連載
「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」と「電脳戦機バーチャロン フォース」に注目する今週の「読者レビューPickUp!!」
読者レビューランキング 2011.01.17集計版
週刊連載「読者レビューPickUp!!」は,読者レビューの最前線から,今いちばんHOTなタイトルを紹介していく読者参加型企画です。最新の読者レビューランキングと共に,これは! という読者レビューを毎週取り上げていきます。さて,今週は「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」(PS3版)と「電脳戦機バーチャロン フォース」をピックアップしています。読んでいるあなたも,これを機会に読者レビューに挑戦してみよう!
※このランキングは,読者レビューの投稿を元に,本連載が独自の集計を行ったものです。(集計対象:投稿数5件以上,発売から1年以内のタイトル,もしくは正式サービス中のオンラインゲーム)
今 | 前 | 変動 | 機種 | ゲーム名 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | - | ゼノブレイド | 95.933 | |
2 | 2 | - | 英雄伝説 零の軌跡 | 94.650 | |
3 | 3 | - | マビノギ | 94.603 | |
4 | 4 | - | ゴッド・オブ・ウォーIII | 94.000 | |
5 | 5 | - | GOD EATER BURST | 93.645 | |
6 | 6 | - | VANQUISH(ヴァンキッシュ) | 92.554 | |
7 | 7 | - | テイルズ オブ グレイセス エフ | 92.267 | |
8 | 8 | - | StarCraft II: Wings of Liberty | 92.011 | |
9 | 9 | - | Halo: Reach | 91.433 | |
10 | 10 | - | ゴースト トリック | 91.414 | |
11 | 10 | ↓ | タクティクスオウガ 運命の輪 | 90.600 | |
12 | 11 | ↓ | EVE Online | 89.978 | |
13 | 12 | ↓ | OPERATION7 | 89.324 | |
14 | 15 | ↑ | アサシン クリード ブラザーフッド | 88.678 | |
15 | 13 | ↓ | 初音ミク -Project DIVA- 2nd | 88.600 | |
16 | 14 | ↓ | Alan Wake | 88.500 | |
17 | 16 | ↓ | Alliance of Valiant Arms | 88.484 | |
18 | 17 | ↓ | ストーカー 〜コール オブ プリピャチ〜 日本語版 | 88.100 | |
19 | 19 | - | メタルマックス3 | 87.843 | |
20 | 18 | ↓ | トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士 2〜 | 87.567 | |
21 | 23 | ↑ | モンスターハンターポータブル 3rd | 87.114 | |
22 | 20 | ↓ | METAL GEAR SOLID PEACE WALKER | 87.109 | |
23 | 21 | ↓ | End of Eternity(エンド オブ エタニティ) | 87.100 | |
24 | 22 | ↓ | ギルド ウォーズ | 87.050 | |
24 | 22 | ↓ | ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 〜光と影の英雄〜 | 87.050 | |
25 | 24 | ↓ | Master of Epic: The ResonanceAge Universe | 86.655 |
2011年1月17日集計分の「読者レビューPickUp!!」をお届けします。先週,集計の対象となる条件である“5本のレビュー”が揃い,チャートインしてきた作品は2本。どちらも伝統あるシリーズ作品の,現在形となるタイトルです。
1本は「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」。“悪魔城ドラキュラ”の海外向け名称である“キャッスルヴァニア”を冠した本作は,過去作品を連想させる“鎖の鞭”で戦う主人公を操り,怪物を退治していくアクションゲームとなっています。今週のピックアップでは,まずこれを取り上げましょう。
