項羽
|
コーエーは本日(2月12日),3月11日発売予定のPSP用アクション「
真・三國無双 MULTI RAID 2」における,二大ストーリーのうちの一つ
“覇王編”と,覇王編に登場する
“項羽”についての情報を公開した。
魔王として蘇った始皇帝を討つべく,三国志の武将達が立ち向かっていくという本作だが,そんな中で,始皇帝の強大な魔力で呼び出されたのが,楚の覇王・項羽だ。
項羽はかつて,秦討伐の軍を率いて,勇猛かつ機知に富む将器によって秦王朝を倒したという人物。楚の再興という宿願を果たせないまま,命を落としたのだが,始皇帝の呪術によって転生することになった。覇王編でプレイヤーは,始皇帝と項羽という二つの脅威と相対することになる。
今回,物語の序章となるストーリーおよび,項羽の登場する“覇王編”のストーリーの導入部分(ムービー)の画像が公開されたので,確認してみよう。
|
■ものがたり
後漢末期――王権の失墜により乱れた世は、群雄が割拠する混沌の時代となった。
その中で、傑出した才を示す三人の英雄が台頭する。
魏の曹操、呉の孫堅、蜀の劉備である。
彼らは、長きに渡る戦乱を経て三国鼎立をなし、大陸に調和をもたらした。
しかし、その調和も長くは続かなかった。
暴威への衝動に支配された最強の武・呂布の出現により、再び大陸に混沌が吹き荒れたのである。
ここにおいて、三人の英雄は、暴威を打ち払わんがために結束。見事、呂布を打ち倒す。
共に困難を乗り越えた英雄たちは、互いに力を合わせ、大陸に平和をもたらすことを誓うのだった。
――だが。
戦乱の時代と、それに続く呂布との戦いは、新たな脅威を育んでいた。
武将たちが覚醒して、大量に放った闘気――
純粋な「力」の塊であるこれらは、密かにある場所へと集められていた。
かつて大陸を統一した秦の「始皇帝」が眠る、始皇帝廟である。
流れ込む闘気を受けて、その主が今、目覚めた。
始皇帝が魔力により死兵を蘇らせ、三国の軍(以下、無双軍)を襲っていた。
始皇帝軍の兵卒は不気味に目を光らせ、無双軍の兵が倒しても起き上がってくる。
|
魔王として蘇った始皇帝は、高らかに「帝国復活」を宣言する。
強力な呪術をもって、死した英雄や古代の神、大地の魔獣を従えた始皇帝は、かつて成し得なかった「不老不死」と「永遠の帝国」という邪悪な野望のため、大陸に戦乱をもたらす。
倒れた無双軍の将兵から空中に放出された闘気は、始皇帝廟へと吸い込まれていた。
始皇帝はその闘気を吸収し、魔力を蓄えていた。
|
|
新たな脅威との戦いが、今始まろうとしていた。
始皇帝は魔力を発動させるべく、その手に力を集中する。
|
■覇王編導入部
邪悪な野望を胸に、復活を果たした始皇帝は、強大な魔力をもって、ある英雄を転生させた。楚の覇王・項羽である。
かつて、”楚の再興”への情熱を燃やし、秦王朝を打ち砕いた、その雄才大略の将器。
始皇帝は、項羽の秘めたる志を、「永遠の帝国」のための駒として利用せんと目論んだのである。
堂々たる覇気を両眼に宿した項羽は、圧倒的な武と巧みな戦術により、三国の武将たちを翻弄。
瞬く間に魏の要衝を奪い取っていく。
始皇帝と項羽という二つの脅威にさらされた三国の武将たち――
このままでは、ようやく調和を得た大陸が、混沌にのみ込まれてしまう。
曹操は、魏の奪還を果たすべく、呉の孫堅と手を携え、連合軍を編成。
同じく蜀領の奪還に向かう劉備らと別れ、魏都・許昌へ向けて進軍を開始した。
その軍勢を、泰然として待ち受ける項羽――
いにしえの覇王か、乱世の奸雄か――
かつてない激戦が始まろうとしていた。
覇王勢力図
項羽軍(勢力色:赤茶)と始皇帝軍(勢力色:黒)が、無双軍(勢力色:白)と交戦中。 |
覇王編における無双軍の全武将。 |
■項羽プロフィール
項羽(こうう) 〜孤高の英雄、修羅の道を往く〜
楚の覇王。
かつて秦討伐の軍を率い、勇猛且つ機知に富む将器によって秦王朝を倒す。
時運に恵まれず、楚の再興という宿願を果たせぬまま命を落とすが、始皇帝の呪術よって、転生を遂げる。
寡黙で、人と交わることを拒む孤高の武人。
堂々たる体躯のうちに、燃えたぎる意志を秘めている。