プレイレポート
2時間で3回も全滅した。だがそれがいい。ブレのない難度の高さと新要素の数々が味わえた,NDS「世界樹の迷宮III 星海の来訪者」先行体験会レポート
3月5日(金),アトラスにて,本作のメディア向け先行体験会が開催されたので,本稿では実際にプレイした感想を交えつつ,新要素を中心としたゲームの概要を紹介していこう。
一新されたキャラクターと,通信プレイ要素の搭載
シビアなゲーム性はそのままに,より奥深くなった
今作に登場するキャラクター職業はプリンス(プリンセス),ウォリアー,ファランクス,パイレーツ,シノビ,モンク,ゾディアック,ビーストキング,バリスタ,ファーマーの10種類。それぞれ男女4人分のグラフィックスが用意されており,カラーパターンも各職業に2種類ずつ設定されている。
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以上の中から好きなキャラクターを選び,ギルドを作成すると,まず最初のミッションとして“垂水ノ樹海”B1Fの地図作成を命じられる。
難度は相変わらず高く,筆者はウォリアー,ファランクス,シノビ,ゾディアック,バリスタの5人でダンジョンに挑んだのだが,約2時間の体験プレイのなかで,2,3回はゲームオーバーになった。罠にかかっていた動物を助けたら不運にも逆恨みされ,襲われて全滅するという理不尽な目にもあった。一般的なRPGなら恩返しが期待できるイベントだというのに,この辺が実に「世界樹の迷宮」らしい。
また,今作ではキャラクターのスキルが“コモンスキル”“メインスキル”“リミットスキル”の3種類に分けられている。コモンスキルは誰でも習得できる回復や採取,能力ブーストなどが主で,メインスキルは従来どおりの職業固有スキルだ。
一番特殊なのが,キーアイテムを入手することで装備可能となるリミットスキルで,これはキャラクターそれぞれに設定されたリミットゲージが,MAXになると使用できる。リミットゲージは行動を選択したり,戦闘に勝利したりすることで溜まっていく。
また,リミットスキルには人数の設定があり,1人で使えるものから,複数人で同時に使用しなければならないものまでさまざま。致命傷を受けてもHPが1だけ残る“決死の覚悟(1人技)”,強力な斬撃を食らわせる“クロスクラッシュ(2人技)”,5ターンの間,味方全体の攻撃力がアップする“突撃陣形(2人技)”の3種類は,ギルド作成時にギルド長からもらったアイテムで習得できた。
船専用のアイテムを入手/装備すれば,航海日数や漁の取れ高などを強化できる。大砲を装備すれば,海賊船も沈められる。
ちなみに航海中には,「怪鳥に船を破壊されてやむなく帰港」というようなイベントも発生したので,ダンジョンだけでなく,海に関しても,ワクワクするようなストーリーが楽しめそうだ。
また,体験会では試せなかったが,本作にはシリーズ初の通信プレイ要素も搭載されている。育てたキャラクターを持ち寄り,最大5人のパーティを組んで強敵に挑む“大航海クエスト”や,すれ違い通信によってギルドカードやアイテムを交換できる“交易”など,実に楽しげなコンテンツが盛り込まれているのだ。
また,シリーズ初となる通信プレイ要素の実力は未知数だが,協力プレイや交易などは,コアゲーマーでなくとも十分楽しめるはず。“マッピングが特徴のダンジョンRPG”といっても,すべての地形を正確にマッピングしないとクリアできない,というゲームではないので,世界樹初心者も,思い切って挑戦してみてはどうだろうか。マッピングが得意ではなく,たった2時間のプレイで,パーティを複数回壊滅させた筆者でも楽しく遊べたのだから,ぜひ自信を持ってプレイしてみてほしい。
- 関連タイトル:
世界樹の迷宮III 星海の来訪者
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