G-Star 2013が開催されている釜山市の展示施設,BEXCO。その最寄り駅となるセンタムシティ駅の通路は,G-Starの開催時期にあわせてゲーム広告で埋め尽くされる。今回目立っていたのは「
Princess Maker」と「
DARK FALL:UNHOLY WARS」だった。
ところが,大々的に両ゲームをアピールするMGameは,G-Star 2013ではB2C(一般向け)展示ブースに出展していない。実は会場内ではなく,会場外に展示施設を設けて,そこに出展しているのだ。
本稿で紹介する「Princess Maker」は,PCゲーム
「プリンセスメーカー」シリーズのスマートフォン版である。シリーズの基本コンセプトである「娘育成」をテーマに,オンラインゲームとして作り直されたものだ。2010年に制作発表されたときは,携帯電話向けゲームからMMORPGまで,さまざまなバリエーションが予定されていたようだった(
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その時点でスマートフォン版の計画も示されていたのだが,当時開発が最も進んでいそうだったのはブラウザ版で,開発側の話を聞く限り,“武者修行”の部分を拡充したファンタジーRPG風のゲームを作ろうとしていたようだ。
スマートフォン版はというと,
ソーシャルゲームとRPGの要素を組み合わせた育成シミュレーションになったようだ。ソーシャル要素としては,育成スケジュールのやり取りや自分の部屋のデコレーションなどができるほか,友達と協力して娘の能力を上げたりもできるという。これはルビーというゲーム内通貨をやり取りすることで行われるとのことで,具体的なところはよく分からなかったが,助け合うことで相互にメリットが生じる要素であるようだ。
RPG要素は,まさに武者修行部分の拡大版であり,3Dゲームとして作られている。キャラクターの周りをタッチするとその方向に移動し,敵をタップすれば戦闘が行われる。ゲーム全体としては,武者修行部分を中心にソーシャル要素を取り入れたような配分だ。
エンディングの種類は,現在200種類以上が用意されているという。原作同様に,さまざまな職業に就くものから結婚するものまで存在するようだ。では,エンディングを迎えたあとはどうするのかというと,もちろん新たな娘を育てていくわけだが,それまでに育てた娘は
コレクション要素として蓄積されるのだという。以前のインタビューでは,育った娘をNPCとして登場させるなどの構想が語られていたのだが,もっと直接的な形に落ち着いたようだ。
なお,一人の娘を育て上げるのにどれくらいの時間がかかるのかと質問したところ,有料アイテムの使用頻度に依存するとしつつも,だいたい4日間くらいだろうとの回答を得た。それなりにハイペースな育成が楽しめるようである。
Princess Makerは,2013年12月ないし2014年1月に韓国でのサービスが開始される予定だ。海外展開も予定されているとのことだが,今回具体的な話は聞けなかった。日本サービスの発表に期待したいところだ。