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Microsoft,モーションセンサー「Kinect」をWindows 7で使用するためのソフトウェア開発キット「Kinect for Windows SDK beta」を無料公開
なおSDKのファイルは,32bit版が20.8MBで,64bit版が21.8MB。それぞれ,公式ドライバのほか,API,その他ドキュメントが含まれており,使用するにはVisual Studio 2010 Expressや.NET Framework 4.0などが必要。
「Kinect for Windows SDK beta」公式サイト
元々Microsoftは,「KinectをPC向けにリリースする予定はない」と発表していたものの,ハードウェアの発売と同時にAdafruit Industriesという企業が,Kinectの汎用的なドライバを開発する目的の賞金レースを発表。数日後,スペイン在住の20歳の若者がコードのハッキングに成功し,その優勝者となった。
このような騒ぎに当初Microsoftは否定的なコメントを出していた。しかし,本来なら高額な機材を必要とするモーショントラッキング,奥行きの感知,そして音声やオブジェクトの認識機能などが,ほんの1万5000円程度のKinectを購入するだけで手に入るということもあり,資金不足に苦しむ医療/ロボティクス関連の研究現場からはKinectを使用したいという声が日増しに多くなっていた。
そんな経緯から,Microsoftは公式なソフトウェアを提供することで,大学や研究機関との交流を深める方向へ転換。それが今回のSDKのリリースにつながったというわけだ。
Microsoftは今回のSDK公開に合わせて,公共TVでコードの書き方を説明するイベントを開催するなど,開発者をサポートしている。同SDKは,Kinectの一般的なエンドユーザーが恩恵を受けられるものではないが,資金不足の研究者達にとっては,今後の成果につながる大きな援助となるに違いない。
「Kinect for Windows SDK beta」公式サイト
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