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AMD,APUの量産出荷を開始。次期デスクトップCPU「Zambezi」と次期ハイエンドGPU「Cayman」によるシステムのデモも披露
Analyst Dayの口火を切ったDirk Meyer社長兼CEOは,CPUとGPUを1つのダイに統合した,AMD初のAPU製品「Ontario」(オンタリオ)と「Zacate」(ザカテ),そして両CPUのプラットフォームとなる「Brazos」(ブラゾス)がすでに100以上のデザインウィン(製品として量産化するために採用されること)を獲得していることを発表した。
Emilio Ghilardi氏(Senior Vice President and Chief Sales Officer, AMD) |
Rick Bergman氏(Senior Vice President and General Manager, AMD) |
同社の製品戦略について説明するため登壇したRick Bergman上級副社長は,まず「重大発表」として,「いままさに,顧客向けのAPU出荷を開始した」と,APU時代の到来を宣言。Zacateを搭載するノートPCを披露し,最大10時間のバッテリー駆動時間を実現することや,Zacate&Ontarioでシングルコア版が用意されることも明らかにした。
さらにBergman氏は,
- 次期メインストリーム市場向けAPUとなる「Llano」(ラノ)を2011年前半に出荷する
- 「Bulldozer」(ブルドーザ)コアを採用したデスクトップPC向け次期フラグシップCPU「Zambezi」(ザンベジ)を2011年半ばに投入できるよう,計画の前倒しを図っている
ことを――前者に関しては「あらためて」だが――予告し,「Cayman」(ケイマン)ことRadeon HD 6900シリーズのGPUを搭載したシステムで,Zambeziのデモを披露して見せた。
Bergman氏は加えて,2012年以降のCPUロードマップも公開している。
それによれば,ノートPC向けには,次世代Bulldozerコアを採用したAPU「Trinity」(トリニティ)を投入。また,低価格ノートPC向けにはOntarioとZacateのそれぞれ後継となる「Krishna」(クリシュナ)と「Wichita」(ウキータ)を準備中だ。KrishnaとWichitaは,28nmプロセスを採用することで,省電力性を維持しながらクアッドコア化を実現する。
デスクトップでは,Zambeziの後継として「Komodo」(コモド)を投入しつつ,Llanoの後継にはモバイル向けと同じTrinityを,そして,省スペースデスクトップPCやオールインワンPC向にはKrishnaを投入する計画だ。さらに,サーバー市場向けCPUとしては,最大20コアを統合した「Terramar」(テラマール)と,最大10コアを統合する「Sepang」(セパン)を投入する計画という。
- 関連タイトル:
AMD E-Series,AMD C-Series
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AMD FX(Zambezi)
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Radeon HD 6900
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