お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2010/09/16 09:47

ニュース

AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露

画像集#002のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露
Zacate APU
画像集#003のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露
Zacateのリファレンスシステム
 AMDは,「Intel Developer Forum 2010 San Francisco」の期間中,会場近くのホテルで報道関係者向けのスイートを用意し,同社が2011年前半の市場投入を予定しているFusion APU(APU:Accelerated Processing Unit)である「Zacate」(ザカテ:開発コードネーム)搭載システムのデモを公開した。

 同社が公開したデモシステムは,市場価格500ドル以下のノートPCをターゲットに構成したとされるもの。標準的なノートPC用バッテリーユニットを接続した状態で,8〜10時間以上の駆動が可能だという。
 デモに用いられたアプリケーションは,「Batman: Arkham Asylum」と,先月米国内で販売が始まった「City of Heroes: Party Pack」の2つ。比較対象には,「Core i5-520M/2.40GHz」を搭載したノートPCが用意されている。

一般的なノートPC用バッテリで8〜10時間以上の駆動が可能という
画像集#004のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露

比較対象に用いられたCore i5-520M搭載のノートPC
画像集#005のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露
 さて,まずは最新ゲーム環境のデモとして,Batman: Arkham Asylumを1024×768ドットで実行しフレームレートを比較。Core i5 520Mに統合されたグラフィックス機能「Intel HD Graphics」だとフレームレートは11fps程度しか出ず,キャラクターを動かそうとすると引っかかるような感じになってしまうのに対し,Zacateのリファレンスシステムでは16fps。数字的には低いのだが,少なくともこちらだと,キャラクターを普通に動かすことができた。
 一方,負荷が比較的低いオンラインゲームの例として用意されたCity of Heroesだと,Core i5-520M搭載システムが最大でも22fps前後に留まり,キャラクターを動かすと,すぐに10fps強にまでフレームレートが落ち込むのに対し,Zacateでは最大48fps。負荷が高くなった局面でもフレームレートが20fps未満に落ち込むことはなく,3D性能でざっと2倍の違いがあることを見せつけた。





Bobcatコアを2基搭載し

DX11 GPUを統合したZacate


Zacateと,Mobile Phenom IIや1セントコインを比較した写真
画像集#006のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露
画像集#007のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露
 Zacateは,AMDが低消費電力性能を追求して開発した新アーキテクチャCPUコアで,開発コードネーム「Bobcat」(ボブキャット)と呼ばれるものを2基搭載し,さらにDirectX 11対応のグラフィックス機能を統合した製品だ。
 AMDが2011年前半に市場投入を計画している「Ontario」(オンタリオ,開発コードネーム)とコアを共用しており,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)はZacateが18W,Ontarioが9Wとなっている。

 今回のデモで,Zacateそのものの詳細については明らかにされなかったが,APUのパッケージは現行のMobile Phenom IIプロセッサよりも大幅に小型化し,1円玉よりもひとまわり以上小さい1セント硬貨と大差ない大きさにまとまっている。
 AMDは,このZacateをTSMCの40nmプロセスで製造し,PCベンダー向けには年内に出荷を開始する予定。市場には2011年第1四半期に搭載製品が登場する見込みだ。なお,現時点で明らかになっているZacateの特徴は以下の表のとおり。

ZacateとIntel製のグラフィックス機能統合型エントリーCPUとの比較
画像集#008のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露

Zacateのダイイメージ
画像集#016のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露
 Intelは,Sandy Bridgeで統合するグラフィックス機能の性能を,現行世代比で2倍に引き上げるとしているため,2011年のノートPC市場,より正確にいえばエントリークラスのノートPC市場で,Zacateがどれだけのアドバンテージを持てるかは,蓋を開けてみるまで何とも言えないところ。ただAMDは,「DirectX 10しかサポートできないSandy Bridgeと,DirectX 11をサポートするZacateで,どちらが優位かは明らかだ」と,自信を見せている。

上段がZacate,下段がCore i5-520M搭載ノートPCでCity of Heroesが動作している最中のもの。フレームレートにはかなりの違いがある
画像集#009のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露 画像集#010のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露
画像集#011のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露 画像集#012のサムネイル/AMD,IDF期間中にFusion APU「Zacate」の動作デモを披露
  • 関連タイトル:

    AMD E-Series,AMD C-Series

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:11月24日〜11月25日