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AMD,DX11世代のノートPC向けGPU「ATI Mobility Radeon HD 5000」シリーズを正式発表
ATI Mobility Radeon HD 5000 | |||
配信元 | AMD | 配信日 | 2010/01/14 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
実現した「ATI Mobility Radeon Premiumグラフィックス」を発表
−「ATI Mobility Radeon HD 5870グラフィックス」、
テラフロップスの壁を破り、
世界最速のモバイル・グラフィックス製品に(※1)−
日本AMD株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉沢 俊介、米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:ダーク・マイヤー、以下AMD)は本日、世界最高性能のノートPC向けグラフィックス製品となる「ATI Mobility Radeon HD 5870グラフィックス」など、DirectX 11対応の次世代「ATI Mobility Radeon Premium」グラフィックスの新製品群を発表しました(※1)。
DirectX 11に対応したこのノートPC向けグラフィックス・ファミリーは、
- 「ATI Mobility Radeon HD 5800シリーズ」
- 「ATI Mobility Radeon HD 5700シリーズ」
- 「ATI Mobility Radeon HD 5600シリーズ」
- 「ATI Mobility Radeon HD 5400シリーズ」
AMDのRick Bergman(リック・バーグマン、製品グループ担当上級副社長兼ゼネラル・マネジャー)は次のように述べています。「AMDは6カ月前、デスクトップ・グラフィックスの分野で誰もが認めるテクノロジーリーダーの座を獲得しました。今やノートPC向けにも強力なモバイル・グラフィックス・プロセッサーを提供することで、この分野の市場リーダーとなりました。今回もまた、性能とエクスペリエンス、両方の観点から市場の局面を一変しています。AMDの技術革新によって、ノートPCのユーザーは今後、DirectX 11のフルサポート、目を見張る『ATI Eyefinity』テクノロジー、優れたHDマルチメディア機能、『ATI Stream』テクノロジーを活用し、Windows 7対応ノートPCの性能を最適化できます」
DirectX 11対応の次世代「ATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ」グラフィックス・ファミリーは、OEM各社にとって強力なアップグレードを意味しています。その対象は、「2009 AMDメインストリーム・ノートPCプラットフォーム」や「第二世代AMD超薄型ノートPCプラットフォーム」などの既存のプラットフォームに加え、2010年上半期中に発売予定となっている次世代のメインストリーム・ノートPCプラットフォーム(コードネーム「Danube」)と超薄型ノートPCプラットフォーム(コードネーム「Nile」)が挙げられます。これらのグラフィックス製品による技術革新は、次のような機能を実現できるように設計されています。
■ノートPC性能の高速化:
- DirectX 11対応「ATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ」のグラフィックス・ラインアップは、DirectCompute 11をサポートする世界初の、そして唯一のノートPC向けグラフィックス技術です。初のDirectCompute対応OSであるWindows 7の性能をフル活用することができます(※2)。
- 「ATI Stream」テクノロジーにより、最高のメディア・アプリケーション、エンターテインメント・アプリケーション、生産性アプリケーションの新機能と性能向上を享受できます(※3)。
- 「ATI Mobility Radeon HD 5400シリーズ」より上位のグラフィックス製品は、DirectX 11とOpenCLの両方をフルサポートしており、現在から将来に至るまで、アプリケーションのアクセラレーションを幅広くサポートできます。
■最高のノートPC・ライフスタイルを実現:
- 「ATI Eyefinity」マルチディスプレイ・テクノロジーは、ノートPCで超高解像度のパノラマ・コンピューティングを実現し、最大6台のモニターをシームレスに活用することで、ゲーム、エンターテインメントの質や生産性を向上できます(※4)。
- 「Unified Video Decoder 2」テクノロジーを通じた強化マルチメディア機能により、1080p以上へのアップスケールや、Blu-rayビデオとHDストリーミングのデュアル1080pデコーディングを実現できます(※5)。
- HDMI 1.3a Dolby TrueHDやDTS-HD Master Audioなどの最先端ホームシアター・エンターテインメント技術と、HDMI 1.3a Deep Color & x.v.Colorによる高品質ディスプレイにより、シアタークラスのエンターテインメント・エクスペリエンスをお楽しみいただけます(※6)。
■DirectX 11によって、思うがままにゲームを楽しむ:
- DirectX 11により、強烈なゲーム性能、比類のないビジュアル品質をお楽しみいただけるほか、HD対応モニターでHDゲーム・エクスペリエンスが全般的に向上します(DirectX 10.1との比較)。
- DirectX 11 APIはAMDのグラフィックス・ハードウェア上で開発されたものであり、初期のDirectX 11ゲームはすべてAMDのDirectX 11対応ハードウェア上で開発されているため、究極のゲーム互換性が実現します。
- 現在20タイトル以上のDirectX 11ゲームが開発中であり、EA Phenomicの「BattleForge」、GSC Gameworldの「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」、Codemastersの「Colin McRae: DiRT 2」など、すでに驚愕のDirectX 11エクスペリエンスが実現しています。
- DirectX 11対応の次世代「ATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ」グラフィックス・ファミリーは、競合するノートPC向けグラフィックス・ソリューションによるDirectX 10.0サポートと比較して2世代先に進んでいます。
