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「ファンタシースターポータブル2 全国ファン感謝祭2010 リトルウィンググランプリ」決勝大会レポート:好きなアイテムを作れる権利を手にした,“グラール太陽系最速”プレイヤーは?
このイベントは,2009年12月3日に発売されたPSP用ソフト「ファンタシースターポータブル2」における日本一のタッグチームを決定するという大会だ。なお当日は,開場に約700人のファンが訪れている。
決勝大会に先駆け,東京(1月16日),大阪(2月20日),福岡(1月23日),名古屋(2月13日),札幌(1月31日)の全国5都市+追加1大会の計6回にわたって予選大会が開催された。
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・目指せグラール最速の称号!! 「ファンタシースターポータブル2 全国ファン感謝祭2010 〜リトルウィンググランプリ〜」東京予選大会レポートを掲載決勝大会に出場できたのは,各予選大会で成績上位の3チーム,合計18チームの36名だ。本稿では,グラール太陽系最速の称号を目指して戦いが繰り広げられた,決勝大会の模様をお伝えしよう。
なお本イベントには,「ファンタシースターポータブル2」プロデューサーの酒井智史氏,シニアディレクターの寺田貴治氏,ディレクターの木村裕也氏,メインプランナーの菅沼 裕氏ら開発陣に加え,能登有沙さん,小倉 唯さんも出演した。
「ファンタシースターポータブル2」公式サイト
第1ラウンドでは,くじ引きによってA〜Fのブロック別にチームが割り当てられた。A〜Fブロックで各1チーム,合計6チームが第2ラウンドへの切符を手に入れられるわけだ。第1ラウンドの対戦組み合わせは以下のとおり。なお,タイムは各予選大会における決勝ラウンドのクリアタイムである。
Aブロック
「屑鉄」大阪大会1位:3分13秒
「ベル・リル」東京大会3位:5分22秒
「高円寺S&G」ファミ通CUP1位:3分47秒
Bブロック
「マジックテープ式」札幌大会2位:3分58秒
「ラッピーノテバサキー」ファミ通CUP2位:3分48秒
「生主連合九州支部」福岡大会2位:4分55秒
Cブロック
「チーム生主」名古屋大会3位:5分22秒
「ようっ、またアンタか」福岡大会3位:5分43秒
「バルケンクロイツ」:ファミ通CUP3位:4分3秒
Dブロック
「漆黒の傭兵」大阪大会2位:4分6秒
「TEAM YAMAHA」福岡大会1位:4分53秒
「ヒューガ覚えていますか」札幌大会3位:4分57秒
Eブロック
「仮面ハンターW」東京大会1位:5分16秒
「サーセンw」大阪大会3位:4分45秒
「クロノ・クライシス」名古屋大会1位:2分57秒
Fブロック
「ちーむもふもふ」札幌大会1位:3分58秒
「怪物兵団」東京大会2位:5分21秒
使用キャラクターは大会用にあらかじめ用意されたものを使い,フォトンアーツなどのカスタマイズは,タイムアタック開始前の1分間で行うという形だ。
決勝大会では,3チーム同時にスタートし,一番最初にステージをクリアしたチームが勝ち抜け,その時点で残りのチームは敗退となるルールが採用された。
そして,第1ラウンドの結果は以下のとおりとなった。ここでは,クリアタイム順に掲載しておこう。
Eブロック「クロノ・クライシス」クリアタイム:2分14秒
Bブロック「ラッピーノテバサキー」クリアタイム:2分16秒
Aブロック「屑鉄」クリアタイム:2分17秒
Cブロック「チーム生主」クリアタイム:2分19秒
Fブロック「ちーむもふもふ」クリアタイム:2分23秒
Dブロック「ヒューガ覚えていますか」クリアタイム:2分48秒
お次の第2ラウンドでは,勝ち残った6チームを3ブロックに分け,2チームで競い合う形式が採られた。第1ラウンドのクリアタイムを基準に,1位 VS. 6位,2位 VS. 5位,3位 VS. 4位という組み合わせだ。
そして,見事ファイナルラウンドに勝ち進んだのは,以下の3チームとなった。こちらもクリアタイム順に紹介しよう。
「チーム生主」2分28秒
「ちーむもふもふ」2分37秒
「クロノ・クライシス」3分24秒
以前「こちら」のニュースでお伝えしたように,第1/第2ラウンドで使用されたミッションは,決勝大会直前の3月10日からダウンロードミッションとして配信されている。どのチームも入念な練習を重ねたのか,開発陣が実況をする暇もないほど短時間でクリアしていた。
また,ミッションに挑戦する前の準備時間1分間は,本来カスタマイズにあてるための時間なのだが,カスタマイズそっちのけで,オートワードの設定やチャット入力をして,来場者へのアピールタイム(?)として使っていたチームも多く見受けられたのが印象的だった。来場者達もかなり楽しんでいたので,次回以降の開催では,“芸術点”を加味した賞なども検討してほしいと,個人的には思ったほどだ。
“ラス”トにふさわしい“ボス”が登場したファイナルラウンド
未知のステージで勝利を飾ったチームは?
