このゲームの読者の評価
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登場人物を実感させられる傑作ゲーム 80 - 投稿者:semipop(男性/30代)
- 投稿日:2011/10/27
- 良い点
- ・美しいグラフィック
・重いテーマを見事にゲームとしてマッチさせている
・秀逸なシナリオ(驚くようなストーリー展開というほどでは無いが、愛というテーマに真正面から取り組んでいて、感動できる)
・直観的なコマンド入力が楽しい。とにかくコマンド入力が多いが、それが登場人物への感情移入の助けになっている - 悪い点
- ・固定カメラのため、キャラを動かしづらい
・たまにフリーズする - 総評
- これは新しいアドベンチャーゲーム。プレイヤーはコントローラーを通して登場人物をまさしく体感できる。言葉では伝わりにくいだろうけど、確かにそのとおりなのだ。
このゲーム体感はきっと確かに新しいと感じるはず。
シナリオもよく出来ていると思う。私は犯人分からなかったです・・・。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 3 4 5 4 -
つめの甘い作品 50 - 投稿者:ioga(男性/40代)
- 投稿日:2011/03/28
- 良い点
- ・事実上ゲームオーバーがない
・繊細だが重厚感のあるビジュアル
・プレイの結果が明確に反映されるシナリオ - 悪い点
- ・延々とボタンを押すだけのゲーム内容
ミステリー仕立てのアドベンチャーゲームですが、推理要素はほぼ皆無です
また、激しいアクションなどはキャラクターが勝手に動き、プレイヤーは時間内に指定されたボタンを押すだけ、とかなり地味です
・疑問符が浮かぶ演出の甘さが散見する
キャラクターが真横からスポットライトを浴びても影は下にある、室内なのに雨があたっているエフェクトが出る、固定されたカメラ内に同じ姿をしたMOBキャラクターが複数いる、等の見ていて「あれ?」と思える場面が非常に多い
ビジュアルも売りにするならばもう少しこだわってほしかった
・操作感覚が非常に悪い
QTE以外での操作がやり難く、キャラクターを目的の位置までまっすぐ歩かせることさえ困難です
・現行機にしてはロード時間が長い
・異常なまでに保存領域の容量を必要とする
ヘビーレインをプレイするのに必要なHDDの領域が4240MBと膨大です - 総評
- タイトルのとおり、とてもつめの甘い作品です
斬新な部分は多いのですが、それを楽しませるための土台がぼろぼろで、プレイしていてもいらいらする場面が非常に多いです
操作感覚が悪く、演出が甘く、単調である、という3つの問題がこのゲームの斬新な部分に深い影を落としています
個人的な好みの問題もあるでしょうが、シナリオも決して優れている部類ではなく、数あるミステリー、サイコスリラーと比べてもかなり見劣りのするものだと感じました
また、複数回周回させるであろう造りのこのゲームですが、実際どう進んでも展開がそこまで大きく変わらないのも大きな問題だと感じました
必要とする保存領域の大きさや、つなげていないのに、毎回起動の度に2度も見せられるplaystationMoveの説明など、ゲーム以外の部分でも問題が多いゲームであると思います - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 2 3 3 -
他では体験できないゲーム 90 - 投稿者:Crayon(男性/30代)
- 投稿日:2011/01/18
- 良い点
- ・キャラクターにうまく感情移入させる絶妙なゲームプレイ
・DUALSHOCK3のモーションセンサーをうまく利用している
・重厚でプレイヤーの心に訴えかけるストーリー
・プレイヤー次第で変化する結末
・4人の主人公の視点から真相に迫っていく面白さ
・精細でリアルなキャラクターのグラフィック
・物語を演出する見事な音楽 - 悪い点
- ・歩行の操作性が悪い
・一度見たシーンでもスキップができない
・キャラクターのモーションは完璧ではない
・任意の場所でセーブできない
・カメラを自由に移動できない
・日本語版で一部のシーンがカットされている - 総評
- 2010年のGame of the Yearにノミネート、受賞していたり、4Gamerの記事でこのゲームに衝撃を受けた日本のクリエイターが多かったのを知って、発売から約1年経った今プレイしました。
ここ最近、海外のゲームはシューターやアクションゲームが主流ですが、ストーリーに非常に重きの置かれたアドベンチャーゲームでここまで独創的な"作品"に出会うことができ、買って良かったと思いました。
