定額制オンライン動画配信サービス
「Hulu」を運営しているフールージャパンは,本日(2013年7月11日),Huluをニンテンドー3DS/LLに対応させ,2013年夏に再生用ソフトの配信を開始することを発表した。これに合わせて,同社にてメディア向けの説明会が行われたので,その模様をレポートしよう。
「ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2 デコロラアドベンチャー」
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プレゼンを行なったフールージャパンのPRマネージャー江原槇子氏
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改めて説明をしておくと,Huluは月額980円(税込)でさまざまな映像コンテンツを楽しめるオンライン動画配信サービスだ。PCやスマートフォンといったプラットフォームに加え,これまでもPlayStation 3やXbox 360,Wii,Wii Uといった据え置き型ゲーム機に対応してきたが,今回発表されたニンテンドー3DSへの対応は,携帯用ゲーム機では初となる。対応の理由としては,テレビを使わずにサービスが提供できる点と,幅広い層のユーザーが所持している点が挙げられている。
ちなみに,Huluはアメリカ発の動画配信サービスだが,今回のニンテンドー3DS対応は,日本先行でスタートするのだという。ソフトの開発は,北京にあるチームが担当しているそうだ。
実際にニンテンドー3DSで動作しているHuluの様子。サービス開始後は,ニンテンドーeショップよりこのソフトをダウンロードして視聴する
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再生用ソフトは,これまでに提供されているHuluサービスのインタフェースに準じつつ,ニンテンドー3DSの二画面やタッチパネルといったハードの仕様に対応している。例えば,下画面にはタイトル一覧があり,その中で選択されているタイトルの詳細が上画面に表示されるといった具合だ。これまでHuluのサービスを活用してきた人なら,とくに迷うことなく利用できるだろう。
メインメニューでは,視聴中のタイトルだけでなく,新着動画や人気のタイトル,ジャンルごとのおすすめなどが表示され,視聴したいタイトルへ容易にたどり着くことができた。
なお,サービス開始後は,ほかのプラットフォームと同様に,配信されている動画のすべてを視聴可能になるとのこと。ニンテンドー3DSということで気になるのが,3D立体視映像の配信だが,残念ながらその予定はナシ。再生画質はSD解像度だが,通信状況に応じて最適なビットレートに調整される点は,ほかのプラットフォームと同様だという。
動画を再生中の画面。動画の解説やタイムバーなどは下画面に表示されるが,一定時間操作がないと消える |
文字を入力して番組を探すキーワード検索は,メニュー画面中ならYボタンを押せばすぐ呼び出せる |
上下2画面を使って表示されるメニュー画面。一覧性の高さと個別タイトルの詳細の分かりやすさを両立している |
低年齢層のユーザーが多いニンテンドー3DS向けに,「キッズロック」機能が用意されている。オンにすると,キッズ向け作品のみが表示される |
最後に,具体的な配信時期について聞いてみたところ「遅くとも8月中には」とのことだった。また,サービス開始に合わせて,3DS用Huluソフトから新規会員登録を行うと,通常2週間の無料トライアルが,1か月に延長されるキャンペーンも実施される予定だ。
ちなみに,ほかのゲーム機での展開についても聞いてみたが,「Huluのサービスとしては,あらゆるデバイスに対応するのが最終目標」となっているそうなので,今後に期待したい。
Huluを利用中のゲームファンの間で少し話題になった「The Last of Us」のHulu特別トレーラー。同作のようなドラマ性のあるタイトルは,エンタメ全般を好むHuluユーザーと相性がよく,評判も良かったとのこと。こういった特別なトレーラーは,今後もゲームに限らず配信していく予定だという
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