要視しており,いろいろなアイデアが盛り込まれている」(Hay氏)とはいうものの,詳細は追ってという感じだった。

 これまで公開されてきたスクリーンショットを見る限りでは,「最高のグラフィックス」という評価を得た第一弾に比べて,本作はややインパクトに欠ける印象が強かったのだが,今回,実際に動いているシーンを見たら,ブラッシュアップがかなり進んでいるように思えた。F.E.A.Rの物語に新たな一章を追加するF.E.A.R. 3の発売は,欧米では2011年内が予定されている。

「F.E.A.R. 3」公式サイト

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