プレイレポート
「ArcheAge」次期アップデート「ArcheAge6.5 庭園」プレイレポート。扉の先に広がるのはファンタジックな雰囲気を持つ修羅の世界だった
このアップデートでは,旧大陸から行ける新エリア「神の楽園」のほか,ソロで挑める新インスタンスダンジョン「冥府の夜」,新装備品など盛りだくさんの内容が実装される予定だ。今回,実装に先だってテストプレイをしてきたので,その内容をお届けしよう。
谷底の扉からつながる「神の庭園」。秋と冬に彩られた庭園には強力なモンスターが跋扈する
今回のアップデートの目玉は,そのタイトルにもなっている新エリア「神の庭園」の実装と言っていい。とくに「神の庭園」への道程はローンチ当時のプロモーションムービーで描かれているArcheAgeの核心と言える場所だ。そこでどんな物語が展開するのか,期待しているファンも多いのではないだろうか。
さて,神の権能を得られるという「神の庭園」は,旧大陸・ヒラマ山脈東部北東の「世界のへそ」にある深い穴の底にある扉をくぐり抜けると到達できる。レベル55以上なら入場可能だが,庭園内で進むメインクエストは,ここまでのメインクエストをすべてクリアしていないとプレイできないので注意しよう。
「神の庭園」に入ると最初に「庭園の門」エリアが待っている。「庭園の門」には5つの門があり,そこから先のエリアにワープできる。ただ,訪れた直後は4エリアにしか行くことができず,もう1エリアはメインクエストを進めることで開放されるようだ。
この門以降のエリアは,これまでとはまったく違ったサーバー構成になっているので解説しよう。
まず,「庭園エリア」はサーバーと同じ数だけ存在し,「世界のへそ」の扉から入る際に,ランダムでいずれかのサーバーにある庭園エリアに移動する。「庭園の門」は平和エリアだが,そこからワープできるフィールドは,自サーバーの自勢力以外,すべてのプレイヤーが敵対勢力になるというかなり危険なエリアだ。パーティを組んで扉をくぐれば同じ庭園エリアに入れるので,一緒にプレイしたい人がいるならパーティを編成してから入ろう。
「神の庭園」のフィールドは,大きく「秋の庭園」と「冬の庭園」の2つに分かれ,そのほかに「権能の柵」と「デルフィナードの幻影」という2つのエリアがある。前者はそれぞれの季節をイメージしたフィールドでありながら,ファンタジックな風景を見ることができる。後者の2つは,いかにも謎が隠されているようなエリアだ。
マップの中央は「イニス女王の地」だ。巨大な石像が建っていたり,龍が寝そべっていたりするほか,中央には巨大な門のようなものが建っている。これらの像を建てたのは誰か,そもそも「イニス女王」とは誰なのか。神の庭園は謎だらけで,それでいて観光のしがいのある異世界だ。
見どころいっぱいの神の庭園だが,そこに出現するモンスターは一筋縄ではいかない強さを持っている。レベル55で入場した場合,まともな戦闘はできないままアッサリと倒されてしまうだろう。
敵の強さは継承者レベル26前後で,正直ソロで戦うのはかなり厳しい。装備ポイントが10000を超えていても苦戦は免れないうえに,敵対勢力からの襲撃も考えると,パーティでの活動がおススメというか,必須なフィールドと言えそうだ。
だいぶ物騒な庭園のフィールドだが,フィールドにいる妖精からデイリークエストを受けることもできる。それは,庭園のフィールドで行動するとクエストのポイントが増え,一定値以上になるとランクがアップ。そのランクによって,異なる報酬が得られるといったものだ。この行動というのがユニークで,一般的なクエストにもあるモンスターの討伐のほかに,庭園のフィールドに長い時間滞在する,釣りや採集をするなど,多種多様な手段が用意されている。
なお,死んでしまうとポイントがリセットされ,ランクも下がってしまうので気をつけたい。
ソロで挑める新ダンジョン「冥府の夜」はタワーディフェンスのような攻略型コンテンツだ
続いてアップデートで実装される2つのインスタンスダンジョンのうち,「冥府の夜」を紹介しよう。冥府の夜は1人専用のダンジョンで,レベル55以上かつ装備ポイント8000以上のキャラクターなら誰でも入場可能だ。入場制限は1キャラクターにつき,1日1回となる。