プレイヤーが操作できる部分は限られてはいるものの、他のゲームでは類を見ないほど練りに練られており、ストーリーが進むにつれどんどんのめりこんでいきました。
非常に印象的で忘れられないシーンや、選択を躊躇してしまうような決断があったりと、ストーリーも非常に満足できました。
気になる点も多いのですが、HEAVY RAINには他のゲームでは体験できない面白さと感動がありました。
発売当初はバグが指摘されていましたが、バージョンアップを重ねてバグが減っているので特に気になりませんでした。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 3 5 3 -
没入感&緊張感MAXの新ADV 90 - 投稿者:milkyflat(男性/30代)
- 投稿日:2010/10/21
- 良い点
- ・有名海外ドラマに匹敵する練られたストーリー
・PS3トップクラスのグラフィック
・次から次へとプレイヤーを焦らせる巧みな演出
・それぞれが強い個性を持つ四人の主人公達
・物語にマッチした壮大且つ悲壮感漂うBGM
・自由度が高く多彩なアクション
・ゲームオーバーという概念が無い斬新なシステム - 悪い点
- ・グラフィックが細かい所で粗い部分がある
・章が切り替わる毎に起こるロードが長い
・今までに無いシステムなのでコントローラーの操作が難しい
・フリーズが起こる(PSNでフリーズ、バグ修正パッチが配信されています) - 総評
- 本作ヘビーレイン-心の軋む時-のジャンルは一言で言うとサイコサスペンスアドベンチャーです。ある街で発生する連続猟奇殺人事件、その事件に巻き込まれる四人の主人公達の視点から物語が進行していきます。
このゲームで一番衝撃を受けたのはゲームオーバーが存在しない所です。操作している四人の主人公の内、誰か一人でも死亡した場合、そのキャラは殺されたという名目でストーリーは進行していきます。コンティニューなどは一切ありません。つまり一度でも操作を誤ってしまうとそのキャラは二度と使えなくなるのです。最悪4人全員が死亡した状態でエンディングを迎えることもあります。この為、他のゲームでは味わえない緊張した状態が常にプレイヤーに付きまといます。
もう一つ驚いたのがゲーム進行中に出現する選択肢です。この選択肢の選び方によって物語の展開がそれぞれ変わっていくのですが、中には自分の最も「大切なもの」を守る為にある「もの」を犠牲にできるかどうかなどプレイヤーの倫理に直接訴えかけてくる衝撃的な選択肢もいくつか存在します。
この二つに加えストーリーの内容も素晴らしく、24,PRISON BREAK,LOST,CSI,BONESなどの有名な海外ドラマに匹敵するクオリティです。
いつ殺されてもおかしくない、一度死んだら二度とやり直しが出来ない、どの選択肢も辛くて選べない、もしここで選択を誤ればあの人が死んでしまう、こんな状況でプレイするのですからゲームへの没入感、緊張感は凄まじいです。僕は気がついたらコントローラーを握っている手が汗でビッショリになっていました(笑)
次々と殺害されていく子供達、被害者の傍らに残される謎の折り紙、その折り紙の意味とは何なのか?連続折り紙殺人事件の犯人は一体誰なのか?エンディングでその謎が全て明らかになった時はとても驚いたと同時に悲しかったです。
今までにない斬新なプレイ、緊張感を与えてくれたゲームでした。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 4 5 5 -
今後も頑張って欲しいジャンル。 75 - 投稿者:Horatiocaine(男性/40代)
- 投稿日:2010/05/10
- 良い点
- 1)雰囲気・・・なんといっても作品全体をリードし、プレイヤーを惹きつける雰囲気に魅力がある。海外ドラマ、クライムサスペンス等に目が無い人にはまさに理想的な作品だと言える。
好みの問題は大きいが、無双やスポーツゲームくらいしかプレイしない層は、そもそも手に取らないと思うので問題ない。
2)音楽・・・その雰囲気作りに大きな役割を果たしているサウンド面も素晴らしい。曲自体は地味に裏方に徹しているため、取り立てて名曲というわけではない。が、その効果は半端無く、実に良い仕事と言えるだろう。
日本語吹き替えでプレイしたが、声優陣はかなりの安定感。これもまた雰囲気を高めるのに一役買っている。
3)QTE・・・最近のアクション系には必ずと行っていいほど採用されているシステムだが、正直それほど楽しいと思ったことが無い。画面の動きよりボタン表示にばかり気を取られ、「何が起こっているのか」という肝心な部分がプレイヤーに伝わらない糞システムだとすら思っていた。
