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「生徒会の一存 -DSする生徒会-」3月25日の発売より一足早い,碧陽学園生徒会潜入レポート
全校生徒による純然たる人気投票によって選ばれた生徒会役員達は,生徒会長の桜野くりむを始めとして,美少女ばかり。そんな中,最底辺の成績から猛勉強の末に学年トップの成績を取り,成績優秀者に特権として与えられる「優良枠」を使って,ただ一人の男子生徒として生徒会役員にメンバー入りしたのが,主人公である生徒会副会長の杉崎鍵だ。
杉崎は本心では生徒会メンバーを誰よりも大切に思いながら,一方では「生徒会は俺のハーレム」と公言してはばからないため,生徒会メンバーからは空気以下のさんざんな扱いを受けている。プレイヤーは,それでもメゲない杉崎となり,夢のハーレムの実現を目指して彼女達とのコミュニケーションを深めていくのだ。
今回は,この碧陽学園生徒会に一足先に潜入してみたので,実際のプレイフィールを交えながらゲームの紹介をしていこう。なお,豪華特典が満載のDXパックやゲームの概要については「こちら」の記事を合わせて参照してほしい。
「生徒会の一存 -DSする生徒会-」公式サイト
●碧陽学園生徒会のメンバー達
アドベンチャーパートには「放課後パート」「駄弁りパート」「議事録作成パート」の三つのパートがある。まずは放課後パートで,生徒会の会議が始まる前に誰と過ごすかを選択。校内の各場所に,そこにいるキャラクターの顔アイコンが表示され,どこか1か所だけ移動できる。誰とも会わずに生徒会室に直行することも可能だが,女の子の攻略を目指しているときには,あまりメリットはなさそうだ。
この点はゲームにおいてもまったく同様で,ほかの作品のパロディネタや,「生徒会の一存」の小説やゲームそのものへの自虐的なネタが次々と飛び出す会話の流れに,ニヤニヤしっぱなしになること間違いなし。しかも結果的に,ほとんど会議のていを成していない“駄弁り”に終始しているあたりが,実に「生徒会の一存」らしい。
この駄弁りパートでは,生徒会メンバーと視線で会話を交わす「アイコンタクト」と,自ら別の議題を提案する「杉崎提案」という二つのアクションで,会話の流れを変えられる。アイコンタクトや杉崎提案は会話中の特定のポイントで選択肢として発生するが,あえてこれらを選ばずに,それまでと同じ流れで会話を続けることも可能。このときの選択によっては杉崎の妄想パワーが炸裂し,杉崎の脳内で美少女達とのちょっぴりエッチなコミュニケーションが楽しめる,妄想タッチモードへ移行する。
アドベンチャーパートは一部のシーンを除いてパートボイス仕様だが,短いセリフや合いの手などが効果的に使われており,立ち絵や表情パターンも豊富だ。また,週によっては体育祭や文化祭,修学旅行といった季節イベントが発生し,それまでに誰と親しくしていたかなどによってイベント内容も変化する。当然,一度のプレイですべてを見ることはできないので,周回プレイでコンプリートを目指そう。
さて,ゲームや小説の中で真冬ちゃんも感心していたが,杉崎の際限のないイマジネーションはかなりすごい。何がどうすごいのかというと,それはもちろん本作のもう一つの見どころである妄想タッチモードのことだ。このモードでは,極限まで膨らんだ杉崎の妄想の中で,タッチペンを使った美少女達とのキャッキャウフフなコミュニケーションが楽しめるのだ。む,胸やお尻を触ってもいいですか……!?
妄想タッチモードではニンテンドーDSを横持ちや縦持ちにし,2画面に表示された女の子の絵を十字ボタンでスライドさせながら,相手が喜びそうな場所をタッチ。好反応が得られると,上画面の左上にあるミルクゲージが溜まっていき,ゲージがMAXになるとモードクリア。女の子の好感度がアップする。逆に,相手が嫌がる場所をタッチするとゲージが下がり,ゲージがゼロになってしまうとゲームオーバーでやり直し。つまり,胸やお尻ばかり触っていてはイカンということだ。
妄想タッチモード中は,女の子から好反応を得られそうなところを探してタッチ。同じ場所を何度も触っていると嫌がられるので,体中くまなくポイントを探してみよう |
下画面の右下にあるミルクアイコンをタッチすると,ゲージを一定量消費して「ミルクモード」が発動。一定時間,連続ヒットが狙いやすくなるので,ゲージを大幅にアップさせるチャンス |
妄想タッチモード中の女の子の服装には,制服姿は基本として,ほかにもあんな格好やこんなコスチューム姿も用意されている。あえて何とは書かないが,ぜひ期待してほしい。さらに,妄想タッチモードには生徒会メンバーの美少女のほかに,まさかの“アノ人”まで登場。こちらもあえて誰とは書かないが,くっ……これもすべてキミのせいだぞ,真冬ちゃん……。
ということで,杉崎になりきって,平和でとりとめがなくて,ちょっぴりエッチな生徒会ライフが満喫できる本作。「生徒会の一存」ファンはもちろん,原作をよく知らない人でもばっちり楽しめる良作に仕上がっている。恋愛アドベンチャーとしてのゲームシステムを見ても,自動でメッセージを読み進めるオートモードや既読スキップ,バックログ参照機能など,必要なものはすべて揃っており,快適にプレイできる。興味を持った人はぜひ,3月25日に碧陽学園に入学し,駄弁ってばかりいる素敵な生徒会に参加してみよう。
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生徒会の一存 -DSする生徒会-
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