プレイレポート
ブラウザゲームとして登場した「大戦略WEB」は,従来の大戦略シリーズとはまったくの別物? OBTプレイレポートを掲載
本作は従来の大戦略シリーズよりゲームシステムが簡略化され,……というか根本的に別のゲームに仕上がっており,ブラウザだけで遊べるというお手軽さも相まって,「ストラテジーゲームって苦手なんだよなあ」という人でも気軽に遊べるのが特徴だ。
そんな本作のオープンβテストにさっそく触れてみたので,すっかり別モノとなった「大戦略WEB」がどのようなゲームなのか見ていこう。あくまでβテスト時の話なので,細かい仕様については正式サービス時に変わっている可能性もあるが,そこはご了承を。
「大戦略WEB」公式サイト
序盤のゲームの流れ
「陸兵器工場」を建設して出撃するまで
ゲームを始めると,まずチュートリアルが始まる。ここでは秘書から施設の建て方や士官の雇用方法,兵器の生産方法など,ゲームを遊ぶうえで必要な知識を学べる。秘書の指示に従ってマウスをクリックしていけばいいので,難しいことはない。さりげなく,本作の4人の秘書が交代で登場する点にも気を留めておきたい。
チュートリアルを終えると,何もないまっさらな状態で改めてスタート。まず4人いる秘書から一人を選ぶことになる。秘書ごとに能力が違うといったことはないようだが,外見や性格がそれぞれ強烈であり,長い付き合いとなるので,好みのタイプを見極めて選ぶのがいいだろう。
自分の基地の位置は大まかにしか決められず,位置によっては,ほかのプレイヤーの基地が密集している,山岳地帯が多く地上兵器が使いづらい,などの問題を抱えた状態からのスタートとなる。6方向すべてを山岳に囲まれて,陸上兵器が使えなかったというケースもあったようだ。
登場7か国の初期兵器リスト
ゲームが始まったら,まずは自分の基地内に16マスある空き地の,好きな位置に施設を建てていこう。最初はマップ中央に本部があるだけだが,空き地に新しい施設を建てることで,どんどん賑やかに,そして多機能になってくる。ただし登場する施設の種類は本部を除いて20あり,全部を作るということはできない。絶対に欠かせない施設などもあるが,自分にとって不要な施設は切り捨て,必要なものだけを作っていこう。
画面左下にはPMCポイントというものがあり,これは施設を建てる/増設する,テロリストやほかのプレイヤーと戦うといった行動を取ると上がっていく。このポイントが多いほど,ランキング上位に位置することができるようだ。
何はともあれ,「士官」を雇い,「兵器」を製造して,士官に部隊を持たせないことには出撃すらできない。そこで以下に,「陸兵器工場」を作り,ワールドマップに出て戦ってみるまでの流れを書いてみよう。これはチュートリアルでも習う部分だが,なぜかチュートリアルと本編とでは手順や条件がちょっと異なり,迷ってしまう人も多そうなのだ。
まずは施設や兵器を作るうえで欠かせない四つの資源「鉄」「油」「人員」「金」の獲得量を増やすために「製鉄所」「製油施設」「軍事学校」「商業施設」を作る。最大で二つの施設を同時進行で建てられる。続いて「本部」を選択して“増設”(施設のレベルを上げる)すると,「資源貯蔵庫」「金庫」「兵舎」を建てられるようになる。この三つもそれぞれ増設してLv3まで上げると,やっと「陸兵器工場」の建設,そして兵器の製造が可能になる。が,兵器を扱うために「人事部」と「発令所」の建設も忘れずに。
ちなみに人事部で雇った「士官」は,部隊を率いるのみならず,製鉄所や兵器工場などに配属することで,資源の獲得量を上げたり兵器の生産時間を短縮したりといった効果を発揮する。最初に与えられた資源はとっくに底を突いているだろうから,出撃できる態勢が整うまでは士官をどこかに配属しておいてもいいかも。ただし配属中の士官は出撃できない。
それにしても,資源が溜まるまでには時間がかかるし,陸兵器工場を建てるために必要なほかの施設の建設/増設が結構多いため,プレイ初日は内政だけで終わってしまい出撃まで辿り着かなかったという人も多いのではなかろうか。ここはブラウザゲームにしては,ちょっとテンポが悪いかなあという感じだ。
ちなみに建設ツリーが「こちら」に用意されたので,ぜひ活用しよう。
施設リスト
部隊を編成して戦場に繰り出そう
兵器を生産し終え,士官を雇ったら,いよいよ部隊編成だ。「発令所」で“部隊編成”を選択し,雇った士官に兵器を割り振ればOK,これで出撃準備は整った。
「ワールドマップ」を開き,資源地やテロリストの基地/活動地域に「派兵」で出撃開始。派兵すると画面右上に,目的地まであと何分で届くかのカウントダウンが始まる。これが0:00になると目的地に到着,戦闘開始だ。勝負は一瞬でつき,結果はレポートとして一足先に到着,部隊は自動的に基地に戻ってくる。戦利品として資源を持ち帰ることもある。
安全を期すなら,出撃前に「偵察」したほうがいいが,そのために必要な「偵察情報局」は本部Lv5,研究所Lv8と,かなり開発を進めないと作れないのが難点。試しに偵察なしで近くのテロリストの基地に派兵したところ,敵は戦車150台,戦闘ヘリ60機,戦闘機(対地)90機という大部隊で,なす術なく敗れてしまった。
また,テロリストの基地や活動地域,ほかのプレイヤーの基地を攻撃するたびに,士官は経験値を獲得し,経験値が一定数溜まるとレベルアップできる。レベルが上がると,より多くの兵力を扱えるようになったり,戦闘力がアップしたりなどのメリットがある。
オープンβテストで見えた今後の課題
オープンβテスト開始日から参加しているが,オンライン対応の大戦略というところに注目が集まったのか,日が経つにつれて参加者が増えていく状態だ。オープンβテストにおけるピーク時の同時接続者数は3000名以上とのことで,ハンゲームでサービスされているほかのコアゲームと比較してもかなりの規模となっている。先日までプレイヤーの数に対してサーバーの処理が追いついていなかったようで,まともに遊べなかったほどだ。この問題は25日のメンテナンスでいくぶん改善され,完全に解決したとまではいかないが,だいぶマシになっている。
そのほか,開始位置によってはプレイヤーの基地が密集しすぎていて,資源地を獲得するのが難しかったり,しょっちゅう基地を攻撃され,資源を大量に奪われたりということもある。このへんは,この手のジャンルでは常にある問題であり,そこが面白いところでもあるのだが,初心者がすぐやめてしまう原因にもなりそうだ。
個人的に,大戦略シリーズはかなり苦手意識を感じていた。それでも今回のオープンβテストに参加してみて,グラフィックスも作りもポップな印象だし,システムもシンプルで遊びやすく,まったく苦手意識を抱くことなく楽しめた。サーバー負荷やバランスの調整不足は改善できる問題なので,ぜひ今回のβテストで判明した問題をできる限り改善し,正式サービスでは快適に遊べる環境を作ってもらいたい。
「大戦略WEB」公式サイト
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