もう1本は「電脳戦機バーチャロン フォース」です。こちらは,アーケードゲームとしてに2001年に登場した同名作品を,Xbox 360用ソフトとして現代によみがえらせたタイトルです。この作品もピックアップして見ていきます。
今週のピックアップ
キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ | 78 | 85 |
発売元:KONAMI | 発売日:2010/12/16 |
開発元:小島プロダクション(KONAMI) | 価格:初回限定版:9980円 通常版:7980円(いずれも税込) |
「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」は,KONAMIが2010年12月16日にリリースしたアクションゲーム。あの「悪魔城ドラキュラ」の血を受け継ぐ作品です。開発はスペインのデベロッパ MercurySteamで,監修を国内の小島プロダクションが手がけています。 本作の良いところとして多くのレビュアーがまず挙げているのが“グラフィックス”。「すばらしいのひと言」「ここ最近のトップレベル」といった心からの賛辞を贈っているレビューも見られます。同様に音楽や効果音といった“サウンド”に対する評価も良好です。 “ストーリー”や“キャラクター”の出来の良さに注目しているレビューも見られます。世界設定はしっかりと作り込まれたもので,とくに“登場するボスキャラが,なぜそのようなモンスターになったか”がきちんと描かれているところがよかったという意見も見られます。 さらに,各キャラクターを演じている声優さん達の名演も注目すべきポイントであるとのこと。藤原啓治氏,井上喜久子氏,大塚明夫氏など,同じ小島プロダクションの「METAL GEAR SOLID」シリーズでおなじみの声優諸氏が顔を揃えており,聞き覚えのあるボイスからは高い安心感が感じられるようです。 また,“アクションゲームとしての出来がよい”ことに言及しているレビューも複数あります。全体的に“アクション”にフォーカスした作品となっており,そのすっきりしたデザインが気持ちいいと感じる人は少なくないようです。 このように,本作は総じて“よくまとまった良いアクションゲーム”であり,その総合的な完成度の高さは,ほとんどの人が認めているようです。 しかし,そのようにゲームとしてのクオリティが高いことを認める一方で,数人のレビュアーは,本作の良くないポイントとして“本作ならではの個性が薄い”点を指摘しています。 レビュアーの中には,本作をプレイして「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズを想起した人が幾人かおり,人によってはこれが模倣に思えると感じている様子です。“このゲーム独特の「何か」がない”と指摘するレビュアーもいました。アクションゲームとしての品質の高さは認めつつも,もう一つ,その上に本作独自の創意工夫がほしかった――というのが,シビアではありますが,読者の率直な意見であるようです。 そのほかの悪い点としては,“遊びややり込みの要素が少ない”“カメラの位置がまずく,ストレスを感じるときがある”“パズル・謎解きの要素は不要に思える”といったものが挙げられています。パズルについては,これのために大きく没入感を削がれてしまう人もいるようで,複数の人が良くない点として指摘しています。 現在,本作に対する読者からの評価は78ポイント,順位は62位となっています。悪い点数ではありませんが,名作と呼ばれるには,まだ何かが足りないという印象。もしもしこのキャッスルヴァニアに次作があるのならば,プレイをしていて「この作品ならでは」と意識に残る,個性的なアクションが見せられるかどうかが,注目すべきポイントとなりそうです。 |
- まずはグラフィックでしょう。すばらしいという一言。流石にこのグラフィックは文句の言いようがない出来だと思います。音楽は総じて高レベルな出来になっていると思います。(kumakuma/男性/30代)
- 映像に関しては様々な場所で言われているとおり綺麗です。ここ最近のものでもトップレベルに食い込むはず。総じて、かなり良いゲームです。名作と呼んでいいレベル。ボリューム満点で、アクション、ストーリー(最後のどんでん返しもあり)よく練りこまれています。(ぼっち、お一人様/男性/20代)
- 映像の美しさ。声優さんの安定感。God of Warっぽい(簡単操作で派手な迫力のある戦闘が楽しめそうという期待感)。(UK_review/男性/30代)
- 軽快なアクションと快適な操作性。グラフィックも現行機では十分なレベル、演出もよい。サウンドやBGMも雰囲気を盛り上げる。ストーリーやキャラクターの設定もしっかりしている。このゲームを一言で言うとゴッドオブウォークローンではあるのですがしっかりと作り込んであると思います。(KARAGENKI/男性/30代)
