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ガマニア,台湾のアニメ制作会社と提携しアニメ出版会社「Two Tigers」設立。第1弾の3Dアニメ「玉甲(Jade Armor)」はオンラインゲーム展開も視野に
オンラインゲーム会社としての印象が強いガマニアだが,近年ではアニメや映画産業に参入するなど,多方面に展開を続けている。2010年3月には中国の水滸伝を元にしたオリジナルアニメ「Hero:108」を世界各国に向けて配給。これが164か国以上で放映されるヒット作となり,とくに欧米市場において高い評価を受けた。
SOFA Studioは,アニメや映像制作の優秀な人材が多数集まっている企業で,とくに3Dアニメ制作とライセンス商品展開に関して豊富な経験を持つ。台湾で公開したオリジナルテレビアニメ「MuMuHug」は,世界的な賞を受賞した実績もあるという。
Hero:108 |
MuMuHug |
そんな2企業の協力によって生まれたTwo Tigersは,すでに第1弾作品となる3Dアニメ「玉甲(Jade Armor)」の制作に取りかかっているようだ。玉甲は中国の神話をテーマに,現代の要素を融合させたオリジナルストーリーの作品。発表の際に上映されたムービーには,四神「玄武」「青龍」「白虎」「朱雀」といったキャラクターが可愛らしい姿で登場した。ただ可愛いだけではなくて,巨大なロボット(?)に変身できるという四神は,現代社会を舞台に冒険を繰り広げいく主人公の,頼もしいパートナーとなるのだろう。
朱雀 |
青龍 |
今後,この作品は国際的に展開していく予定だという。さらにオンラインゲーム化やモバイルゲーム化も考えられているとのことだが,残念ながら日本においての展開などは決まっていない。しかし,さまざまな方法で広がっていく,ガマニアのデジタルコンテンツ事業からは,目を離せなさそうだ。
ちなみにTwo Tigersは,文化建設委員会という政府機関のバックアップを受けている。台湾からオリジナルのデジタルコンテンツを発信するということに,政府がかなり注力していることが分かる。
ガマニアは今回の提携で,ガマニアの持つ“独創性”と,SOFA Studioの持つ“人材”と“技術”を統合し,さらなる国際的な競争力の構築を目指す狙いだ。
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