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任天堂カンファレンス2010開幕。ニンテンドー3DSは2011年2月26日発売。価格は2万5000円
カンファレンス開始時点では,どのような発表が行われるのかは一切不明。「Electronic Entertainment Expo 2010」で正式にお披露目された新ハード,「ニンテンドー3DS」が国内でも初めて発表されるのか,それともほかに何か隠し球があるのか……?
発表内容については,Twitter(@4GamerLive)および本記事にて,随時お伝えしていく予定なのでお楽しみに。
※15:00,カンファレンスならびにTwitterの更新,速報記事は終了しました
※16:00,カンファレンスの写真を追加しました
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「ニンテンドー3DS」4Gamer記事一覧
「任天堂カンファレンス2010」実況ツイートまとめ
任天堂の岩田聡代表取締役社長が登壇
岩田氏「本日はお忙しい中多数の皆様にご来場いただき,ありがとうございます。今日はまず最初に,先々週の土曜日に発売された二つのソフトの話から」
岩田氏「『ポケットモンスターブラック/ホワイト』は過去最高の初動となりました。2タイトル合計でDSソフト,日本のゲームの歴史上,最大の初週販売数255万本を記録。ポケモンといえば小学生を中心に遊ばれているゲームという固定観念をお持ちの方も多い。ですが,年齢層は拡大を続けている」
岩田氏「今回の記録的な初週販売数は,これらの流れ(ユーザー層の拡大)があってのこと。ワイヤレス通信機能を活用したさまざまな仕掛けが盛り込まれているので,年末に向けて拡販を期待」
岩田氏「『スーパーマリオブラザーズ』発売から今年で25周年。支えて下さった皆さんに御礼申し上げます。娯楽の世界で特定の商品が一時的なブームになるのは珍しくないが,四半世紀を超えるのは特殊」
岩田氏「スーパーマリオ25周年を記念した商品を紹介します。まずは『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』」
岩田氏「DSiLLハードもスーパーマリオ25周年バージョンを発売。10月28日発売。1万8000円」
岩田氏「WiiリモコンとWiiモーションプラスを一体化した,Wiiリモコンプラスを開発中。詳細は後日公式サイトで発表」
そして話題はニンテンドー3DSへ
岩田氏「ゲーム空間をより自由自在に動き回れる。任天堂は長年,3D表示を取り入れる可能性を追求してきた。バーチャルボーイのように商業的にうまくいかなかった経験もした。商品化に至らなかったものも,3D表示を生かすソフトウェアがなければ,魅力が生まれない。ハードウェアが普及する見込みがなければ,ソフトを開発する人も生まれない」
岩田氏「このニワトリと卵問題は簡単に解けなかった。携帯型ゲームなら,ハードを買った人すべてに同じ環境を提供できる。3D表示なら携帯型ゲーム機が圧倒的に有利だと任天堂は考えている」
岩田氏「3Dボリュームを搭載することで,個人差のある3Dの見え方に対処。画面解像度は据え置き型に及ばないが,グラフィック性能は向上した」
3DSのハードの表現力の可能性を,バイオハザード,メタルギアソリッドのSSを紹介しながらアピール
岩田氏「ニンテンドー3DSの普及を楽観視はしていない。3DSが普及するためには,これまでのゲーム機にはない新たなハードルを越えなければならない」
岩田氏「そのハードルは,裸眼立体視は体験しなければ実感できないこと。テレビや印刷媒体では価値を伝えられない。ただし3DSは持ち運びができる」
プロモーション映像上映。家の中で3DSを遊んでいた女性が,3DSを鞄に入れてお出かけ。すれちがい通信。おしらせリストから,すれちがったMii,すれちがった飼い主をチェック。
ゲームを中断して,Wi-Fi接続によるWebブラウズ。カメラを使った“ARゲームズ”,すれちがいざまのバトル,「スーパーストリートファイターIV 3D EDITION」
写真からMiiを作るMiiスタジオ。思い出きろく帳で,今日の歩数やプレイ時間を振り返る。就寝時,クレードルに3DSを置いて「いつの間に通信」。
岩田氏「『持ち歩く,響き合う,毎日が新しい。』がコンセプト。これにより,周囲の方々に3DSの魅力が伝わる。すれ違い通信は,DQIX,ポケモンで活発に使われている」
すれちがい通信の機能を説明中
岩田氏「従来のDSでは対応ソフトですれちがい通信を設定しておく必要があったため,別のソフトを遊んでいる間はすれちがい通信できなかった」
岩田氏「3DSではスリープモード中に複数のソフトのすれちがい通信を自動的に行える。現在遊んでいないソフトでも,すれちがい通信が発生することも」
メーカーからのコメント上映
ムービー終了。岩田氏「Miiスタジオ」の紹介中
岩田氏「自分のMiiを持っている人は世界で1億8000万人。より気軽にMiiを楽しんでもらえるよう,Miiスタジオではカメラで顔を撮影することで候補ができ,パーツ微調整すればMiiを作れる」
