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Mad Catz,シャシーとセンサー&ボタン,パームレストだけのマウス「R.A.T. 1」を発表。3Dプリンターで筐体をフルカスタマイズ可能に
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印刷2015/11/16 13:51

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Mad Catz,シャシーとセンサー&ボタン,パームレストだけのマウス「R.A.T. 1」を発表。3Dプリンターで筐体をフルカスタマイズ可能に

R.A.T. 1
画像集 No.002のサムネイル画像 / Mad Catz,シャシーとセンサー&ボタン,パームレストだけのマウス「R.A.T. 1」を発表。3Dプリンターで筐体をフルカスタマイズ可能に
 北米時間2015年11月12日,Mad Catzは,剥き出しのシャシーにセンサー&メインボタン部とパームレストを填め込んで使うという,極めてユニークな仕様のゲーマー向けワイヤードマウス「R.A.T. 1」を発表した。世界市場では2015年12月中に出荷の予定で,北米市場におけるメーカー想定売価は29.99ドル(税別)とのことだ。国内での発売時期や価格は明らかにされていない。


メインスイッチ+センサー部分をユーザーが交換可能


 Mad Catzといえば,マウス本体にセンサーユニットや左右側面パーツ,パームレストなどを組み合わせて,自分の好みにあった形状にカスタマイズできるマウス「R.A.T. PRO X」を発売して,話題を呼んだことがある。今回のR.A.T. 1もまた,ユーザーによるパーツの交換でカスタマイズできるのが特徴となるわけだが,その仕組みはシンプルかつ大胆だ。
 下の写真を見ると一目瞭然だが,R.A.T. 1は,複雑な形状をしたシャシー「Tripod Chassis」上に,センサーとメインボタン部,スクロールホイールがついた「Detachable Sensor Module」(以下,センサーモジュール)と,パームレスト部分の「Adjustable Palm Rest」を取り付けることで,マウスが完成するという仕組みになっている。

R.A.T. 1の構造を示した写真。複雑な形状をしたシャシー上に,マウスの本体ともいえるセンサーモジュールと,パームレストを組み合わせて,1つのマウスになる
画像集 No.003のサムネイル画像 / Mad Catz,シャシーとセンサー&ボタン,パームレストだけのマウス「R.A.T. 1」を発表。3Dプリンターで筐体をフルカスタマイズ可能に

 形状は基本的に左右対称という理解でいいが,センサーモジュールとパームレストが物理的に離れている。見た目はとにかく軽そうだが,実際,ケーブルを含まない公称重量は約60gと,非常に軽い。

左側面から見ると(左),ボディ中央がごっそりとなくなったような奇抜な構造がよく分かる。真正面からの見た目は(右),ごく普通のマウスといった印象だ
画像集 No.005のサムネイル画像 / Mad Catz,シャシーとセンサー&ボタン,パームレストだけのマウス「R.A.T. 1」を発表。3Dプリンターで筐体をフルカスタマイズ可能に 画像集 No.007のサムネイル画像 / Mad Catz,シャシーとセンサー&ボタン,パームレストだけのマウス「R.A.T. 1」を発表。3Dプリンターで筐体をフルカスタマイズ可能に

R.A.T. 1を真上から見た状態。フレームの色がかなり目立つ。カラーバリエーションは,グリーン(左)とホワイト(右)の2色
画像集 No.004のサムネイル画像 / Mad Catz,シャシーとセンサー&ボタン,パームレストだけのマウス「R.A.T. 1」を発表。3Dプリンターで筐体をフルカスタマイズ可能に 画像集 No.006のサムネイル画像 / Mad Catz,シャシーとセンサー&ボタン,パームレストだけのマウス「R.A.T. 1」を発表。3Dプリンターで筐体をフルカスタマイズ可能に

 センサーモジュールが搭載するセンサーは,Mad Catzによると,PixArt Imaging(以下,PixArt)製の光学モデル「PMW3320」。PixArtの製品情報ページにある「PMW3320DB-TYDU」のことだとすれば,最大トラッキング速度80IPS,最大加速度20Gという,エントリー仕様ということになるだろう。ちなみにMad Catzは,PMW3320のDPI設定は250〜3500の範囲から指定できるとしているが,最大値である3500DPIは,PixArtの製品情報ページにあるPMW3320DB-TYDUのスペックと同じだ。

 センサーモジュール上のボタン数は6。ただし,見る限り,左右メインボタンとスクロールホイール,ホイール手前のボタンだかスイッチだかの4つしか,製品イメージからは確認できない。スクロールホイールが左右チルトに対応しているのか,ホイール手前のスイッチが3ボタンになっているのか,詳細を確認するには,実機の登場を待つ必要があるだろう。

 センサーモジュールが交換可能となれば,レーザーセンサータイプのモジュールや,ボタン数を増やしたモジュールといったバリエーション展開も考えられる。ただ,Mad Catzのプレスリリースや製品情報ページを見る限りでは,新しいセンサーモジュールをオプションで用意するといった情報があるのみで,具体的にどのようなものを用意しようとしているのかは不明だ。
 また,パームレスト部分は,3Dプリンターで使えるモデルデータを公開する予定があるとのこと。ユーザー自身が異なる色のパームレストを作ったり,あるいはモデルデータをカスタマイズして,側面のグリップも含む大型パームレストを作成することすら,理論上は可能だ。Mad Catzがどんなデータを公開するのかはまだ分からないが,最近のMad Catzが向かっている方向から考えるに,フルカスタマイズに向けたサポートが行われる可能性は高いように思う。

 センサーや形状のカスタマイズで先鞭をつけたR.A.T. PRO Xは,199.99ドルというかなり高価な製品で,気軽に試せるようなものではなかった。しかし,R.A.T. 1は約30ドルという安価な製品なので,これなら試してみようと考える人もいるのではないだろうか。国内発売に期待したい。

●R.A.T. 1の主なスペック
  • 基本仕様:光学センサー搭載ワイヤード対応タイプ
  • ボタン:6ボタン(左右メイン,チルト&センタークリック機能付きスクロールホイール,スクロールホイール隣接と思われる)
  • トラッキング速度:未公開
  • 最大加速度:未公開
  • フレームレート:未公開
  • 画像処理能力:未公開
  • トラッキング解像度:250〜16000 DPI
  • レポートレート(ポーリングレート):未公開,調整可能
  • データ転送フォーマット:未公開
  • リフトオフディスタンス:未公開
  • 本体サイズ:119(W)×75(D)×43(H)mm
  • 重量:60g(ケーブル含まず)
  • マウスソール:未公開
  • ケーブル長:約1.8m
  • 対応OS:未公開

R.A.T. 1 製品情報ページ(英語)


  • 関連タイトル:

    Mad Catz

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