ところが本作では画面の動きに集中できるという意味で、十分な効果を感じた。見た目のアクションとボタンの入力行為が、これまでに無く一体化した緊張感溢れるアクションシーンが楽しめる。
4)ストーリー・・・正直に言わせてもらうなら、それほど期待してプレイしないほうが良い。かなりベタであり、起承転結の盛り上がりにも欠け、複数プレイヤー性も相まって感情移入度は低い。
とはいえベタなりの良さは十分にあり、各キャラクターのドラマもそれぞれに味わい深い。結末も曖昧な部分はなく、たどり着けさえすればクリアした満足感は残る。 - 悪い点
- 1)グラフィック・・・キャラクターの表情、衣服のテキスチャーなどは良いのだが(指先のモデリングは某大作RPGで感じたガッカリ感を癒してくれるだろう)、全般的にはそれほどレベルの高い物ではない。無論、カメラ固定でいくらでも作りこめるタイプのゲームと比較するのは無意味ではある。
しかし地面で跳ね返る雨粒はいっそ無いほうがマシだったのでは・・・。
2)キャラクター・・・登場人物がさほど多く無い割に、デザインが被っているキャラが多い。モーションアクターの都合かもしれないが、もう少し見分けの付き易いデザインが良かったのではないだろうか。
3)操作方法・・・やや癖がある。そしてその癖が、新しい操作感を作り出すことに成功しているとはとても思えなかった。
ボタンを押す、押し続ける、連打する、レバーを回す、コントローラを振る等の操作を要求されるのだが、前述のQTE部分を除けば非常にストレスを感じる仕様だった。入力は必要なタイミングで場面に表示されるのだが、パッと見で感覚的に分かりづらいのだ。どういう動作を求められているのか分からず、何度も入力に失敗しているとものすごい勢いでモチベーションが下がった。
特にモーションセンサーを使用する部分は、表示と異なる動作をしたほうが成功率が高かったりするので非常に不愉快だった。SCE制作の作品では、Wiiに対抗してかやたらと使用されているが、センサーバーの無いSIXAXISの入力精度は非常に悪い。有線状態では動きも制限されるし、普通のコントローラーの持ち方ではとっさに「下に振る」動作は難しい。これが楽しかった人は少ないのではないだろうか。
4)ロード画面・・・ロード中に次のチャプターの操作人物の顔のアップが映るのだが、最初気付かずに何か操作が必要なのかと困惑した。ロード中ならロード中で「NOW LOADING」と表示して欲しい(笑)。
5)チェックポイント・・・少ない。
6)不具合・・・発売当初の重大な物は修正されたようだが、それでもやはり動作が不安定。処理落ちするたびにヒヤヒヤしていては没入感も薄れると言うものだ。
- 総評
- 悪い作品ではないんです。むしろ私の理想とするゲーム像に、現時点では限りなく近いと言っても良いです。
しかしながら、クリア後に感じるこの中途半端感はなんなんでしょうか。推理物にしては事件のスケールが小さく、アクション物にしてはインターフェースがいまいちで、操作できる部分も少ない。人間ドラマにしては複数視点のため掘り下げが浅く、それぞれがバラバラに動くためストーリー上の軸が弱い。
なんというか、映画を越えるゲームをめざしたら、ゲームの域は越えたは良いが凡庸な映画になってしまった、といった感じなんでしょうか。何かもう一つ、突出したものが欲しかった気はします(QTEの一部分は非常に良い出来なんですが)。
この路線のゲーム制作には、莫大な費用と膨大な時間がかかるのでしょう。それでいて、世界的にFPS、TPSを越えるような需要は無いと思います。労多くして実りの少ない道だとは思いますが、私は好きなので今後も頑張って面白い作品を生み出していただけたら嬉しいです。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 2 3 2 -
これは新アドベンチャーというジャンル 85 - 投稿者:ウナムムル(男性/40代)
- 投稿日:2010/03/24
- 良い点
- 何と言っても映像のクオリティの高さには驚かされます。
人間のリアルさはかなりのもの。
そしてシンプルだけど、世界に引き込まれていく操作性。
難易度がいつでも調整でき、ゲーム初心者でも安心して遊べます。
映画のようなアングルや演出。
ゲームで1つのシーンを複数のカメラアングルから映すのは珍しかったです。
音楽も映画のように凝っていて、その場を盛り上げてくれます。
これが1番大事なのですけど・・・シナリオの深さです。
先が見えない、ワクワクが止まらない、夢中にさせてくれます。 - 悪い点
- 操作が簡単なのはいいんですけど、
どの行動がストーリーに影響するのかまったく分からず、
初回のプレイでは中途半端なストーリーになりがちです。
満足するストーリーを見たい人は数回クリア前提かな?