このダンジョンはソロプレイ専用のダンジョンだが,プレイヤーを補佐するNPCを召喚して,共に攻略することになる。入場すると砦のような場所に現れるので,チュートリアル的なクエストを達成して「彷徨える魂」を開放し「魂の力」を入手。魂の力を使ってNPCを召喚するのだ。
魂の力で呼び出せるNPCは,通常の能力を持つ一般兵士と,能力の高いエリート戦士の2種類。一般兵士は魂を1つ,エリート戦士は魂を4つ消費する。
一般兵士はエルフ戦士(タンク),ヒドゥンムーンアーチャー(アタッカー),ホワイトフォレスト治癒師(ヒーラー)の3タイプ。エリート戦士はマリアン・ノルエット(ヒーラー),ベリオン議員(魔法アタッカー),ミカエラ・ユンエ(建築物特化アタッカー),イサン王子(デバッファー),エイザ(アタッカー),優しい料理人クッカー(タンク)の6タイプだ。
エリート戦士は魂を4つも使うだけあり,能力は一般兵士を遙かに上回るだけでなく,一般兵士を指揮できたり,建築物破壊などに特化した能力などを持っているのが特徴だ。
スタート地点となる拠点で魂の力を得て,一緒に行動するNPCを召喚したら攻略がスタート。マップを見ると分かるとおり,拠点からどのエリアにも移動できるため,決まったクリアルートというものはない。マップにあるいくつかの敵拠点を16分の制限時間内(最初の1分は準備期間。実質的な攻略時間は15分)にどこまで攻略できるか。もしくは,最後まで攻略してクリアできるかが問われるゲームなのだ。
ゲーム開始時に砦で4つの魂の力が手に入るが,それ以外にもマップ上でモンスターに襲われている「彷徨う魂」を救うことで,魂の力を増やすことができる。魂の力が増えれば,より多くの戦士を召喚したり,エリート戦士が召喚しやすくなり戦力を増やせるので,彷徨う魂の救出は攻略の要となるポイントだ。
エリート戦士のなかには「この地点にいるボスを倒したい」「このキャラクターを探している」といったクエストを持っている者もいて,それをクリアすることで召喚に必要な魂の力の消費コストが下がるなどのメリットも得られる。
ムーンサンドには敵の拠点の1つ,「巨大なカタパルト」がある。当然,それを守るモンスターもおり,NPCと協力してこれの撃破を狙う。例えばここで建築物の破壊が得意なエリート戦士ミカエラ・ユンエがいれば,カタパルト破壊に大きく貢献してくれるだろう。ただし,通常の戦闘には非常に弱いので,守りながら戦わなくてはならないというリスクもある。どのようにNPCを使い分けるか,必要なものは数なのか質なのかを判断して,戦い方を考えていくのがプレイヤーの腕の見せどころだ。
ゲームはすべての敵拠点の撃破か制限時間を超えると終了。このダンジョンではキャラクターに経験値が入らず,またゲーム内マネーやモンスターのドロップもない。例外的に中ボスからはアイテムがドロップすることもあるらしいが,基本的な報酬は終了時にもらえる新実装のネックレス,またはその素材となる。
入場条件である装備ポイント8000だと,NPCの力を借りて1つめの拠点を落とすのはなんとかなるが,そこから先はプレイヤーの強さがかなり影響するだろう。
一方,召喚できるNPCのバリエーションが多いので,自分を中心にバランスの良いパーティを組んだり,自分を含めてすべてアーチャーという偏ったパーティにしたり,戦闘はNPCに任せて自分は後ろから回復したりと,さまざまな編成でプレイが楽しめるのも特徴だ。状況に応じて召喚と解除をうまく使うことで柔軟なパーティ運用が可能で,攻めるタワーディフェンスゲームといった印象を持った。
1日1回しかチャレンジできないのは残念だが,入場条件はゆるいのでぜひNPCとのチャレンジを楽しもう。
グラフィックアップグレードでArcheAgeの世界が“より美麗なグラフィックス”に進化する
最後にもう1つ,パッチノートに記載されていないアップデート「グラフィックアップグレード」について紹介しよう。