そしていよいよファイナルラウンドだ。ファイナルラウンドでは,出場チームすべてが初見となる未知のミッションが使われることは,公式ブログのエントリーで事前に伝えられていた。
そのため,ファイナルラウンドは波乱の展開になるという予想もしていたのだが,事前にそのミッションのデモプレイが行われることになった。
これは,ファイナルラウンドがこれまで誰もプレイしたことのないスペシャルミッションのため,デモプレイを参考にして戦略を練ってほしいとの,主催者側からの配慮とのことだ。
このデモプレイがファイナルラウンドの結果を左右しかねないだけに,能登さんと小倉さんもさすがに緊張気味。能登さんは「重要な役目なので冷や汗が止まらないです」,小倉さんは「私たち二人だけだとちょっと心細いです……」と,コメントにも不安が現れていた。
と,ここで「ちょっと待ったー!」との声が会場に響き渡り,ドラゴンサカーイさんとT隊長がステージに登場。能登さんと小倉さんのプレイをサポートすることになった。あれ? ドラゴンサカーイさんはこないだグラール太陽系に帰ったんじゃ……。まあいいか。
そして,ファイナルラウンドのステージで選手達が挑戦するのは,城郭ステージ。登場するモンスターは,「ベル・パノン」5体,「ダークベルラ」1体,「イルギル」2体,そしてボスはオルガ・アンゲルスだ。
筆者の失礼な予想に反して(?),お二人は健闘してイルギルまでたどり着くも,残念ながらオルガ・アンゲルスの姿を見ることは叶わずにミッション失敗となってしまった。
しかしここで真打ち登場。助っ人として今度は木村氏と菅沼氏のお二人が挑戦することに。
寺田氏曰く「この二人は,社内でも光速の動きをすることで有名なんです。それで菅沼にはライトニングという名前が付いたんです」と自信を持って紹介。そこで「ラッピー木村は関係ないですよね?」との声が挙がると,「それは関係ないです」と断言。会場を笑いに包んでいだ。
寺田氏が豪語するだけあって,お二人ともさすがの腕前。難なくイルギルまで撃破して,オルガ・アンゲルスにたどり着く。しかしながら,ここでデモプレイは終了となり,オルガ・アンゲルスを倒すのは,決勝進出チームの強者達の手に委ねられることになった。
そして,いよいよ泣いても笑っても最後のミッションである,ファイナルラウンドが開始された。
いずれのチームも,危なげなくモンスターを撃破していき,ほぼ同時にオルガ・アンゲルスのステージにたどり着くという白熱の展開に。どのチームが勝利するか,その行方はまったく分からなかったが,「チーム生主」が見事優勝をもぎ取った。
大会終了後,「チーム生主」のお二人に話を聞いたところ,ファイナルラウンドのミッションは予想通りで,オルガ・アンゲルスは大会前に150回ほど倒して練習済みだったそうだ。なお,お二人が第2ラウンドで破った「屑鉄」チームにもらった,オルガ・アンゲルス攻略のアドバイスでかなり優位に立てたとのこと。勝敗を超えた“絆”が,優勝に結びついたといえるのではないだろうか。ちなみに,どんなアイテムを作るかについては,これからゆっくり考えると「チーム生主」のお二人はコメントしていた。
なお,「チーム生主」が考えたアイテムは,後日PlayStation Storeで配信される予定である。
最後に,酒井氏,寺田氏,木村氏,菅沼氏ら開発陣と,能登さん&小倉さんが,それぞれ来場者に向けて以下のように感謝の言葉を述べて,約2か月にわたる一連の大会は幕を閉じた。
「ファンタシースターポータブル2」公式サイト
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