インテル，低価格なモバイルノートPC向け超低電圧版プロセッサファミリーを発表

　Intelの日本法人であるインテルは本日（2010年5月25日），低価格のモバイルノートPC向けとなる超低電圧版Core Processorファミリー6製品を発表した。

　製品ラインナップは以下のとおり。価格はOEM出荷時の1000個ロットにおける単価だ。ノートPC向けの新たなラインナップとして，2コア2スレッド対応で，グラフィックス機能を統合したPentiumおよびCeleronが加わっている。

• Core i7-660UM/1.33GHz

Max 2.40GHz，2C4T，166/500MHz，28,770円

• Core i5-540UM/1.20GHz

Max 2.00GHz，2C4T，166/500MHz，22,730円

• Core i5-430UM/1.20GHz

Max 1.73GHz，2C4T，166/500MHz，未発表

• Core i3-330LM/1.20GHz

2C4T，166/500MHz，未発表

• Pentium U5400/1.20GHz

2C2T，166/500MHz，未発表

• Celeron U3400/1.06GHz

2C2T 166/500MHz，12,640円

※上のリストで，プロセッサナンバーと規定動作クロックの下に並べてあるのは，左から順に，Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック，コア（Core）数/スレッド（Thread）数，グラフィックス機能の動作クロック（ノートPC向けは規定/最大），PCメーカー向けの1000個ロット時単価（※小売価格とは異なる）。なお，Core i3，Pentium，CeleronはIntel Turbo Boost Technology非対応である。

　このように，新たにPentiumやCeleronがファミリーに加わったことで，より低価格なモバイルノートPCが登場しそうだ。いわゆるCULV（Consumer Ultra Low Voltage，一般消費者向け超低電圧）版Core 2シリーズ搭載モバイルノートPCなどで，パフォーマンス不足を感じていた人にとっては，朗報となるかもしれない。統合型グラフィックス機能「Intel HD Graphics」の採用による，ローエンド3D性能の底上げにも期待が集まるところだ。
　6月からは，各PCメーカーより，搭載製品が続々と登場するとのことなので，モバイルノートPCの購入を検討している人は楽しみにしよう。