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[E3 2010]EAのブースで「Medal of Honor」のマルチプレイを体験。よりシリアスでスピーディになった戦いとは
ゲーマーの人気を集めたのは,2002年にPC向けとしてリリースされた「Medal of Honor: Allied Assault」で,デベロッパは2015。一人で多数の敵と戦うランボースタイルゆえ,リアリティには欠けていたものの,スクリプトを多用したドラマチックな演出によって世界的なヒット作になり,Medal of Honorシリーズの名前を広く認知させた。
E3 2010のEAブース |
ブースにあったポップ |
そんな状況を打破するため,2010年10月に発売されるのが「Medal of Honor」(邦題 メダル オブ オナー,PC/PlayStation 3/Xbox 360)だ。サブタイトルなしでシリーズの仕切り直しを図った本作は,テーマもこれまでの第二次世界大戦から離れて現代戦となり,舞台も中央アジアのアフガニスタンとなる。
ちなみにMedal of Honorは,シングルプレイ部分をEAのLos Angelesスタジオ(EA LA)が,またマルチプレイ部分をスウェーデンのEA DICEが作るという割と豪華な“配役”になっている。マルチプレイ部分については,2010年6月中にもβテストが始まるという順調な展開を見せており,E3 2010のブースでも,8台並んだ試遊台を使って誰でもマルチプレイができるという,そこだけ見るならほとんど完成したような雰囲気だけに,この落差はちょっと解せないほど。シングルプレイのことを聞いても,誰も答えてくれないし。
というわけでマルチプレイだが,EA DICEはこの3月に「Battlefield: Bad Company 2」(以下,Bad Company 2)をリリースしたばかり。はみ出し兵士4人を主人公にしたシングルプレイに加え,最大32人のプレイヤーが参加できるマルチプレイが大きな魅力であるのはご存じのとおりだ。
同じ年に二つの現代戦ミリタリータイトルを出すとあって,「Bad Company 2とどう違うのか?」というのもFPSファンの興味を引くところだろう。
いま述べたように,ブースには誰でもプレイできる試遊台が用意されていたが,EAはこのほかに,いわゆるビハインド・ザ・クローズド・ドア形式で,奥の小部屋でもマルチプレイ体験ができるという紹介方法を採っていた。
ブースで誰でもプレイできるマルチプレイのモードは「Team Assault」で,つまりデスマッチのこと。対して,別室で紹介されたのは,攻撃と守備に分かれたチームが,マップ上に置かれた五つのオブジェクトを奪い合うという「Combat」だった。オブジェクトには順番が定められており,一つを奪う(もしくは奪われる)と,その奥のオブジェクトがアンロックされるというスタイルだ。Bad Company 2のプレイヤーには,「『ラッシュ』のバリエーションだ」と言ったほうが分かりやすいかもしれない。
近接戦闘に特化し,スピーディな戦場を実現
全体としてシンプルなマルチプレイシステムに
さて,そんなLiu氏によれば,Bad Company 2との最も大きな違いは,Medal of HonorがCQC(Close Quarters Combat=近接戦闘)に強くフォーカスしている点にあるとのこと。Battlefieldシリーズといえば,大型兵器が大量に登場し,大砲が唸り,爆弾の雨が降る戦いがイメージされる。対してMedal of Honorでは,少数の兵士達による白兵戦がメインとなるわけだ。
もっとも,ビークル類がまったく出てこないわけではなく,使用方法は限定的ながら,戦車や装甲車を使うこともできるとのこと。ただし,戦闘機や戦闘ヘリコプターなどは登場しない。
また,「よりシリアスでスピーディ」というのも,Medal of Honorの大きな特徴だとLiu氏。
マップとなる街は,カブールなど,すべて実在するものをモチーフにしており,アフガニスタンのゲリラとアメリカ兵は,そこで,実在する武器を使って近距離の戦闘を繰り返すのだ。死にやすいがリスポーンスピードが早く,また移動速度も大きいため,確かに戦闘は非常にスピーディだ。
基本のクラスは「Rifleman」「Spec Ops」「Sniper」の3種類と少なめだが,それぞれに二つの武器セットが用意されているほか,落ちている敵の武器を拾うことも可能なので,それなりのバリエーションにはなる。
メディックがいないのは,最近のFPSでおなじみの自動回復ルールを採用しているため。弾薬の補給については聞きもらしてしまったものの,弾薬箱を持った兵科がいるわけではないので,どうやらマップ上にある弾薬箱のようなものを使うようだ。
このように,Medal of Honorのマルチプレイは,Battlefieldシリーズに比べて非常にシンプルになっている。どうしても比べてしまうが,短時間で熱烈な戦いを楽しむことを主眼としているという意味で,やはりCall of Duty: Modern Warfareシリーズに近い立ち位置だと感じた。
用意されたマップの総数や,ポイントによってアンロックされる武器やアイテムの有無,種類については現段階では語れないということで教えてもらえなかったが,このマルチプレイがシェイプアップされ,さらに魅力的なシングルプレイが用意されれば,Medal of Honorの巻き返しも考えられるだろう。
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メダル オブ オナー
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(C)2010 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo and Medal of Honor are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.
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