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「戦国BASARA3」ついに出陣! 徳川家康役の大川 透さんも“推して参った”発売記念イベントをレポート
以前「こちら」の記事でお伝えしたように,本日は東京都内のソフマップ秋葉原アミューズメント館とビックカメラ新宿西口店にて,発売記念イベントが開催された。
ここでは,ゲストとして徳川家康役のあの人が“推して参った”,ソフマップ秋葉原アミューズメント館でのイベントの模様を中心にレポートしよう。
なお,詳細は上の記事で確認してほしいのだが,発売記念イベントは,7月31日に大阪,8月1日に名古屋でも開催される予定だ。
「戦国BASARA3」公式サイト
ちなみに,「戦国BASARA」のイベント取材といえば,筆者は毎回女性ファンの多さに圧倒される感が強かった。今回のイベントも多くの女性ファンが来場してはいたのだが,男性ファンの姿も多く見受けられたのが印象的だった。
サイン&握手会の終了後は,来場者からの質問に小林氏と山本氏が答える質疑応答タイムとなった。以下に質疑応答をまとめてお伝えしよう。
――原哲夫さんの「花の慶次」を参考にした部分はありますか?
小林氏:
参考にはしていないです。
ただ僕らBASARAスタッフは,「花の慶次」がドンピシャの世代なので,前田慶次というと「花の慶次」のイメージがあるんです。
最初は出すのを止めておこうと思ってたくらいなんですが,「戦国BASARA2」の時に,やっぱり“花”が欲しいので,前田慶次を出しましょうということになったんです。
なので,「花の慶次」と差別化を図るためにはどうしたらいいかということは考えましたね。
山本氏:
僕もジャンプっ子だったんで「花の慶次」は大好きなんですけど,「似せちゃだめだな」ということを意識しました。
慶次のキーワードは“恋”なんですけど,これを出すまで結構時間がかかりましたね。制作時は,“慶次の物差し”ってなんだろうってことをずっと考えてました。
小林氏:
開発スタッフは「花の慶次」を知っているので,それとは違うキャラを作らなければいけないって思ったんですよね。そういう意味でいえば,参考にしているとも言えると思います。
――以前,ヨーロッパのカプコンサイトを見たんですけど,海外版のパッケージが日本版とは違っていました。あのパッケージイラストのグッズなどを販売する予定はないんですか?
小林氏:
諸事情がありまして,海外版「戦国BASARA3」のパッケージのメインは政宗なんです。
それはなぜかというと,今回「戦国BASARA」シリーズとしては初めて海外で出すタイトルなので,一騎当千感を出したたかったというのと,やはり“サムライ”を出したいというのがあったんです。家康だと刀を持ってないんで,それだとダメですよね。
そういった理由から,海外版のパッケージは政宗を使っているんです。あと海外版は,当然ですが英語ボイスとなっています。ちなみに政宗も全部英語でしゃべりますよ(笑)。
――家康は,いつ頃から青年に成長させることが決まったんですか?
小林氏:
たしか「2」が終わったくらいのところで言ってたと思うんですよね。「大川さんだから,青年のカッコイイ声で演じてもらっても大丈夫なんじゃないか」とか(笑)。でもその時は冗談で,実際にやる気はなかったんですよ。
実際に「3」を制作するときに,真剣に検討してみようかということになったんです。なので,実際に決まったのは「3」をやるときですね。
――ちょっと気が早いかもしれないんですけど,「戦国BASARA3」はテーマが関ヶ原ということで,戦国時代が終わりを迎える時期を描いていますよね。「戦国BASARA4」では,時代がどのようになるか気になるのですが。
小林氏:
「3」で関ヶ原をやるって言ったときに,「戦国時代の終わりですよね」ってよく聞かれるんですけど,別に時代を戻っちゃいけないっていうことはないと思うんです。
時代というのは切り開けばいくらでも出てくるし,全然大丈夫だと思っていますよ。まだまだ出してない武将もいっぱいいますしね。
山本氏:
「3」ではいろいろ新しいことにチャレンジしていますし,まだまだ可能性はたくさん掘り下げていけるなと思っています。
――「3」では新しい声優さんが出演していますけど,次のイベントの予定ってあるんですか?
