連載
【ヒャダイン】南アフリカ旅行のお供にDS版「DQIV」
ヒャダイン / 音楽クリエイター
ヒャダインの「あの時俺は若かった」 |
第67回「南アフリカ旅行のお供に3DSで『DQIV』」
ども。年末年始を利用して南アフリカへと行ってきました!
行程は,東京→香港→ヨハネスブルグ→ジンバブエ→ヨハネスブルグ→ケープタウン→ヨハネスブルグ→香港→マカオ→東京。どんだけ飛行機に乗るんだよ! 移動だけで果てしなく時間を使いました。香港まで5時間,そこからヨハネスブルグまで13時間ですからね。乗り継ぎの時間も含めたら合計3日くらいは空の上にいた気がする。
でも,そもそも飛行機に乗ることが好きなのでそんなに苦でもないんです。飛行機って楽しくないですか? 飲み放題だし映画も最新のやつを見られるし。
しかし今回の旅,初めて見るものの連続だったんですよね。まずアフリカ大陸に行くという経験が初めてですし。今まで体験したことのない文化,自然,そしていろんな人との出会い。もうね,毎日刺激だらけなんです。
そんな刺激だらけの旅行にも,やはりあるのが“待ち時間”。先述の飛行機もそうですし,空港でのアライバルビザ取得待ちで1時間,ボツワナの入管で停電が起こり1時間半,飛行機のディレイで1時間などなど,ひたすら待ち時間の多い旅でした。
さて。そんな待ち時間を,どうやって過ごすのかが課題となります。うろちょろできる環境にあればいいんですが,動けない環境であることがほとんど。そういうことも想定して持っていきましたニンテンドー3DS! Nintendo Switchにしようかな? とも思ったんですがいかんせんサイズが……。
旅行はいかに荷物を少なくするかが課題だと思っているし,ハードケースに入れたりすると,安心は安心だけどどうしても大きくなっちゃうし。ということで,ニンテンドー3DSを選んだんですよ。
そして肝心のゲームなんですが,あえてニンテンドーDS版の「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」(以下,DQIV)を選びました! 新しいゲームや,やったことのないゲームも選択肢にはあったんですが,あえて小学校の頃から累計100回はやっているゲームにしたんです。
これには大きな理由がありまして。先程も書きましたが今回の旅は刺激だらけ! 脳みそのキャパシティが毎日パンパンになるんですよ。強烈な光景と体験の連続なので,どんどん上書きされていってしまうレベルです。なので起こったことをその日の夜に逐一メモ帳に書き記し,リマインダーにすることにしていたのですが。
そんな新しいことだらけの毎日に,新しいゲームによる刺激は正直キャパオーバーだったのです。以前,バリに旅行したときもニンテンドー3DSを持っていったのですが,用意していた新作ゲームをプレイすることはなく,予備で持っていたDQIVでばかり遊んだことがとても印象的で,それを覚えていたんです。
さて。なぜDQIVが良かったのか。これはまったくもって個人的な話なんですが,どの武器屋でどの武器がいくらで売られているかも全部記憶しているレベルでプレイしてきたからなんですね。どのツボにちいさなメダルが入っていて,どこに行けばはぐれメタルとエンカウントできるかも全把握。これはストレスレス!
やはりこの時代,ゲームで分からないことがあるとついついネットで調べたくなってしまうのですが,飛行機の中やジンバブエの入管にWi-Fiはない! 電波はない! なので,ネットと断絶された状況なのです。となると頼れるのは自分の記憶だけ。必然的に,覚えているゲームほど快適に遊べることになります。
そしてDQIVのいいのは章に分かれているところ。第一章のライアン,第二章のアリーナ,第三章のトルネコ,第四章のマーニャ,第五章の勇者,という具合に,それぞれのストーリーがあるから単調ではなく飽きない! 飽きないんだけどストーリーは重箱の隅まで知っている。ノスタルジーはあるけれど,新たな感動はそんなにないから,現実世界の旅行の感動にパラメーターをふれる(とはいえ第五章のシンシアのくだりでは毎回ジーンとしてしまうのですが)。
ひたすらストイックに王家の墓ではぐれメタルを狩ってレベルを上げていたら,飛行機が着陸態勢に入ってしばらくスイッチオフする,というようなムーブの連続でした。
ニンテンドーDS版のDQIVは2007年のリリースですが,オリジナルのファミリーコンピュータ版に比べて難度は低めに調整されていて,移動時も一歩一歩がでかいのでダンジョンをさくさく進めます。なので今回は,なるべく効率的に動くにはどうすればいいか,という観点のもと進んでみました。
まず第一章。バトランドの町で拾えるゴールドを回収したら,ありったけの防具を買ってイムルの村へ直行。敵はひたすら逃げる! 奥さんを連れて行ってぱふぱふしてフラグを立てたら井戸に行ってホイミンに直行! 宝箱とかからゴールドをゲットしたらさらに防具を強化。ひたすら逃げて(何回か全滅するけど)塔に入って,はじゃのつるぎをゲット!
