ニュース
[Gamescom]イベント会場でナポレオン戦争をテーマにした「Napoleon: Total War」が発表
このキャンペーンはイタリア,エジプト,そしてヨーロッパの統一という三つのシナリオに分かれており,これまでのシリーズとは趣を異にした,ストーリーで引っ張るタイプのシステムが特徴といえる。
ゲームエンジンはさらにチューンアップされており,新しいユニットとして登場するのは322種。それぞれのユニットモデルやテクスチャー,アニメーションに改良があり,総勢で1万ものユニットが登場する大規模な戦闘が楽しめる。また,一つのユニットタイプでも,最大で64種の“顔”のバリエーションが用意されており,「近くで見ると同じような顔ばかりで怖い」という問題は,かなり改善されると思われる。
ナポレオンという革命児の登場によって,近代戦法の礎が確立したともいわれるが,それを表現するためか,本作ではこれまで以上にGeneralユニットの存在が重要になる模様。ナポレオンそのものがゲーム中に登場し,実際に戦闘に加わることで,周囲のユニットの士気を高めることが可能になった。ナポレオンは,とくに黎明期には前線に立って戦うことを好んでいたらしく,本作ではそういった個人の能力を引き立たせるための変更が行われたようだ。
また,ナポレオンの配下や敵勢力にも,異なる特性を持ったGeneralユニットが登場。このあたりは,コーエーの歴史ゲームシリーズなどで,日本人にとってもお馴染みの要素といえるだろう。さらに「Rome: Total War」や「Medieval: Total War」で採用されていた,首都から遠いほど占領地に問題が発生しやすくなるという仕様が復活し,これによって補給ラインを表現している模様だ。
批判の多かったEmpire: Total Warの海戦システムも見直されており,戦闘中に船を修繕できるようになる。船を修理している間は相手への攻撃や航行さえも犠牲にしなければならないが,後方に引き上げて体力を回復させ,再び戦闘に参加させるというようなことが可能になり,これまで以上に戦艦ユニットの寿命が延びるのは間違いない。この他にもパスファインディング機能など改良点は少なくなさそうだ。
マルチプレイモードもSteamworksのフレームに合わせて大きくチューンアップされることになり,アチーブメントやユニフォームのエディット機能が追加されるという。詳しくは語られなかったものの,マルチプレイモードでは,ウェリントン卿など,ナポレオン以外のGeneralでもゲームをプレイできる見込みで,その活躍によってはヨーロッパの近代史をまったく別のものに変えてしまうことになりそうだ。
Napoleon: Total Warの発売は,2010年の2月と発表されている。Creative Assemblyは,これまで何度かリリースを遅らせてきたこともある開発遅延の常習犯ではあるが,本作はすでに出来上がったゲームエンジンをベースにしていることから,割とスムースに開発が進むのではないだろうか。
- 関連タイトル:
ナポレオン: トータル ウォー 日本語版
- この記事のURL:
キーワード
The Creative Assembly, Total War, Napoleon:Total War logo and the Total War logo are trademarks or registered trademarks of The Creative Assembly Limited. SEGA and the SEGA logo are either registered trademarks or trademarks of SEGA Corporation. (C) Sega. All rights reserved.