- 最近では珍しいほどアクションゲーム。昔のゲームのようにそれだけに特化させたような印象。悪いところが個人的には少なかったように感じます。アクションゲームが大好きなので、アクションに飛びぬけているのはいい事だと思います。(hide/男性/20代)
- あまりにもGod of War。さまざまなゲームプレイの良い要素を抜き出してゲームを構成しているのは良いが、あらゆる部分が元ネタを超えていない。言葉は悪いがパクりっぱなしで終わっている。謎解き系統の仕掛けが単純にうっとおしい出来。ゲームの世界の雰囲気に浸っていたのに現実に引き戻されてしまう要因のひとつにしかなっていない。(UK_review/男性/30代)
- カメラが完全に固定で稀に自キャラが見辛くなる。おまけ要素が本当におまけ(特に悪いというわけではないが)。やり込み要素はあまりない。パズルなどは若干面倒くさく感じた所もあります。(KARAGENKI/男性/30代)
- 固定カメラは苦手です。パズルは必要だったのでしょうか…。(kumakuma/男性/30代)
- 正直、このゲームで一番苦しめられたのはこのカメラアングルです。固定カメラではありがちな問題ですが、死角が発生してしまいます。ステージ探索で苦しめられることとなり、非常にイライラしました。やり込んでいくと、遊び要素が少ないことがツライです。隠しコスチュームを増やすだけでもかなり良いと思いますが…。(ぼっち、お一人様/男性/20代)
- アクションだけに特化しているためか、やり込んでしまうと特に遊びが見つからない。カメラの回転、操作が不可。細かいネタなどの遊び心が足りないかな、と思ったりしました。(hide/男性/20代)
電脳戦機バーチャロン フォース | 63 | ― |
発売元:セガ | 発売日:2010/12/22 |
開発元: | 価格:通常版:6090円(税込),限定版:1万290円(税込) |
「電脳戦機バーチャロン フォース」は,2010年12月22日にセガから発売された作品。2001年にアーケード版がリリースされたロボット格闘ゲーム“バーチャロン”シリーズの第4弾を,Xbox 360に移植した作品となります。 集まったレビューを読んでいてまず感じるのは,約10年前のアーケード作品が自宅で好きなだけプレイできるようになったことに対して,大きな喜びを感じているプレイヤーがたくさんいるのだということです。レビュー内には「待ち望んでいた」「ありがとうと言いたい」「望みが叶った」などといった喜びの声が多数見られます。 グラフィックスやゲームバランスが“あえて”当時のままに保たれているのも,ファンにとってはたまらないことのようです。アーケード版ではお金と時間をかけなければ入手できなかった機体やカラーリングを,比較的簡単に手に入れられるところも同様にまた嬉しいポイントだそうです。 さらにBGMについては,自分好みのものを選択可能になっているのですが,用意されているその候補というのが「電脳戦機バーチャロン(初代)」や「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム(第2作)」のものであり,このあたりもシリーズのファンにとっては非常に魅力的なフィーチャーとなっているようです。 本作は,2対2の対戦プレイが熱い作品となっています。ネットワーク対戦はラグも少なく快適で,思う存分戦いが楽しめるものになっているとのこと。 ただし,マッチメイキングには少し難があるという意見も見られます。本作のネット対戦には,だいたい同じ強さのプレイヤー同士を組み合わせてくれる仕組みがあるのですが,それを使った場合でも,上級者と初心者が組み合わされてしまうケースが見られるようです。本作はかつてのアーケード版をほぼそのまま移植した作品であり,そのため,初心者が,豊富なプレイ経験を持つ上級者と,対等にわたり合うことはかなり困難です。にもかかわらずアンバランスなマッチメイクが行われてしまうため,本作を“初心者には非常に厳しいゲームである”とする意見が多く見られます。 シリーズの前作と較べて,本作“フォース”のゲームスピードがやや遅めである点については,賛否両論が出ています。“一瞬の駆け引きの面白さが減ってしまって残念”という意見がある一方で,“スピードが抑えられたが故に戦略性が増している”という見方をするレビュアーも存在します。 “手慣れたプレイヤーが4人対戦を楽しむためのソフト”としては非常に優秀な本作ですが,他方では“それ以外の部分が甘いのではないか”という意見が出ています。 あるレビュアーは,AIの行動パターンが画一的で,1人用のモードはあまり面白くないとしています。また,知人とCo-opを楽しみたいと思ったが,協力プレイの部分はあまり作り込まれておらず残念だった――という人もいます。 