プレスカンファレンス終了後は,会場でインストラクターの女性が持つ本体に映った3D画像を見ることができた
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任天堂のプレスカンファレンス
「NINTENDO E3 PRESENTATION」で発表された
「ニンテンドー3DS」は,「裸眼で3D立体視が楽しめる」新感覚の携帯ゲーム機。今回,そんなE3一番の注目製品に,カンファレンス会場とE3の任天堂ブースで実際に触ることができた。その感触がどんなものか,早速お届けしよう。
本体は「ニンテンドーDS Lite」のような光沢塗装仕上げ。二つある液晶パネルのうち,“上側”が立体視に対応しているのだが,いくつか用意される本体カラーを問わず,いずれもこのパネルのベゼルが黒くなっているのが目を引く。
パネルは見た感じ,アスペクト比3:2程度のワイドサイズで,これを正面から見ると立体視できる仕掛けだ。画面の右にあるスライドスイッチが立体視の有効/無効化を切り替えるものになっており,従来どおりの平面表示も可能だ。
任天堂ブースに2時間以上並んでやっと入れたニンテンドー3DSのコーナーでは,24種類のデモソフトが展示されていた。「マリオカート」や「スターフォックス」などは実際にプレイアブル。あの「ゼビウス」も空中物が飛び出して見える3D仕様でプレイできた
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さて気になる立体視映像は,いわゆる“飛び出してくる”というよりも,手前と奥のモノがしっかりと把握できる“奥行きが感じられる”感覚で,画面の奥に立体的な箱庭が広がっているようなイメージ。もちろんプレイする作品によってこの印象は変わるわけだが,評判通り裸眼でも問題なく立体視を体験することができた。ちなみに画面を斜め横から見ると,やはりぶれた映像になって見える。
E3会場の任天堂ブースには,赤,水色,紫,銅のメタリックカラー4色のモックアップが展示されていた。本体上側にあるのは,3D写真が撮れるカメラだ
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ニンテンドー3DSコーナーで本体の接写は禁止だったので,インストラクターさんに3DSとDSiを持っていただいた。右のDSiは少し手前に写っているのでやや大きめに見えるが,実際にはほとんど変わらない
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手に持った感覚は,ニンテンドーDSiよりも若干薄い。十字ボタンはストロークが浅めのDSiに近いが,ボタンはニンテンドーDS Liteのものに近い柔らかい感触だった。任天堂の携帯型ハードとしては初搭載となったアナログスティックは,PSP Goに似たスライドさせて操作するタイプ。ストロークはそれなりにあるので,操作もしやすそうだ。そのほか,“下側”の画面のさらに下にはスタートボタンとセレクトボタン,そして新たに[HOME]ボタンが用意されている。
なお,タッチスクリーンは,従来同様“下側”の画面のみだった。
ブースで見ることができたデモ作品や,実際にプレイアブルだったタイトルの映像を見ると,これまでのニンテンドーDSよりも遙かに高いスペックを持っていることが分かる。映像の見た目の美しさはPSPと互角かそれ以上。そこに3D立体視という要素が追加されたことで,携帯ゲーム機にまた新しい波がやってくる予感がする。なお,発売日や価格はまだ未定。任天堂の次の発表を楽しみに待っていよう。
本体はやや角張ったデザインになっている。タッチペンの収納部はDSカードスロットの横に,ヘッドフォン端子は本体手前中央にそれぞれ移動した。無線LANのオン/オフスイッチは本体右サイドに用意
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DSカードには,通常のDSカードと区別するためのツメがついている。3DSはこれまでのDSソフトも動くが,逆はNGのようだ。また,充電用のクレードルも展示されている
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