こっからストーリーは始まる。はじゃのつるぎが強いんだわ。レベル一桁でも攻撃力がすごくなるし,なにより道具として使用したらギラになる。そこでさくさくとレベル上げをします。塔の中には無料で回復してくれる泉もあるので,そこの周りでリリパットを狩りまくる。で,いい頃合いでボスを撃破。はい第一章終了。
続いて第二章ですが,ここが一番ストイックに行かなきゃいけないんですよ。武器がなかなか落ちていない! なので序盤のテンペでのボスを撃破するために,原っぱでキリキリバッタやスライムベスを狩りまくる。ストイックー。その後はフレノール南の洞窟に突撃し,宝箱からゴールドを回収したらひたすらアリーナの武器を充実させます。第二章は終盤の敵も強いので,ブライのヒャダルコにおんぶに抱っこでなんとかエンドールに着いたら,さあメタルスライム! メタルスライムを3匹くらい倒したらもういいでしょう! コロシアムに行ってベロリンマンとかを撃破して終了。
第三章のトルネコは一番ラクかも。さっそく武器屋での仕事をストライキして鉄の金庫のある洞窟へ。比較的序盤にくさりがまがあるのでゲット。攻撃力が高いんだな。で,レイクナバの周りでザコ魚を倒していたら第三章名物,分不相応な豪華宝箱。おおみみずからてつのよろいやはがねのよろいを手に入れたら,速攻売却。装備品を充実させてあらかじめキメラのつばさも購入しておいて,一連のイベントをさくさくと。5分くらいでエンドールへ。
そこまでもお宝がザクザク手に入るのでそれを売却してエンドールで2人の傭兵をやとって洞窟へ。そこからはもう人任せで終了ですよ! トルネコみたいな生き方最高。
第四章はちょっと勇気がいるんだけど,開始直後から最終目的地アッテムトへと直行です。もちろんレベル1だから死にまくるけど,意外と逃げられる。アッテムトの洞窟の中でぎんのタロットをゲットしたら物語は始まる。銀のタロットって,くさりがまより攻撃力があるんですよね。ここでミネアがぐーんと強くなります。
おどりこのふくを合計二着売ったらそれを原資に防具も強化して,オーリンおじさん(最強)を迎えにいったらもう終わったようなもんです。
こういうスピードチャレンジみたいなことを寝て起きた南アフリカ航空の機内でしこしことやっていたわけです。もはやルーティンのような動き,だけど楽しいから時間があっという間に溶けていきます。あー,最高DQIV。
今回の旅では第五章ではぐれメタル狩りをしている途中で終わってしまったのですが,もしもっと時間を溶かす必要があったのならメタルキング狩りをして,マーニャをレベル80くらいにしたら,キラーピアスをあてがってアリーナと二人で最強女戦士軍団を結成する予定でした。
とくに頭は使わなくても楽しめる,自分にとってのルーティンゲーム。僕はきっと10年後,20年後も同じゲームをしていると思います。ありがとうDQIV! これからも旅行のときはよろしくね!
■■ヒャダイン(音楽クリエイター)■■ ヒャダイン氏は,2月9日に「久保みねヒャダこじらせライブ#16」,3月3日に「久保みねヒャダこじらせライブ#17」に出演します。会場はフジテレビ湾岸スタジオ内のお台場特設会場で,両日共に14:00〜と18:00〜の2回公演です。 |
- 関連タイトル:
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
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