■卓越した電力効率:
- プロセッサー設計の向上と最新の40nmプロセスにより、過去2世代の「ATI Mobility Radeon Premiumグラフィックス」と比べ、ワット当たり性能の効率性が4倍となっています(※7)。
- アイドル時の消費電力が大幅に低減されており、グラフィックス・プロセッサーが不要な際にはバッテリーの電力を節約できます。
- 次世代「Vari-Bright」テクノロジーがノートPCのディスプレイ輝度を最適化し、旧世代のソフトウェアベースのアプローチと比べ、消費電力を最大50%節約できます(※7)。
- プラットフォーム非依存のグラフィックス切り替え技術により、消費電力を抑えつつ効率的な切り替えオプションが実現します(※8)。
- 「GDDR5 Advanced Memory Support」により、AMDの旧世代ディスクリート・グラフィックス製品と比べ、メモリ帯域幅が倍増します(※9)。
■各社のコメント:
ASUSのP.C. Wang氏(Vice President & General Manager、Notebook Business Unit、System Business Group)は、次のように述べています。「過去数年間、ASUSはAMDと緊密に協力することで、最も新しい魅力的なノートPC技術をお客様に真っ先にお届けできるよう努めてきました。DirectX 11対応の『ATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ』グラフィックス・ファミリー、ASUS G73、最新のNシリーズのノートPCを通じ、私たちはこうしたリーダーシップを継続しています」
MSIのSam Chern氏(Notebook Marketing Director)は、次のように述べています。「消費者は現在、ノートPCにより多くの機能を求めています。こうした変化するニーズに応えるため、MSIでは、先進技術が注入されたノートPCを幅広く提供すべく尽力し続けています。次世代の『ATI Mobility Radeon Premiumグラフィックス』は、DirectX 11ゲームのサポートをはじめ、業界初の機能を搭載した完璧なソリューションです。経済的な価格であらゆるお客様をより効果的にサポートできます」
DirectX 11対応「ATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ」グラフィックス・ファミリーは、2010年上半期中の提供開始を予定しています。
■補足資料(英文):
- 「2010 International Consumer Electronics Show」でのAMDの活動:( http://www.amd.com/ces )
- ブログ:「ATI Eyefinity’s Panoramic Future」:( http://www.facebook.com/event.php?eid=190106973119&index=1 )
- Twitter 「@ATIGraphics」: ( http://www.twitter.com/ATIGraphics )
※1. 2009年11月3日に実施されたテストによると、「ATI Mobility Radeon HD 5870」の3DMarkVantageスコアは6568であり、これまでに報告されたノートPC向けグラフィックスカードによるスコアの中では最高です。2010年1月7日現在、テラフロップスの壁を破っているのは「ATI Mobility Radeon HD 5870」と「ATI Mobility Radeon HD 5850」のみです。計算式:「ATI Mobility Radeon HD 5870」(700MHz ×800(シェーダ)×2)=1.12テラフロップス、「ATI Mobility Radeon HD 5850」(625MHz×800×2)=1.0テラフロップス。
※2. 2009年12月5日時点で、DirectCompute 11をサポートするノートPC向けグラフィックス・プロセッサーは、「ATI Mobility Radeon HD 5800シリーズ」、「ATI Mobility Radeon HD 5700シリーズ」、「ATI Mobility Radeon HD 5600シリーズ」、「ATI Mobility Radeon HD 5400シリーズ」のみとなっています。
※3. ATI Streamテクノロジーのアプリケーションサポートが必要です。
※4. ATI Eyfinityテクノロジーをサポートするには、バージョン8.66(Catalyst 9.10)以上のドライバーが必要です。実際に取り付け可能なモニターの数は、ノートPCのモデルによって異なります。
※5. デュアル1080pストリーム機能は、「ATI Mobility Radeon HD 5800シリーズ」、「ATI Mobility Radeon HD 5700シリーズ」、「ATI Mobility Radeon HD 5600シリーズ」のGPUで利用可能です。ピクチャー・イン・ピクチャーは、SDで表示され、「ATI Mobility Radeon HD 5450」と「ATI Mobility Radeon 5470」で利用可能です。
※6. フル機能を実現するには、10ビット・モニターが必要です。
※7. LCDの消費電力が50%節約されるというのは、同一システム上のテストによる、旧世代(SW Vari-Bright)との比較によるものです。「Vari-Bright」は、特定の「ATI Radeon HD」GPUが提供する幅広い機能のセットを含むテクノロジー・プラットフォームです。すべての製品がすべての機能を備えているわけではなく、一部の機能を完全に実現するには、補完的な製品が必要とされる場合があります。
※8. 「ATI PowerPlay」、「ATI PowerXpress」、「ATI Switchable Graphics」、「Vari-Bright」テクノロジー・プラットフォームには、特定の「ATI Mobility Radeon HD」GPUで提供される幅広い機能が含まれています。すべての製品がすべての機能を備えているわけではなく、一部の機能を完全に実現するには、補完的な製品が必要とされる場合があります。
※9. GDDR5メモリによるメモリ帯域幅の倍増。「ATI Mobility Radeon HD 5750」(51.2Gbps)と「ATI Mobility Radeon HD 4670」(25.6Gbps)の比較に基づく計算。
- 関連タイトル:
ATI Mobility Radeon HD 5000
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