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印刷2009/12/07 19:20

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ディースリー,PS3/X360版の「バイオショック2」を今冬発売。あの海底都市,ラプチャーに再び足を踏み入れよう

画像集#001のサムネイル/ディースリー,PS3/X360版の「バイオショック2」を今冬発売。あの海底都市,ラプチャーに再び足を踏み入れよう

 大西洋の海底に築かれた謎の都市,「ラプチャー」。わずらわしい政治や宗教に背を向け,何者にも縛られることのない科学者と芸術家の楽園として作られたラプチャーだったが,数年後,そこは死と狂気の支配する地獄となっていた。果たしてラプチャーで何が起きたのか? 自分の意志とは無関係にラプチャーに足を踏み入れることになった主人公はそこで何を見たのか? というのが,欧米では2007年に,日本では2008年にリリースされたFPS,「BioShock」PC/PlayStation 3/Xbox 360)だ。
 プレイヤーおよびメディアの評価は極端に高く,4Gamerでもおなじみのmetacriticsのスコアも96点(PC版。2009年12月7日現在)と,間違いなく名作タイトルの仲間入りを果たしている。世界累計のセールスは,約300万本を記録したとのこと。

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 詳しくは,以前に掲載した連載記事レビュー,なんだったらデモ版などを参考にしてほしいところだが,続編の話はBioShockのリリース前から浮上しており,正式発表は2008年3月。以来,謎のティザーサイトの公開や,ゲームショウでのカンファレンスなどが行われてきたが,依然として謎の多いタイトルであるのは間違いない。

 なにしろあなた,「BioShock 2」のシングルプレイでプレイヤーが受け持つのは,あの強大な戦闘力を持ったずんぐりむっくりの怪物「ビッグダディ」。シングルプレイの場合,ゲームの背景となるのは,前作の10年後で,10歳だけ大きくなったリトルシスターや,相変わらず凶暴なスプライサーども,そして正体のよく分からない「ビッグシスター」も登場し,前作以上の複雑でしかも感動的な物語が展開するという。ビッグダディになって,あのドリルをぶん回して何をすることになるのだろうか? 

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 ……というわけで,前置きが長すぎて,なんでこの人はいきなりBioShock 2の話をしているのか不安になった読者の人もいるはずだ。だが,安心していただきたい。そう,上のほうの記事のタイトルにも大きく書いてあるように,ディースリー・パブリッシャーは本日(12月7日),そんなBioShock 2を「バイオショック2」として国内販売することを明らかにしたのである。
 発売時期は「今冬」となっていて,詳しい日時は明らかにされていないが,欧米では2010年2月9日の発売が予定されているので,まあ,それより前ということはあまりなさそうな気がする。価格は未定で,CEROのレーティングは「審査予定」。対応プラットフォームはPlayStation 3およびXbox 360となっている。
 12月4日に掲載した記事でもお知らせしたように,正式なリリースはないものの,サイバーフロントの公式サイトでPC版「バイオショック2」の発売がさりげなく発表されているので,コンシューマ機版はディースリー,PC版はサイバーフロントからリリースされるわけだ。日本での発売に関してはこれまで,なんの発表もなかっただけに,前作のファンはひとまず安心したり,胸をなで下ろしたりしよう。

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 BioShock 2は現在,2K Gamesのカリフォルニアスタジオである2K Marinと,キャンベラの2K Australiaがシングルプレイを,カナダのDigital Extremesがマルチプレイを開発中。当初は2009年内にリリースされる予定だったが,前作同様,順調に(?)遅れて,上述したように2010年の2月が予定されている。
 ちなみに,遅延の理由として挙げられていたのは,マルチプレイの完成度。前作はシングルプレイ専用のタイトルだったが,BioShock 2には目玉フィーチャーの一つとしてマルチプレイの導入があるのだ。しかし,「神ゲー」の名をほしいままにしたBioShockにふさわしい内容にするために,時間が必要だということで何度か発売が延期されているわけだ。ほかに大人の事情なんかがきっとあるのかもしれないが,ともあれマルチプレイは,シングルプレイが前作の10年後なのに対し,前作の1年前が舞台。

 BioShockのプレイヤーが足を踏み入れる以前,アンドリュー・ライアン率いる体制派と反体制派が激しい内戦を繰り広げている時代だ。プレイヤーは,いずれかの側に属するスプライサーとなって,ラプチャーの自己崩壊を招いた戦いに身を投ずるという設定になっている。
 プレイを続けて経験値を溜めることで,新たなトニックやプラスミドを獲得し,それらによって個性を出し,自分だけのキャラクターを作れるところがミソの一つ。確定情報ではないのだが,トニックやプラスミドを多用することで(前作の設定にもあるように),見かけがだんだんゾンビ的になって,しまいにゃ立派なスプライサーになるという話もある。それって,嬉しいかなあ。
 BioShockに登場した「レストラン・カシミール」や「マーキュリー・スイート」なども在りし日の姿で再現されるということで,前作のプレイヤーには懐かしいモノがあるだろう。
 いずれにせよ,PC版,コンシューマ機版とも,国内パブリッシャが決まったことで,今後さらにいろいろな情報が公開されていくはずだ。お楽しみに。少し大きくなったリトルシスターも,お楽しみに。

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