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Mad Catzから新型アーケードスティック「E.G.O.」が登場。カスタマイズ性重視のゲームパッドや新型マウスも合わせてレポート
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印刷2020/01/17 21:07

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Mad Catzから新型アーケードスティック「E.G.O.」が登場。カスタマイズ性重視のゲームパッドや新型マウスも合わせてレポート

画像集#028のサムネイル/Mad Catzから新型アーケードスティック「E.G.O.」が登場。カスタマイズ性重視のゲームパッドや新型マウスも合わせてレポート
 1月上旬に行われたCES 2020に合わせて,香港のMad Catz Global Unlimited(以下,Mad Catz)は,多数のゲーマー向け周辺機器を発表した。CES 2020の主会場近くにあるホテル内にプライベートブースを設置してた同社は,マウスやキーボードといったPC用のデバイスに加えて,新型のアーケードスティック「E.G.O. Arcade FightStick」も並べていたのは注目に値する。
 本稿では,Mad Catzが2020年に投入予定の新製品をまとめて紹介しよう。


E.G.O. Arcade FightStick


東京ゲームショウ2019のアイ・オー・データ機器ブースにひっそりと置かれていたときのE.G.O.試作機
画像集#027のサムネイル/Mad Catzから新型アーケードスティック「E.G.O.」が登場。カスタマイズ性重視のゲームパッドや新型マウスも合わせてレポート
 まずは,E.G.O. Arcade FightStick(以下,E.G.O.)から見ていこう。
 Mad Catzのアーケードスティックといえば,日本の名高いプロ格闘ゲーマーが使った「Mad Catz Arcade FightStick Tounament Edition」(関連記事,以下 TE)シリーズが一世を風靡したものだが,旧Mad Catzが破産した2017年以降,その系譜は途絶えていた。

 それから3年。新生Mad Catz初のアーケードスティックとして2020年4月に発売予定なのが,E.G.O.である。北米市場におけるメーカー想定売価は179ドル(税別)とのことだ。

CES 2020で披露されたE.G.O.の試作機。天板のシート以外は東京ゲームショウ2019での試作機と見た目はあまり変わらないようだ
画像集#014のサムネイル/Mad Catzから新型アーケードスティック「E.G.O.」が登場。カスタマイズ性重視のゲームパッドや新型マウスも合わせてレポート

 PCおよびPlayStation 4向けに開発中のE.G.O.は,8ボタン+レバーというTEシリーズのレイアウトを踏襲したものとなっている。天板奥側の中央に[PS]ボタン代わりとなるホームボタンや,[SHARE]ボタンなどが並ぶ基本的なデザインは,TEシリーズと変わらないが,外観はだいぶ異なる。また,サイズも従来のTEシリーズより大きく,重くなっているそうだ。
 スティックやスティック頂部のボール,メインボタン類には,旧Mad Catzのアーケードスティックと同様に,三和電子製の部品を使用して高い耐久性を確保しているとのこと。

8つの[Action Button](左)。ボタンには三和電子製の部品を使っている。奥側の中央に配置されたボタン類(右)
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 [L3/R3]ボタンは,奥側の右に並んでいた。なお,TEシリーズ最後の製品となった「Street Fighter V Arcade FightStick Tournament Edition 2+」は,小型のタッチパッドを奥側中央に備えていたが,E.G.O.ではタッチパッドの押し込み操作にだけ対応するボタンに変わっている。

奥側の左端には,連射機能のオン/オフスイッチや,スティックをD-Padとして使うか,左/右アナログスティックとして使うかを切り替えるスイッチがある(左)。右側には[L3/R3]ボタンがあった(右)
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背面には整備用の工具や交換用パーツをしまっておくためのスペースがある
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 国内販売も検討しているとのことなので,かつてMad Catzのアーケードスティックを使っていた人には楽しみな新製品となりそうだ。


C.A.T. 7:単体でカスタマイズやマクロ登録可能なゲームパッド


 Mad CatzはCES 2020で,いくつかのゲームパッド新製品も披露した。その1つが「C.A.T. 7 Game Pad」(以下,C.A.T. 7)だ。

C.A.T. 7
画像集#022のサムネイル/Mad Catzから新型アーケードスティック「E.G.O.」が登場。カスタマイズ性重視のゲームパッドや新型マウスも合わせてレポート

 C.A.T. 7は,左右アナログスティックが非対称の配置となっているXboxスタイルのワイヤードゲームパッドだ。底面には左右2つずつ計4つの追加ボタンがあり,ショルダー部分にも追加のボタンを2つ備えている。

