連載
【ヒャダイン】「ポケットモンスター」シリーズ完全新作,さすがとしか言えねえぜ!
ヒャダイン / 音楽クリエイター
ヒャダインの「あの時俺は若かった」 |
第72回「『ポケットモンスター』完全新作,さすがとしか言えねえぜ!」
ども。ついに発売されましたね,「ポケットモンスター ソード・シールド」。「ポケットモンスター サン・ムーン」から3年ぶりの完全新作ということで期待大でした! しかもNintendo Switchということで,持ち歩きはもちろん家のTVでも遊べる令和の喜びよ。
まあ,ハードルが上がりに上がった状態でプレイし始めたんですが,ゲーム開始早々に「さすがだぜ」としか言えない局面の連続でした。今回は自分が驚いた部分,感心した部分を中心に書いていこうと思います。
まず新ポケモンの多さよ。前述のとおり,ゲーム開始早々から知らないポケモンがバンバン出てくる! 事前に公開されていないポケモン達がどんどん出てくるわけですよ。こりゃワクワクが止まらんです。
もちろん序盤はレベルが低めなポケモンなんですが,基本シンボルエンカウント方式でバトルが始まるので,知らないポケモンが目視できるんですよね。なのでレベルが低めのポケモンでもゲットしたい! 育ててみたい! という気持ちが強くなります。
これはやはりポケモンのかなり大きな要素の一つ「育てる」という部分を大きくブーストさせているんじゃないでしょうか。ワンパチとか足元に全速力で駆けてきてくれるので,もうモンスターボール投げちゃいますよね! うちの子になりなさーい,なんて言いながら。
その捕まえたい欲を増幅させてくれるのが「ワイルドエリア」の存在ではないでしょうか。今回のポケモンの基本フィールドは,従来どおり視点固定型ですが,ワイルドエリアだけはそのリミッター解除!!
360度視点移動,行きたいところに行けるし方向もフレキシブルに変えられます。そう。ほぼオープンワールドなんですよね! そしてこの自由空間には強いポケモンもそこまで強くないポケモンも混在した状態でゴロゴロいるんですよ! しかもシンボルエンカウントで。新ポケモンだけではなく見慣れたポケモンもドカンドカンといるので,いきなりニダンギルが出てきたり,存在感抜群のイワークがいたりと興奮しっぱなしです。
このワイルドエリア,非常に広くていろんなエリアに分かれています。エリアごとに天気が違っていて,それによって出現するポケモンも変化するので,昨日ゴロゴロいたポケモンも今日はまったくいなかったりして,ホント一期一会,見かけたときに捕まえなきゃいけない焦燥感! でも人生も然りだよね。いつかやるでしょ,とナメていたら取り返しのつかないことになってることとかあるでしょ。あんな感じ。いつやるの,今でしょ!
さらにワイルドエリアの楽しみはまだまだあります。ポケモンの巣が散在していて,そのいくつかから赤い光の柱が天を貫いております。そこにいくと難度が5段階に分かれたダイマックスポケモンがいて,4人の協力プレイでバトルに挑み,勝ったらゲットするチャンスを得られます。
めずらしいポケモンや,個体差のあるポケモンがいたりして,「マックスレイドバトル」を繰り返すだけで強いポケモンが手に入るので無限ループですよ!
ちなみに協力プレイはフレンドと一緒にやるのが一番確実な気がしますが,オンラインでも募集できます。僕は効率を考えてNintendo SwitchとNintendo Switch Liteの二台で「ポケモン ソード」と「ポケモン シールド」をそれぞれ進めつつ,セルフフレンドにして自分で自分に協力しながら倒しております。
これの何がいいかって,Nintendo Switch Liteのほうでもポケモンをゲットする機会が得られるし,さまざまな道具ももらえるのでダブルで便利なんですよねー。どちらかでポケモンゲットに失敗しても片方が成功していたら問題なし! 一人で何やってんだろ,ていう気持ちも無きにしもあらずですが,それがゲーマーってもんです。
そうそう。それに付随する話ですが今回レベルに関わる道具が登場したんです。昔で言えばレベル上げのためにひたすらハピナスを倒すのとかがたいへんだったりしたんですが,今回は「けいけんアメ」ってものがありまして,それを使うとポケモンにガンガン経験値を与えられるんです。あと,レベルそのものを上げられる「ふしぎなアメ」も今回はたくさん出ます。
アメ,前述のマックスレイドバトルに勝利するとめっちゃ手に入るんですよ。本来の目的は強いポケモンをゲットすること。しかしおまけでアメもたくさん手に入る。しかも二台でやっていると二倍! ギュンギュン上げていけます。
そしてポケモンを強くするのに必要な要素も進化しております。まず「せいかく」。俗に言うところのガチ勢以外はせいかくを気にすることはないかもしれませんが,これすごく重要なんです。例えばせいかくが「ようき」なポケモンは,育てると「とくこう」が上がりにくく「すばやさ」が上がりやすくなります。「ゆうかん」だと「こうげき」が上がりやすく「すばやさ」が上がりにくいといった具合です。
ただ,この生まれつきのせいかくは変えられず,それに紐付く能力の成長しやすさも変えられなかったんですが,今回はせいかくを変えずに能力の成長しやすさだけを変える「ミント」が登場! 好きなせいかくのまま,能力の成長しやすさだけを変えられるんですねー。
