還らずの病棟

▼作品紹介
『還らずの病棟』
そこは、一度入ると戻れない恐怖の病棟――。

迫り来る死の恐怖。
病棟を包む怨念。
歪んだ愛情の結末とは?

廃病棟に響く恐怖の叫び―秘められた真実は…。
廃病院で繰り広げられる惨劇!國彦と雪香はどう対処するのか?
都市伝説の裏に隠された真実を、ルポライター朱津川 國彦が暴く!


◆あらすじ
冬の気配近づく晩秋のある日――。

ルポライターの朱津川 國彦(あかつがわ くにひこ)は、ミステリー雑誌「噂の傀儡(うわさのかいらい)」を出版している柊出版社の編集長、鞘谷 孝平(さやたに こうへい)から取材の依頼を受ける。
それは、都市伝説となりつつある廃墟となった病院『還らずの病棟』の取材だった。

その病院は、一度入ると二度と戻って来られないという噂があるかつての精神科病棟。
國彦は、強引についてきた編集長の妹、鞘谷 雪香(さやたに ゆきか)と一緒に噂の廃病院へと向かった。

その病院は、鬱蒼とした山間で、断崖を背にして佇んでいた――。

中に進入する國彦と雪香。そこで遭遇した大学のサークル「廃墟ツアー同好会」のメンバー。
彼らは、廃墟ツアーと称し全国の廃墟を巡ってはいるが、その実、誰からも邪魔されずに騒ぎたいだけの学生だった。
しかし、その浮ついた気持ちも次々とメンバーが消えて行く事で状況が変わってい行く。

病院の忌まわしい過去の話に登場する死んだはずの「カヲルさん」。
不明となった学生達は、「カヲルさん」の霊に取り憑かれたのか。

静かに迫る恐怖は、メンバーの一人が首無し死体となって発見された事で一気に頂点を迎える!