リアルタイムに物語が進んでいくので、
選択肢が出現した時に悩んでると、勝手に選ばれて進んでしまう。
すぐやり直しという事も難しいので、ちょっと面倒な部分も。
ヘビーレイン・・・タイトルの通り、雨がよく降っています。
なら、その雨をもう少しだけ綺麗に描いてほしかった。
アングル的に雑な所がアップになってしまい、少し残念。
折角物凄いクオリティの映像なのに、人間の表情が硬いのが残念でした。
もう少し上手い事できたんじゃないのかなぁ、と。 - 総評
- 内容が暗いので、人を選ぶ作品だとは思いますが、
良質なサスペンスを求めてるなら是非プレイしてみてください。
序盤からぐいぐいと世界観に引き込まれます。
1回のクリアは10時間くらいですが、
何度かやれるゲームなので、総プレイ時間はそこそこいきます。
やり込みが好きな人なら60時間は遊べると思います。
悪い所を差し引いても、間違いなく良作でしょう。
しかし、名作になりきれなかった良作といった感じ。 - プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 4 5 3 -
演じるゲーム 75 - 投稿者:ITE(男性/20代)
- 投稿日:2010/03/23
- 良い点
- グラフィック、サウンド、ストーリーの脚本
すべて僕好みのかなり良いゲームでした。
地味に吹き替えの声優も良い仕事をしている。
グラフィックやサウンド、ゲームとしてかなり質の高いものになってるが、それ以上にこのゲームのシステムがすごい。
映画のようなカメラワークや音楽、ただキャラクターを動かすだけで俳優演じてる姿を見てるかのような臨場感。登場人物同士が会話するシーンで、話す内容を選んだりすることはもちろん、時と場合によって展開が変わったり、演出に違いが出てくる。場合によってはエンディングにまで影響を及ぼす。
そんなインタラクティブなシステムが魅力のゲーム。 - 悪い点
- ゲーム内での行動、発言がエンディングにまで影響しうるゲームシステムのため、プレイの仕方によってはかなり中途半端なゲームになる。
このゲームは2周クリアしました。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、一回目の終わり方はほんとに中途半端でした・・・。でも2回目は1回目の経験を生かし、ストーリーの流れを読んで、ある程度まとまりのある終わり方にはなりました。
結局ストーリー重視のゲームです。ヘビーレインのシナリオが気に入るか否かで評価が変わる。 - 総評
- キャラクターを動かしてその役になりきる、まるで自分が俳優になったかのような錯覚はとても面白い。だが、そもそもヘビーレインの世界観になじめない人にはその『演じる』ことが面倒に感じるかも知れない。
ゲームのボリュームに関しては、意外と長かった気がする。正確なクリアまでのプレイ時間は覚えてませんが、3日かかったことは確か。映画のようなゲームと評されるようなゲームですが、ボリュームにかんしては心配する必要はなし。
ただ、一回プレイしてしまうとストーリーがわかってしまうため、リプレイ性はあまり高くないかもしれない。でも、プレイするたび新しい発見がある幅のあるゲーム。会話の選択、行動の選択、すべてがつながっていて、それが起因し、展開が変わる。そのインタラクティブなゲームデザインは何度もプレイしたくなるものだと思う。 - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 3 4 4 -
新しいゲームジャンル 80 - 投稿者:サリュウ雨音(男性/30代)
- 投稿日:2010/02/28
- 良い点
- グラフィックもさることながら
一つ一つのオブジェクトの造形もいい。
ADVというよりも映画に参加するような感覚。
自分が演出をきめる。