これは本当な素敵な改良で,ポケモンのイメージに合ったせいかくのままで最前線に立たせられるんです。個性を尊重する昨今の風潮にも合っていますよね。
さらにさらに,今まで道具と引き換えだった「わざ」の思い出しも,ポケモンのニックネーム変更もすべてのポケモンセンターで気軽にできるようになりました。
さらに何より,「ポケモンボックス」にいつでもどこでもアクセスできるようになったのです! 今までいちいち街に戻ってポケモンセンターに行ってパソコンにアクセスしなきゃいけなかったのが,どこにいてもすぐにアクセスできる。交換もすぐできる。
冒険の途中でポケモンが疲れたら,ポケモンボックスに預けているポケモンにすぐ交換できてラクですね。さらにポケモンの能力の評価をしてくれるジャッジ機能もポケモンボックスに搭載(一定条件クリア後ですが)。すなわち捕まえたポケモンをすぐにジャッジしてポケモンボックスに振り分けられるわけです,らくー!! このあたりは「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」での手応えを反映したものなのかもしれません。
そしてバトル面でやはり面白いのは,先ほども少し触れたダイマックス。「メガシンカ」「Zわざ」のような枠なのですが,特定の場所での対戦とマックスレイドバトル限定で,すべてのポケモンに専用道具を持たせなくてもダイマックスできるところが特徴です。
さらに道具を持った状態でもダイマックスできるんですね。例えば自らのHPを1/10削るかわりに相手へのダメージを1.3倍にする「いのちのたま」を持たせてダイマックスわざを使うと,なかなかの威力です。
ダイマックスするとHPが最大2倍になるのですが,いのちのたまで削られるHPはダイマックス変化する前の最大HPの1/10。すなわちダイマックスした最大HPの1/20に留めることができます。ほかにも,「どく」や「やけど」などの割合ダメージも同じ計算法です。
なので長期戦型の戦法が少し使いづらくなるわけですね。対戦時など,どのポケモンもダイマックスできるから自分がいつ使うか,相手がいつ使うか,というのも駆け引きとなるわけです。ここぞ! というときにじめんタイプのダイマックスわざを使ったら相手がひこうタイプに交代してノーダメージに終わる,なんてことも。
ダイマックスできるのは3ターンだけなので「あなをほる」や「そらをとぶ」など1ターン隠れる技を使って相手のターンをしのぐ,なんてことも想定できますね。さらにダイマックスわざはこうげきしてダメージを与えるだけでなく,追加効果があるため,それも戦術に入れたらまあたいへん。考えること多すぎだよ!
一方,ストーリー攻略でも効率化されている部分がありまして。今までストーリー後半で「そらをとぶ」などで可能になっていた,行ったことのある街への移動もかなりの序盤からできるようになります。アーマーガアのそらとぶタクシーでファストトラベルですよ。
これにより,わざわざいくつもの街を経由して戻っていく,みたいな手間が省けます。戦闘はランダムエンカウントもあるのですが基本シンボルエンカウントなので目視で避けながら通っていけば,野生のポケモンとの戦闘もかなり減らせます。
さすがにポケモントレーナーたちの視線は避けることはできませんが,かなり時短で次の街までいけます。なんとロトム自転車で水上も走れたりするので自由度が高いですね。
ほかにもやり込み要素がたくさんあり,自分もまだまだ手をつけられていない部分が多いのですが,今回の新作に感じたのは,手間の排除,ストレス軽減を重視したシステムになっているなーってことです。もちろん簡易化し過ぎたゲームは良くないな,と僕は長年訴えておりますが,時代に応じてスリムになったほうがいい部分だってあるんですよね。その分ゲーム内のほかの大切な作業に時間を費やせるんですから。
てなことで,しばらくやり込みまくるぞー! 時間が欲しいよ!
■■ヒャダイン(音楽クリエイター)■■ ヒャダイン氏は,関西ジャニーズJr.の「なにわ男子」が「GO!GO!EXPO」という2025年の大阪万博を盛り上げるために歌う曲「僕空〜足跡のない未来〜」を作詞・作曲したそう。ファンにめっちゃ感謝されているのが嬉しいそうです。 |
- 関連タイトル:
ポケットモンスター ソード
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ポケットモンスター シールド
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(C)2019 Pokémon. (C)1995-2019 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
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- ポケットモンスター ソード -Switch &【予約者限定特典】「ポケモンひみつクラブ」のメンバーになれるシリアルコード 配信
- ビデオゲーム
- 発売日:2019/11/15
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