岩田氏「MiiからQRコードを作る流れ。QRコードは一般的な形式でSDカードに出力。ホームページに貼り付けることもできる。QRコードから3DSでMiiを読み込むことも可能」
岩田氏「『すれちがいMii広場』で,すれちがい通信で出会ったMiiを一覧できる。『ARゲームズ』は拡張現実の技術を使ったゲーム。3DSでは3D表示ができることで拡張現実で作られた世界のリアリティが増す」
岩田氏「ARを使った数種類のゲームをまとめた『ARゲームズ』は,本体に同梱」
岩田氏「HOMEボタンを押すと,ゲームの途中でもほかの機能を使用可能。『思い出きろく帳」は歩数やプレイ時間などを確認できる」
岩田氏「3DSでは内側と外側のカメラを使って,立体写真を撮り,すぐにその場で見ることができる。外側と内側のカメラを同時に使う「合体カメラ」で,二人の人物の顔合成写真も作れる」
岩田氏と宮本茂氏の顔を合成して,岩本氏に
岩田氏「3DSのダウンロード販売は,販促と販売の機能を統合。軽快なレスポンスを実現。コンテンツはSDカードに記録。2GBのSDカードが同梱。大容量SDカードで容量拡張可能。購入したコンテンツの引っ越しも可能」
岩田氏「GB,GBCタイトルの販売(バーチャルコンソール),クラシックゲームを3D表示化したソフト(例:3D版ゼビウス)。ニンテンドーDSiウェア,3DS用新作も販売」
岩田氏「新しい通信『いつの間に通信」。新しいランキング,新しいゴーストデータ,新しい無料ソフト(自動的にダウンロード),任天堂からのお知らせなどが,Wi-Fi経由で」
岩田氏「いつの間に通信普及のため,3DSに特別な設定をすることなく使えるようになる接続拠点を拡大。DSステーションを,段階的にnintendo zoneにしていき,いつの間に通信の接続拠点に。マクドナルドも」
岩田氏「NTT東日本,NTT西日本との協業で3DSのインターネット接続をサポート。さらにNTT BPのWifineのエリアでも3DSのWi-Fi機能を利用できるように,2011年から順次展開」
岩田氏「『毎日が新しい』を体験してもらうべく,いつの間に通信を利用した3D映像の配信も。日本テレビ,フジテレビが制作した3D映像を毎日無料で配信する実験的な取り組みをする」
発売予定ゲームソフトの紹介映像がスタート
岩田氏「3DSはアクアブルー,コスモブラックの2色で,2011年2月26日発売。価格は2万5000円。海外は後日各国の子会社が発表」
アクアブルー |
コスモブラック |
岩田氏「任天堂ハードでサードパーティのソフトが売れないと言われている。事実,Wiiのサードパーティ比率は日本では低い。DS発売から1年ほどは任天堂のソフトばかりが売れていたが,状況は変わった」
岩田氏「Wiiについてもハードの普及とともに状況が変わることを期待していたが,うまくいかなかった。3DSではこの課題に取り組む。スタートダッシュの段階でソフトメーカーと足並みを揃えていく」
各社からのコメント映像
カプコン 川田氏「『バイオハザード リベレーション』は純粋なホラー。実際に立体で体感できるのはユーザーにとって嬉しい。『BIOHAZARD THE MERCENARIES 3D』も準備中。3Dとホラーの相性の良さ,コンソールに劣らない携帯機だから楽しめる遊び方を二作品でできないかと」
コーエーテクモゲームス 鯉沼氏「『戦国無双クロニクル』は新しい無双。主人公が無双武将とどう絡んで生き残るかというのを中心にしている。鉄砲で弾が飛んでくるシーンなど,イベントムービーの迫力が3Dに。無双の爽快感と主人公とのつながりをつくるために,武将切り替えシステムを入れている。味方の武将を最大4人まで切り替えられる。奥行きのあるゲーム画面で楽しんでいただきたい」
KONAMI 小島氏「3D映えするものを作りたかったので,スネークイーターというカモフラージュがギミックとして大きいものを。通信機能は,ゲームをやっていないときもいろいろできる。いっぱいアイディアがある」
レベルファイブ 日野氏「レイトン教授のキャラクターも3Dで飛び出し,そこにいるかのようなものに。今までは文字を読んでナゾを解くのが中心だったが,今回は新たなナゾトキシステムを作る。絵が飛び出すことで,絵で遊ぶことを中心に直感的に,子供達でも分かるようなものにレベルファイブとしては,3DSに大きく力を入れていこうと考えている。面白いタイトルが作れそうなハードウェアなので凄く期待している」
スクウェア・エニックス 野村氏「今回のキングダムハーツは,仮称で「3D」とつけているが「3」にも引っかけている。「ふれあう」ことをテーマに「ソラ」じゃないものを育てていく。ソラと別のものの影響によってレベルアップする突飛なシステムを採用。KHでやれることの範囲はあるので,そこでできないことはほかのタイトルを作りたい。KHをスタートに今後3DSでは,いくつかタイトルを用意したい」
カンファレンス終了しました。これから試遊会が始まります。試遊できたタイトルについては、別途4Gamerの記事としてお届けしますので、お楽しみに。
(※15:00,カンファレンスならびに速報記事は終了いたしました)
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