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[COMPUTEX]ROCCATの「ワイヤードの操作感を持つワイヤレス」なゲーマー向けマウス「Leadr」に触ってきた
言われてみると,左サイドにXInput対応のアナログコントローラ「X-Celerator」を備える点や,スカートの先にも1ボタンを置いてある点,指の基節骨(※指の根元と第2関節までの間の骨)を使って左右に倒して入力するチルトスイッチである天頂部の「Fin Switch」を搭載する点,左右メインボタンの脇にそれぞれ追加の2ボタンを配置する点は,確かにTyonそっくり。競合の「遅延ゼロを謳うゲーマー向けワイヤレスマウス」と比べて,圧倒的に多機能へ振っているのが,Leadrの個性ということになるだろう。
ただ,ちょっと気になったのは,公称重量134gとされるLeadrがかなり重いことだ。筆者は普段G900を使っているのだが,それと比べると,手に持っただけでずっしりとした重量感がある。ここは人を選ぶのではなかろうか。
クレードルからUSBケーブルを取り外してLeadrと直接つなげば,ワイヤードマウスとして利用しながら充電することはできるが,「普通にゲームで使っている限り,3〜4日は充電なしで利用できるので,寝る前とかに,クレードルへLeadrを載せて充電してもらえればと考えている」そうだ。載せるとクレードル側のインジケータでバッテリー残量をぱっと確認できることも,ROCCATはアピールポイントとして挙げている。
なお,Leadrの充電時はクレードル側の充電端子部にマウス本体を引っかけるような仕様になっており,そのためLeadr側には相応に大きな凹みが生まれた。そしてその結果として,搭載するPixArt Imaging製光学センサー「PMW3361」の位置は,もともと左右メインボタン寄りの配置だったTyonより,さらに左右メインボタン側へ寄った印象がある。
一般に,センサーが本体奥側へ寄ったマウスだと,精密操作を行いやすくなる代わりに振り回し時の違和感が増しやすくなるので,操作感がTyonからどの程度変わったかは気になるところだ。
ROCCATによると,Leadrは世界市場に向けて発売済みとのこと。ただし,日本で合法的に使うために必要な技術基準適合証明は現時点で未取得のため,日本での発売までにはもう少し時間がかかるとのことだった。
モジュールで機能を追加できるヘッドセットスタンドも展示
ROCCATはスイートで,もう1つ,面白い製品を展示していた。「Modulok」(モジュロック)という,変わった名前のヘッドセットあるいはヘッドフォンスタンドがそれだ。
現在のステータスは,Modulok本体だけが完成し,モジュールはユーザーの希望を募っている最中だそうだ。ROCCATの担当者いわく「我々としてはUSBハブ,サウンドの音量コントロールノブ,あるいはUSBサウンドデバイスといったものを想定しつつ,モジュールの大きさにもよるが最大3〜4個取り付けられるようにしたいと考えている。現在,世界規模でユーザーの意見を募っているので,何かいいアイデアがあれば,日本のTwitterアカウント(@ROCCATJP)にぜひ寄せてほしい」とのことだった。
採用されるかもしれないので,アイデアがある人は意見を投げてみてはどうだろうか。
ROCCATのLeadr製品情報ページ
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