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[CES 2016]Mad Catzがまた奇抜なゲームパッドを提案。今度はBluetooth接続で小型キーボード付きの「S.U.R.F. R」
そこで目を惹いたのが,国内未発表のPC&Android用Bluetooth接続型ゲームパッド「S.U.R.F. R」(サーフ アール)だ。
メーカー想定売価は79.99ドル(税別)で,北米市場では近日中に出荷が始まるというS.U.R.F. Rだが,その見た目はかなり“変態”的。小型のワイヤレスゲームパッドを横に引き伸ばしたような本体の中央部に,ボタンを計47個配置してキーボードとして,それを左右で形の異なるアナログスティックで挟んだ,なんとも言えないデザインである。
写真を見て,「D-Padや[A/B/X/Y]ボタンがないな?」と気付いた人は,なかなか鋭い。実のところS.U.R.F. Rでは,左アナログスティックを囲む四角い枠のようなものがD-Pad,右スティックを囲む丸い枠のようなものが[A/B/X/Y]ボタンになっているのだ。
さらに,本体奥側の側面部には[L1/R1]のショルダーボタンと,[L2/R2]のトリガーボタンがある。読者がゲームパッドと聞いてイメージする入力系は一通り揃っているわけである。
なお,これらボタン類は,S.U.R.F. Rの動作モードを切り替えることで,メディアアプリケーションを操作したり,右アナログスティックをマウス代わりに使ったりできる「Media Mode」に切り替えることも可能だ。
下側面側には,引き出し式のグリップを装備しており,好みに合わせてグリップの長さを変えられるのもポイントといえよう。実際,グリップを引き出したほうが,手に持ったときの安定感は高いように思えた。
日本ではGoogleの「Nexus Player」くらいしか販売されておらず,存在感のないAndroid TVデバイスだが,米国ではさまざまなメーカーから製品が登場している。Android TVデバイスは,シンプルなリモコンで操作できるのが特徴なのだが,ゲームをプレイするならゲームパッドのほうがいいのは当たり前で,また,文字入力が必要なアプリを操作するときはキーボードが欲しくなる。なら,そうしたニーズを汲んでしまおうというのが,このS.U.R.F. Rだというわけだ。
正直にいえば,D-Padは操作しやすいとは言い難い。また,[A/B/X/Y]ボタンも連射には向かないと思う。とはいえ,少なくとも,ボタンが足りなくてゲームをプレイできないという心配はしなくて済むのは事実だ。まったく使い物にならないというものではない。
Android TVデバイスがほとんど存在しない日本市場に投入されるのかどうかは今のところなんともいえないが,両手で握った状態でキー入力できるスマートフォン用の小型キーボードとして,ガジェット好きの琴線に触れそうな製品ではあった。
S.U.R.F. R 製品情報ページ(英語)
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