C.A.T. 7の底面(左)。左右2つずつの追加ボタンが目を惹く。ショルダー部分にも左右1つずつの追加ボタンを備える(右)
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 追加ボタンを備えるゲームパッドは珍しいものではないが,C.A.T. 7最大の特徴は,手前側に小さなモノクロ有機ELパネル,D-Padと右アナログスティックの手前側に小さなダイヤル式入力装置を備えており,これらを使ってゲームパッド単体でボタンの機能割り当て変更やトリガーのデッドゾーン設定,マクロの登録を行えることだ。
 カスタマイズした設定は,プロファイルとしてゲームパッド内に保存でき,ゲームごとにプロファイルを切り替えるのも単体で可能である。

プロファイルを変更している様子(左)。左右のダイヤルは押し込み入力も可能だ。右は右トリガーボタンのデッドゾーンを調整している様子で,何%分押し込むと入力がオンになるかを指定している
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 マクロ機能を備えているので,オンラインでの対戦やゲームメーカー公式の大会などでは使用できないだろうが,カスタマイズ機能を重視するゲームパッドの1つとして注目に値する製品となるかもしれない。


新型マウスやヘッドセットもチェック


 Mad Catzはマウスの新製品もいくつか発表しているので,簡単に紹介しよう。
 「R.A.T. DWS Wireless Gaming Mouse」(以下,R.A.T. DWS)はワイヤレスマウスで,2.4GHz帯を使う独自ワイヤレス接続と,Bluetooth接続の2種類に対応しているため「Dual mode Wireless System」,略してDWSという名が付いた製品だ。

R.A.T. DWS。外観は既存のR.A.T.シリーズを踏襲したもので,ボタン数は9つとなっている
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パームレスト部分の位置を前後に調整できる点は,Mad Catz製マウスらしい特徴だ
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 搭載するセンサーは,PixArt Imaging製の光学式「PMW3335」とのことなので,高いセンサー性能を追求したマウスではない。
 R.A.T. DWSで注目すべき点は,バッテリーとして充電池ではなく,単三形乾電池を1本使っていることだ。乾電池1本でも,Bluetooth接続時に最大20時間の動作が可能であるという。ゲーマー向けマウスが乾電池で動くことにメリットを感じる人がどれくらいいるかは疑問だが,面白い特徴ではある。

 「R.A.T. AIR S Wireless Gaming Mouse and ClothCharging Pads」(以下,R.A.T. AIR S)は,2.4GHz帯を使う独自方式のワイヤレスマウスと,ワイヤレス充電機能を備えた布製マウスパッドをセットにした製品だ。
 こちらは光学式センサーの「PMW3360」を採用しているとのこと。

R.A.T. AIR S。左上に見えるコントロールボックスに充電機能が組み込まれており,充電時はその近くにマウス本体を置いておく
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R.A.T. PRO X3と製品ボックスに含まれるパーツや付属品
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 2020年のハイエンドモデルとして発表されたのが,R.A.T. PRO X3 Supreme Edition Optical Gaming Mouse」(以下,R.A.T. PRO X3)である。搭載センサーは,PixArt Imaging製のハイエンドセンサーである「PWM3389」と,ハイエンド製品に相応しいスペックを有するのも見どころだ。

 かつてのMad Catz製マウス「R.A.T. PRO X」のように,外装パーツやスクロールホイール,センサーユニットを交換できるのがR.A.T. PRO X3における一番の特徴であるが,それに加えて,USBレポートレートが最大3000Hzと,既存のゲーマー向けマウスで一般的な1000Hzよりも高速になっている。

R.A.T. PRO X3のマウス本体
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付属の交換用パーツ(左)。マウスソールやパームレスト,左右側面パーツ,スクロールホイールを囲むリングなどが入っている。右はマウスソールを取り外している様子。磁石で取り付けられているので,外すのは簡単だ
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新型マウスの1つ,「R.A.T. 8+ ADV Optical Gaming Mouse」。「PWM3389 PRO」なる光学式センサーを採用するのが特徴で,加えて,USBレポートレートを2000Hzと高めているのが見どころだ
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USB接続型のワイヤードヘッドセット「F.R.E.Q. 4 Gaming Stereo Headset」。Cmedia製の7.1chバーチャルサラウンドサウンド技術「Xear Surround」に対応する
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Mad Catz公式Webサイト(英語)

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