連載
【ヒャダイン】「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」でますますポケモンが好きになる令和の冬
ヒャダイン / 音楽クリエイター
ヒャダインの「あの時俺は若かった」 |
第84回「『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』でますますポケモンが好きになる令和の冬」
ども。ついに「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド」「ポケットモンスター シャイニングパール」が発売されましたね! もちろん言わずもがな2006年に発売されたニンテンドーDS,「ポケットモンスター ダイヤモンド」「ポケットモンスター パール」のリメイク作品です。
15年前,Lv.26だった当時の私はプレイしておらず,今回のリメイクは新鮮な気持ちでプレイできるなあと嬉しい一方,フィールドでのキャラが当時のドット絵のオマージュでしょうか,二頭身で描かれていることにちょっと不安はあったんです。もしかしてお子様用の仕様で,Lv.41の私ヒャダインには物足りなかったらどうしよう,と。しかしさすがポケモン。ただの杞憂でした! ポケモン最高!
まず二頭身問題ですが,秒で慣れる。慣れるどころか昔のニンテンドーDSやゲームボーイ時代の頭身を思い出して懐かしさもある一方,バトルシーンでは頭身が高くなりますし,何のストレスもない。逆に二頭身になっているジムリーダーが可愛くて,こっちのほうがいいんじゃないと思ってしまいます。
あと,目が合ったら勝負をしかけてくるおなじみのポケモントレーナーもみんな可愛い! 可愛いけど,バトルに疲れてエンカウントを避け続けていたゲームボーイ時代を思い出します。
そうそう,それで思い出したのですが今作,草むらの中でのエンカウントが多いような気がします。むしよけスプレーを使わなかったらちょくちょく野生のポケモンが出てくるんですよね。序盤はとくにビッパと遭遇しやすい。ポケモン ダイヤモンド・パールといえば,ひでん技をビッパに覚えさせることでおなじみだったらしいので,きっと必然なのでしょうね。
このエンカウントのしやすさも昔のゲームの鬼仕様を思い出させてくれて私は好感を持っています。最近のゲームはプレイヤーにとって便利になりすぎな側面もあるような気がしているので。サクサクプレイできて速攻クリアできるのは爽快かもしれませんが,ゲームの寿命を縮めることになってやしないかな? とも思いますし。
さて。本題に戻りますね。バトルシーンは「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ」「ポケットモンスター Let's Go! イーブイ」や,「ポケットモンスター ソード」「ポケットモンスター シールド」の流れを汲んでか,Nintendo Switchの性能を生かしたダイナミックで美しいグラフィックスです。ポケモン ソード・シールドでは会えなかったポケモン達が、最新のグラフィックスで活躍するのを見ると感動しますね。
私はポッチャマが大好きで,その進化後の姿であるポッタイシもエンペルトも大好きなので,生き生きと活躍するエンペルトにワクワクが止まりません。エンペルトはみず・はがねタイプという希少な複合タイプで,はがねタイプが苦手なほのおタイプをみずタイプが相殺に,みずタイプが苦手なくさタイプもはがねタイプが相殺に,となかなか優秀なんですよね。素早さこそ低いものの,特攻が優秀でアタッカーとして大活躍。
私が長年出演させていただいているテレビ東京系「ポケモンの家あつまる?」で,最初にバトルで使ったのがエンペルトでした。色違いも持っていたなあ。水色できれいなの。最近ポッチャマグッズが多くて,かっこいいダンスチームとコラボしていたりして,素敵な2021年が来たものだと感慨にふけっております。
ほかの要素で気に入っているのが,「スーパーコンテストショー!」。ポケモンのビジュアルやコンディションやボールデコでポイントを稼いでいくショーなんですが,その加点要素でダンスもあり,そのプレイの仕方が横スクロールで流れてくる記号に合わせてボタンを押す,いわゆる音楽ゲームなんですよね。それの判定がけっこう厳しくて大好き。
難度が上がったら譜面も複雑になってくるので練習しなきゃです。必死になってボタンを押すのですが,その裏で可愛くパフォーマンスしているポケモン達のダンスを見ていると心がほっこり。とくにお気に入りのポケモンと出場しているので,目を奪われちゃうんですね。そしてこのコンテストショー,ほかの出場者と競うのではなく,基本的に全員で協力してショーを盛り上げて成功させるという考え方なのもいいですね。競わない世界ってのも,たまにはいいじゃない。
あと,シンプルながらハマってしまうのが地下大洞窟。まずマップで光っている場所の壁を調べるとカセキほりができるのですが,このヒヤヒヤ感がたまらん。ハンマーとピッケルを使って掘削をし,ぼうけんに役立つ道具やポケモンの石像などを探すのですが,叩きすぎたら壁が崩れて掘削終了。運と思い切りが必要なんですね。めちゃくちゃシンプルな仕組みなんですが,ついついずっとやっちゃう。
そこで石像を掘り当てたら,これまた地下にある自分のひみつきちに飾ることができます。ガブリアスの石像とか,めちゃでかくて格好良くてワクワクが止まらんです。ほかにも地下には珍しいポケモンがたくさんがいるフィールドがあったりと,ずっと潜ってしまいますね。
さらに,連れ歩きだったりポフィン作りだったりと,楽しい要素が満載なのですが,あらためていいなあと思うのがモブキャラやポケモントレーナーとの会話なんですよ。何気ない会話や情報を教える系のセリフの節回しが全員チャーミング。謎の組織であるギンガ団のセリフも憎めない可愛さがあります。
これって,ポケモンの伝統だよなあとあらためて感じるんです。子供のプレイヤーには分かりやすいように,そして大人のプレイヤーにはちょっとニヤっとできるように,そんなセリフ回しの連続なので,ていねいに全員に話しかけてしまうんですよね。
そしてゲームの中の人達はポケモンと共存しており,それが当たり前の世界で生活をしているので,プレイを続ければ続けるほどそっちの常識に自分の感覚が馴染んでいって,自分の日常にもポケモンが生活しているような気持ちにすらなるんですね。
きっとそれは2006年のポケモン ダイヤモンド・パールの時も一緒だったんだろうな。なんなら第一作の「ポケットモンスター 赤・緑」もそうだったもんなあ。登場人物が生き生きと話すのを楽しくプレイしていた思い出があります。まあ主人公だけがあまりしゃべりませんでしたが。
今回のポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール,きっとポケモン ダイヤモンド・パールを子供の頃プレイした20代や30代は郷愁にかられながらも,あの頃愛したポケモンの世界を思い出すでしょうし,ポケモン ダイヤモンド・パールを知らないリアルなキッズ世代には新作ゲームとしても楽しめるでしょうし,とてもバランスのいい作品になったと思っています。
まあ私はやりこみ要素をこなしつつも,ポケモン ソード・シールドのランクバトルを延々とやり続けるわけですが。まだまだガラル。
■■ヒャダイン(音楽クリエイター)■■ 11月17日に発売された関ジャニ∞のアルバム「8BEAT」で,「関ジャニ∞ on the STAGE 」という曲を書いたヒャダイン氏。楽しい曲を書いたのに,ファンからは「泣ける」というコメントが寄せられるため,恐縮しているとのことです。 |
- 関連タイトル:
ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド
- 関連タイトル:
ポケットモンスター シャイニングパール
- この記事のURL:
キーワード
(C)2021 Pokémon. (C)1995-2021 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. Developed by ILCA,Inc. ポケットモンスター・ポケモン・PokÉmonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。