グラフィックアップグレードは,その名のとおりグラフィックスの品質を向上させるというものだ。実はこれまでのアップデートでも,少しずつ,細かな部分を調整し続けていたが,判別の付きづらい差違であったため,パッチノートには掲載されずにきたという。しかし,今回のアップデートではテクスチャやライティングの変更,オブジェクトの追加など大きな変化があり,またプレイにも影響がでかねないそうだ。
まずは,西大陸にある地獄の沼地で,霧に包まれた森林エリアだ。アップデート前は白いモヤの掛かった,いかにも霧がたちこめた森らしい雰囲気だが,アップデート後はモヤが掛かっているが青みがかった感じで,上空からは光も差している。どちらもゲーム内時間で朝の5:30ごろと条件は同じなので,大きく変わっているのが分かるだろう。
続いて西大陸にあるホワイトフォレストの船着き場。こちらは岩のテクスチャの改善と,樹木や川の水草が追加されている。
最後に西大陸の大都市,マリアノープル。ちなみに今回のサンプルは西大陸が多いが,実のところ東大陸ではここまで明確な違いがあるエリアはあまりないそうだ。
今回紹介した3つのエリアはとくに違いが分かるエリアであり,場所によってはこれまでとあまり印象の変わらない場所もあるのだとか。
さて,ここからは,プレイヤー個人に大きく影響する部分を説明していこう。その1つが一番グレードの低い住宅で,アップデート前後で屋根や壁の色合いが大きく異なる。なので,アップデート後に自分の住宅を見ると,まるで色が違ってしまう可能性がある。
もう1つの大きな違いは,エルフ女性のグラフィックスの変化だ。これは住宅の変化よりも激しく,正直別人としかいいようがないほど見た目が変わってしまう可能性がある。
そのため,運営チームは補填としてエルフ女性キャラクター限定で,一定期間なら何回でもエステ利用チケットを使用できる施策を予定しているとのことだ。アップデートと同時にエルフ女性に新髪型が3種追加されるので,この機会にエステで更なるメイクアップを図るのもいいかもしれない。
キャラのグラフィックアップデートの対象について,現状はエルフ女性のみだが,ほかのキャラクターに適用するかは検討中だという。
なお,このグラフィックアップグレードが行われてもArcheAgeの必要動作スペックが上がるということはなく,今までと同じ感覚でプレイできるので安心してほしいとのことだ。
新プロデューサーに熊木氏が就任。石元氏,熊木氏からのコメントを紹介
先日配信された公式生放送番組「アーキエイジLIVE!」にて,運営プロデューサーがGMルシウスこと石元一輝氏から,熊木氏へとバトンタッチされることが発表された。石元氏と新プロデューサーとなる熊木氏からメッセージをもらったので,それらを本稿の締めとしたい。
石元一輝氏:
ArcheAgeも7周年を迎えようとしており、自身もプロデューサーとしては丸6年務めさせていただいて、さらに盛り上げていくためには、若い新しい発想が必要だと思います。
後任の熊木さんも、今までのArcheAgeの強みであったよりユーザーに近い運営として、きっとユーザーの方と同じ目線に立ち、一層よい環境を築いてくれると思います。
今後の熊木さんとArcheAgeをよろしくお願いします
熊木氏:
今後、ArcheAgeのプロデューサーを務めさせていただくことになりました、熊木です。これまでずっと「黒い砂漠」の運営を行ってきました。
今回の就任にあたり、まずはゲームへの理解を、と、プレイヤーさんに混じって自宅でこっそりプレイしているのですが、わからないことがありゲーム内で質問したときに、沢山の方が声をかけてくれて優しく教えてくださり、ArcheAgeをプレイされている方は本当に親切な方が多いのだなとしみじみ感じました。
ArcheAgeの良さって、特徴的なゲームシステムはもちろんのことですが、プレイヤーの皆様が作る世界にあると思いますので、こんな素敵なゲームをもっともっと色々な人にもプレイしてもらえるよう頑張っていきたいと思います。
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