小林氏:
「戦国BASARA3」のオープニングテーマを歌ってもらっている,T.M.Revolutionさんのニューシングル「Naked arms/SWORD SUMMIT」が8月11日に発売されるんですけど,その発売を記念して「T.M.R.15 vs 戦国BASARA3 夏の陣!」というイベントを,8月15日にやります。
場所はラゾーナ川崎プラザで,出演はT.M.Revolutionさんと僕です。観覧自由なので誰でも見られます。詳しくは今後発表しますので,「戦国BASARA3」やT.M.Revolutionさんの公式サイトをチェックしてください。
「今夜は眠れないと思います!」
大川 透さんが登場してのトークで大盛り上がり
このあとは,ゲストの大川 透さんが登場し,小林氏と山本氏を含めた3人でのトークセッションが繰り広げられた。
大川さんは,登場も早々に「ついに来ましたね,『戦国BASARA3』。私も待ちに待ってましたよ。今夜からは当分眠れないと思います!」と,テンション高めのコメント。
続いて,「『戦国BASARA3』の収録は,もう去年になるんですよね。アニメの1期がスタートしたときにはもう収録が始まっていたという。アニメのスタッフにはまだ秘密だったんで,『3』に関してはまだ何も喋れなかったんです(笑)」と,大川さんは当時を振り返った。
ここで小林氏から,「大きくなった家康を演じるうえで,大川さんならではのこだわりってありますか?」という質問が出た。
大川さんは,「台本に書かれている家康の行動原理はきっちりと頭に入れてきたんで,収録の時はあまり余計なことは考えないようにしました。でもやっぱり,人と喋るときの距離感とか感情のぶつけ方みたいなものは気をつけました。年齢が上がったので,年相応の演技にしないといけないなとは思ってましたので」と,演じる上でのこだわりを話してくれた。
「3」で家康の攻撃方法が槍から徒手空拳になったことに関して,大川さんは「拳だけで戦うというのは,最初は想像がつかなかったです。以前,試遊台で『戦国BASARA3』をプレイさせていただく機会があったんですけど,想像以上に使い勝手が良くて,素手ってこんなに自由に動けるんだって思いましたね」と,プレイした感想を述べていた。
これについて山本氏は,「拳の爽快感を求めたかったんですよね。家康ならではのキャラクター性に合わせたスタイルにしたかったんです」とコメントしていた。
ここで今度はキャラクター紹介ムービーが上映され,最後に本作の隠しキャラである織田信長の姿が映し出されると,会場から歓声が上がる。
なお山本氏は「ある意味,信長はなんでもありってことで,収録では若本さんにメチャクチャにやってもらいました(笑)」と話していた。
また小林氏は,「一人だけクリアしても,ストーリーの全体像は見えて来ないと思います。皆さん好きなキャラがいると思うんですけど,ほかのキャラのストーリーにも自分の好きなキャラが出ることもあるので,ぜひいろんなキャラでプレイしてみてください」とコメントしていた。
そして最後は,三人が来場者に向けて以下のようにスピーチし,トークセッションを締めくくった。
そして会場をビックカメラ新宿西口店に移し,16:00から小林氏と山本氏によるサイン&握手会が開催された。そしてイベント終了後には,メディア合同でのインタビューの時間がもらえた。そのインタビューを,本稿の締めとして掲載しておく。
――本日のサイン&握手会で,ユーザーと直に接した感想を教えてください。
小林氏:
ソフマップさんは男の子が多かったのが嬉しかったですね。いつもだとやっぱり女性が多いんで,男の子と喋れたのはすごくよかったと思います。
山本氏:
「待っていました!」という言葉をたくさんいただいて,本当に待たせてたんだなと改めて感じました。なんとか発売できて本当によかったなと思います。ユーザーさんの愛を実感しました。
アクションに関するさまざまな要素を増やしたので,男性ファンも女性ファンもやってほしいという気持ちがありました。今日は,男性ファンも来てくれて嬉しいかったです。
――「戦国BASARA3」の主人公である,徳川家康と石田三成について,それぞれの特徴などを教えてもらえますか?
山本氏:
家康は“自分の拳で”というところが,キャラクターのイメージと合っていていいと思います。一方,三成の“刹那”は,「狙った敵にどこまでも食らいつく」というイメージがあります。このように,キャラクター性とコンセプトが上手く合わさっている部分が魅力ではないでしょうか。
小林氏:
やはりキャラの個性を出したいですよね。どういうタイプにしようかっていうのは,会議でもずっと議論していたことですし。
あと,ぜひ信長を出してほしいですね。出すのは大変ですけど(笑)。
――信長を出すのは大変とのことですが,これからプレイする人に向けて,何かアドバイスしてもらえますか?
小林氏:
ヒントとしては,信長に関係しているお市です。現時点で言えるのは,信長が見たければ,まずはお市でやってみてくださいということですね。お市でプレイすればすぐに出るわけじゃないですけど。
――なるほど。プレイの時の参考にさせてもらいます。本日はありがとうございました。
「戦国BASARA3」公式サイト
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