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    【ヒャダイン】「ポケモン竜王戦」参戦で,e-Sportsの明るい未来を感じた件
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    印刷2018/01/31 00:00

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    【ヒャダイン】「ポケモン竜王戦」参戦で,e-Sportsの明るい未来を感じた件

    ヒャダイン /  音楽クリエイター

    画像集 No.001のサムネイル画像 / 【ヒャダイン】「ポケモン竜王戦」参戦で,e-Sportsの明るい未来を感じた件

    ヒャダインの「あの時俺は若かった」

    ブログ:http://ameblo.jp/hyadain/


    第61回「竜王戦参戦で,e-Sportsの明るい未来を感じた件」


    画像集 No.002のサムネイル画像 / 【ヒャダイン】「ポケモン竜王戦」参戦で,e-Sportsの明るい未来を感じた件
     ども。先日,「第3回 ポケモン竜王戦」に参戦してまいりました(関連記事)。テレビ東京系列「ポケモンの家あつまる?」(通称ポケんち)に出演させていただいている縁で,特別招待選手として参加させてもらえたわけです。同じく特別招待選手としては,あばれる君やはじめしゃちょー,岡崎体育くんも参戦していました。

     僕はゲーム部門(シングルバトル)での参加だったので,当日までにいろんな人からアドバイスをもらったり,対戦して経験を積んだりして,お正月休みのかなりの時間をポケモンに費やしたのですが,いやはや,難しかった!
     出場選手は子供から大人まで幅広い年齢層でしたが,みんなすごいんだよね。日夜レート戦に潜ったりポケモンセンターでリアルで対戦したりで,バトル慣れしているんですよ。とはいえ僕も番組でたくさんバトルはしているので,強さにはそれなりに自信がありました。
     ただ気付いたんですよ。いつもポケんちのソファで対戦をするのですが,言ってみれば自分のホーム。ある程度リラックスできていたんですよね。ところが今回は,よみうり大手町ホールの本格的なバトル台。一気に胃がキリキリ。腸がモヤモヤしたわけです。

     そこで,ハッと思ったんですよ! これはスポーツだ,って。観客がいて,ライバルがいて,厳かな会場で厳格な審判立ち会いのもと,試合が行われる。みんな手持ちは大体同じ強さ。問題はどう立ち回るか! これってスポーツですよね。

     そのことに気付いたとき,再度ハッとしたんです。「やべ,俺,経験ねえや」ってことに! そう。普通の人だったら個人競技,団体競技問わず何かしらの形で大会に出た経験のある人って多いと思うんですよ。他校の敵がいて,そいつらと成績をその場で競い合うというバトルを何かしらで済ませてきたはず。僕も受験戦争はもちろん経験しています。それだって厳格な審判がいて厳かな会場で行われるんですけど,違うんだよ! やはり,目の前に敵がいて,そいつらと闘うというのは,けた違いの緊張感がありました

     そうです。完全にメンタルの面で負けてました。あとからバトルの流れを思い出すとガンガン勝てた試合だったのです。だけど,ボロ負けしました。完全にメンタルがやられた! 受験戦争,そして楽曲のコンペでは勝ち抜いてきたはずなんですけど,対人戦にはあまりにも不慣れな37年間でした。よくもこんなにバトルを避けて37年間生きてこられたよね,俺。
     想定外の「急所」に当たっただけで,10%の確率の状態異常「こおり」になっただけで,もう思考停止! 文字どおりあわあわしてしまいました。俺,こんなにメンタル弱かったのね……。試合に負けたことより,自分のメンタルの弱さにがっかりしてしまいました。

     そしてあらためて,e-Sportsの深さに気付かされたわけです。頭ではもちろん分かっていましたよ。フィジカルなスポーツとなんら変わりがないということを。しかし,それは理屈で分かっていただけなんですね。緻密な作戦を立てて,相手の出方をうかがって,先の先まで読み合う緊張感は,まさにスポーツのそれと同じだったんですよ。やはり強い選手はめちゃめちゃかっこよかったし,立ち回りには痺れるものがありました。

    ゲーム部門の決勝戦は,ホシノ フウタ選手(右)とスナオシ ケイスケ選手(左)の対決。最後はスナオシ選手が見事な逆転勝ちを収めた
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     しかし,日本は諸外国に比べてe-Sportsが遅れているという話を聞きます。欧米ではe-Sports大会に優勝すると億レベルの賞金がもらえるケースもあるのだとか。ってことは,それぐらい大衆からの人気もあるということですよね。
     でも,今回思ったんですよ。ポケモン竜王戦に参戦している小学生がとても多くて,そしてそいつらがめちゃめちゃ強くて,さらに話をしているとYouTubeのゲーム実況者を神様のように崇めているんですよね。それこそまるでTVニュースのスポーツコーナーで奉られるアスリート達のようにですよ。ああ,時代が変わる,いや,変わったんだと思いました。
     YouTubeなどの動画サイトとe-Sportsの相性はバツグン,しかもそのYouTubeを優先順位高めのメディアにしている小学生にとっては,e-Sportsヒーローは憧れの的なわけで。彼らが成長してきたら,そのままエンターテイメントの顧客層になってくるわけですから,繰り上がり的にe-Sportsもメジャーになってくるはずですよね。

     竜王戦という形で,ポケモンがこのように大がかりなイベントを打ち出した背景には,そういった流れを読んだこともあるんじゃないでしょうか。ポケモンは22年前に生まれてから今までずっと人気コンテンツです。しかし,常に進化を続けていないとほかの後発コンテンツに,椅子を奪われてしまうのは世の常でございます。
     もちろん,今までと同じことを続けるのも重要ですが,さらにプラスαで流行の先を読んでいかなきゃいけないとも思います。そこでe-Sportsの可能性にかけたのではないでしょうか。実際,世界レベルで開催して世界中のプレイヤーが参戦する「ポケモンワールドチャンピオンシップス」なんかの手応えもあったでしょうし。

     となると,新しいマーケットも広がると思うんですよ! なので提案です。みんな,開発してください。まずe-Sports専用目薬。やはりゲームをしていると目が充血する,視力が低下する。「e-Sports専用」なんて謳ってくれたら,なんだか効く気がするよね。
     あと,ジムね。e-Sportsジム。スポーツの習い事と同じようにe-Sportsをレベルに応じて教えてくれる専門施設が欲しい。子供の習い事としてもいいですよね。将棋教室と同じような感覚ですよ。で,e-Sportsジムはコマンド入力の理想的なフォームとかコントローラの握り方とかフィジカルトレーニングもしてくれるの。腰を傷めない座り方とかね。年間●人優勝者を輩出した名門ジム! みたいなものも出てくるだろうし。
     あとはe-Sports専用スタジアム。野球でいう甲子園みたいな感じでキッズが憧れる聖地みたいなものができればいいですよね。すげえ試合見やすいの。同時進行している試合のそれぞれの音声をチャンネル替えて聴けたりして。

     まだまだ思いつくな。これ,ほんとまだまだ可能性がある気がする。いきなり! はしんどいけど,今の小学生が成長するスピードで発展していけば,いい感じになるんじゃないでしょうか。まあ責任はとりませんけど!

    ■■ヒャダイン(音楽クリエイター)■■
    ヒャダイン氏が出演する「久保みねヒャダこじらせライブ VOL.5」が,2月25日に開催されるとのこと。チケットやライブの詳細については「久保みねヒャダこじらせナイト」の公式サイトをご確認ください。
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