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HDMI入力&DTS Headphone:X対応のワイヤレスヘッドセット「Katana HD 7.1」がMad Catzから
直販サイトでの予約受け付けはすでに始まっており,出荷時期は2015年12月中の予定。価格は249.99ドル(税別)となっている。国内での発売時期や価格は公表されていない。
HDMI入力対応のワイヤレスヘッドフォンといえば,ソニーの「MDR-HW700DS」といった製品が以前からあり,同製品だと,ゲームモードも持つソニー独自の技術「VPT」により,バーチャルサラウンド再生が可能だ。しかし,ゲーマー向けブランドのヘッドセットでHDMI入力に対応するのは,おそらく本製品が世界初ではないだろうか。
HDMI入力を持つため,現行世代のPCや据え置き型ゲーム機のいずれと接続した場合でも,DTS Headphone:Xによるバーチャル7.1chサラウンドに対応するというのが,Katana HD 7.1の大きな利点といえよう。
PCやゲーム機から出力されたサウンドは,HDMI経由でワイヤレストランスミッタである「HDMI base station」で受けて,(おそらくはDTS Headphone:X処理も行ったうえで)HDMI base stationからから無線でヘッドセットへ送る仕様だ。また,HDMI base stationには,3.5mmミニピンのライン入力も用意されているので,HDMI出力のないデバイスと接続することもできる。
なお,ヘッドセット本体側は,USB Micro-B端子経由で充電して使う仕様だ。バッテリーが専用品なのか汎用品なのか,あるいは,USBケーブルでPCと接続して,ワイヤードヘッドセットして利用可能かといった部分は明らかになっていない。
では出力はいいとして,マイクで拾ったチャットの音声をPCやゲーム機に戻すには,どうするのだろう。Katana HD 7.1では,チャット音声の伝送に,Bluetoothによるワイヤレス接続か,3.5mmミニピンによるワイヤード接続を利用する仕組みになっている。製品情報ページでは,PCやPlayStation 4/3とHDMI base stationはBluetoothで接続,Xbox Oneやスマートフォンなどとは,HDMI base stationと有線で接続するという利用形態が示されていた。PC側にBluetooth機能がない場合は,有線で接続することになりそうだ。
ヘッドセット本体は,一見すると従来からあるTRITTONブランドのヘッドセットと似ているのだが,四角いフォルムが特徴的なエンクロージャを採用する既存製品とは異なり,エンクロージャが変則的な六角形となっている。搭載するスピーカードライバーは50mm径とのこと。左側エンクロージャにつながったブームマイクは,使わないときには取り外しが可能だ。
HDMI入力+DTS Headphone:Xという仕様のゲーマー向けヘッドセットという今までにない製品だけに,その実力は未知数ではある。だが,PCだけでなく,据え置き型ゲームやさまざまな機器でバーチャルサラウンド再生を楽しみたいという人には,選択肢の1つになるかもしれない。こちらも国内発売が楽しみだ。
Katana HD 7.1 Wireless Gaming Headsetの主なスペック
- 基本仕様:HDMIおよびアナログ接続両対応ワイヤレスタイプ
- 本体サイズ:未公開
- 重量:未公開
- 接続インタフェース:HDMI入力,HDMIパススルー出力,4極ステレオミニプラグ
- 搭載ボタン/スイッチ:電源ボタン,EQボタン
- 付属品:HDMIケーブル,USB Micro-Bケーブル(ヘッドセット用),USB Micro-B電源ケーブル(HDMI base station用),3.5mmミニピンケーブル
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- インピーダンス:未公開
- 感度:未公開
- スピーカードライバー:50mm
- 周波数特性:20Hz〜5kHz
- 感度:未公開
- 指向性:無指向性
- ノイズキャンセリング機能:未公開
Katana HD 7.1 製品情報ページ(英語)
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