さらに機体のバランスについては,上述のようにシリーズのファンにとっては“昔のまま”なところが魅力となりますが,そうではない人が現在の基準に照らして評価した場合,やや練り込み不足なものに見えるようです。 「当時のまま」であることに強くこだわってリリースされた本作は,それ故に熱烈なファンからの評価はとても高く,また同じくそれ故に入門プレイヤーを意識した目線からの評価は低いものとなっています。現在のGameScoreは63ポイント,順位は148位です。レビュアーの多くは本作に対して好意的ですが,入門者を意識しての評価もしっかりと加味されており,それがこの評価に結びついているということでしょうか。 本作は“ファンであれば非常に楽しめる”けれども,本作から入るプレイヤーにとっては“面白さにたどり着くまでに時間がかかる”作品です。もし本作からのデビューを考えているのであれば,グッと覚悟を固めた上で取り組みたいところです。 |
- フォースが家でじっくりとプレイできる、これに尽きる。対戦ツールとしての価値は十二分にあります。(Lithely/男性/20代)
- アーケードをほぼ忠実に再現しているので、当時のプレイ技術をそのまま再現できます。ネット対戦も快適動作なので、フォース対戦三昧できます。また、ゲーセンで手に入らなかった機体やカラーリングが、たった数時間プレイしただけで自由に使えるようになるのも家庭用ならではで良いと思います。(slooooot/男性/20代)
- アーケード通りのグラフィック。ラグの少ない4人対戦。OMG、OT、4、光吉の4種類から選べる豊富なBGM。91種類という大ボリュームの機体数。(ioga/男性/30代)
- 2on2のオンライン対戦はラグも少なく快適にできる。機体バランスはアーケードのまま移植。アーケードをプレイして来た人や、バーチャロンシリーズが好きならば間違いなく買い。特に限定版は垂涎もの。(Xenes/男性/30代)
- ゲームスピードが遅い故の間口の広い戦略性がある。総じれば、「バーチャロン」ブランドに思い入れがある、若しくはキャラクターに強く惹かれる、という人ならば買って損はしないゲームです。(のくとふ/男性/20代)
- ゲーセン未プレイだと正直きびしい。ネット対戦のハードルが高すぎます。(初心者ではまずなにもできません。)(slooooot/男性/20代)
- 初心者に対する敷居は少々高いのが難点。過去の作品に比べるとゲームスピードは相対的に低下しているようなのがちょっと残念。(Lithely/男性/20代)
- 一人用のモードが総じて詰めが甘い。AIの完成度やグラフィック、バランス調整の甘さはやはり9年前のアーケード市場の水準であり、残念ながら、現在のPC、コンシューマーゲームの水準では遅れたものと認めざるを得ません。(のくとふ/男性/20代)
- このゲームに触ったことがない人には少々厳しいかもしれない。初心者を誘ってやる場合coopがもっともやりやすいのだが、現状だとミッションしかなく、これをcoopでやる意味が薄い。アーケードモードをcoopでできればまだよかったかも。(Xenes/男性/30代)
- アーケード通りのグラフィックではあるが、やはり9年前のゲームとあって、今では多少見た目に寂しい。オンライン対戦はラグも少なく非常に快適ですが、マッチングに多少難ありで、超上級者チームvs超初心者などの対戦も頻繁に見受けられます。(ioga/男性/30代)
「読者レビューPickUp!!」では,毎週取り上げたタイトルごとに抽選で一名,1000円分のWebMoneyもしくはAmazonショッピングカードをプレゼント。今回の当選者は……,
こちらの2名です。おめでとうございます!
当選者の方はお手数ですが「こちら」を参照し,「アカウント管理画面」から発送先住所と氏名の入力をお願いします。
今週の募集タイトル
本連載では,最近レビュー募集が開始された中から,「これは気になる!」というタイトルにてプレゼント企画を行います。今週のピックアップは以下の6作。それぞれ締め切りまでにレビューを投稿していただいた人の中から抽選で,これまた1000円分のWebMoneyもしくはAmazonショッピングカードをプレゼント! 皆さん奮ってご応募ください。
■プレゼント付読者レビュー募集タイトル
(1月18日追加分,締め切り:1月31日 0:00まで)
(1月11日追加分,締め切り:1月24日 0:00まで)
■今週のプレゼント付読者レビュー当選者
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※これまでのプレゼントは,12月7日当選分まで発送済みです。お問い合わせは「こちら」。
それでは,また来週,お会いしましょう。
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