今年の現状では、オススメゲームTOP3に入るゲーム。 - 悪い点
- ロードが若干長い。
またフリーズやバグも多少ある。
操作がアクションゲーム的ではないので
プレイの感覚があくと操作方法を忘れてしまう。 - 総評
- 今までのADVやRPG等というジャンルから
アクションRPGや格闘ADV等というジャンルへ進化して
今、あたらしいジャンルが出来上がる予感を感じました。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 2 5 4 -
ADVの新しい表現 85 - 投稿者:games1999(男性/30代)
- 投稿日:2010/02/24
- 良い点
- ・美麗なグラフィックスで描かれる物語はあらゆるイベントが時間制限のあるリアルタイム式なので最初から最後まで手に汗握る。
・複数いる操作キャラが死んだらそこでゲームオーバーはなく、一人が脱落した事で物語は新たな展開を生む。ゲームオーバーという強制終了による興ざめがないのは素敵です。
・誘拐犯から息子を取り戻すべく、主人公は命令を与えられる。背徳的な命令を前に道徳と息子の命の天秤にかけて、その是非はプレイヤーに委ねられる。ゲームの出来事とはいえ、その行動の是非はプレイヤーの心を揺さぶります。
・劇中の選択肢(QTE)はプレイヤーが自然と見入る場面に出てくるので、QTEに集中していてデモがどんな話だったか分からないという事がない。 - 悪い点
- ・マルチエンディングだが、そのエンディングはいわゆる「事件の謎の解決率100%、90%、80%……」という意味でのマルチなので、日本のノベルゲーやギャルゲーのように個別(キャラ)ルート分岐による結末の異なるエンディングが複数あるわけではないのは再プレイのモチベーションを著しく低下させる。
・数十人のキャラクターが登場する場面では処理が重いのか、ティアリングが発生しまくりでげんなりする。
・R2ボタンで前進、左スティックで方向調整という特異な移動方式は慣れるまで少々厄介。 - 総評
- 秀逸なシナリオだろうとADVはどこまで行ってもいわゆる紙芝居ゲームでしかない中、最新の3Dグラフィックスによる表現とプレイヤーをゲームに介入させるQTEシステム、操作キャラが死亡してもゲームオーバーという断絶無しに物語が続くヘビーレインはADVでありながらとても強い「プレイしている感」を味わえる。
出来のいいADV=よく出来た物語を読んだと思うのが多い中、ここまで「遊んだ」と思わせるヘビーレインはインタラクティブ・ドラマを標榜するだけあって新たなADVの形を示したと思えた。
しかし秀逸な点を数多く持ちながら、ヘビーレインにはどうしても目に付く欠点もある。
日本製ADVの個別ルート&個別エンディングの大ボリューム、再プレイ性に慣れているとマルチエンディングと言いながらもその内訳はトゥルーエンディング1種、その他全て程度の差はあれど謎の残るバッドエンドなので些かエンディングの水増しとすら思えてしまう。
この点はテキストADVに比べて全編3Dという作業量の多さなどコスト的な問題もあるのだろうが…。
されどそういった欠点を持ちながら尚、ヘビーレインの輝きは曇らない。
10時間近いシナリオは物語を盛り上げる演出、BGMで一体となってプレイヤーに度々手に汗握らせる。
愛する子供が誘拐された。
子供を助けたければ…と誘拐犯から下される非常な命令。
愛の為に人の行いはどこまで許されるのかというテーマが丁寧に語られる。
子供はもちろん、大人にこそ響くこの物語。
ヘビーレインはやって損なしの1作に仕上がっている。 - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 3 5 5
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