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[E3 2010]日本ルール&リングも選択可能! 総合格闘技ゲーム「EA SPORTS MMA」の詳細レポート
プレイして印象的だったのは,打撃の操作を右スティックで行うこと。これは,本作の開発が人気ボクシングゲーム「ファイトナイト」シリーズのチームであることに起因するようだ。「ファイトナイト」では,最初こそ操作に戸惑うが,慣れれば左右の使い分けやパンチの軌道をコントロールできていたため,本作でも同様の“戦略的な攻防”が楽しめると期待してもいいだろう。
グラウンドでの展開は,残念なことにあまりみっちりプレイできなかったのだが,防御側が(タイミングよくボタンを押して)スィープやポジションチェンジなどの行動を取るごとに,画面左上にあるスタミナゲージが減少していったので,このゲージがグラウンド時の重要な意味を持つのは間違いないだろう。
総じて,競技の複雑さから操作も難しくなりがちなMMAゲームとしては,なかなかに分かりやすい操作体系となっている印象を受けた。また,ファイターごとのスタイルの違いも再現されていた。
登場選手は60人以上,ジャパニーズMMAルールでの戦いも!
格闘技ゲームにおいて,操作と並んで重要なのが,登場選手と試合のシチュエーションだ。その点,EA MMAはかなり充実している。登場選手は下記の一覧を見ていただくとして,嬉しいのは試合場が複数用意されている点。Strikeforce公式である六角形ケージに加え,サークル状のケージ,そしてロープが張られた四角いリングも選択可能だ。
そして日本の総合ファンには,リングを使った日本の総合格闘技ルール……というか,DREAMルール(10分,5分の2ラウンド制だ!)も選択可能となっていることをお伝えしたい。しかも,日本の会場での呼び込みアナウンスは,レニー・ハート氏が担当。例のハイテンション巻き舌アナウンスを会場で耳にした瞬間,かなり心が踊ったのはいうまでもない。現時点でゲームの国内発売の正式アナウンスはまだないが,これらの事柄から十分に期待してもよいのではないだろうか。ちなみに,レフェリーが島田裕二氏に酷似していたが,確証は得ていない。
E3期間中に実際のMMAイベントも開催だ!
少しゲームとは離れるが,E3期間中の6月16日に,本作と深い繋がりのある格闘技イベントStrikeforceの興行が行われたことにも触れておきたい。試合会場は,任天堂のカンファレンスが行われた,E3会場の隣にあるNOKIAシアター。試合の合間には,当然本作のCM映像が巨大スクリーンに映し出され,ファンの興奮を誘っていた。とくに,ヒョードルが画面に登場すると,大きな歓声が沸き起こったのが印象的。また,ショー会場にも,キング・モーやダン・ヘンダーソンといった人気ファイターが来場してトークショーが行われるなど,UFCが火をつけた北米での総合格闘技ブームの熱を確かに感じる一幕もあった。
ネットワーク上で自分のファイトを公開できるブロードキャスト機能もあり
本作を特徴付けるさらなる要素が,ネットで展開される「EA Sports Live Broadcast」というサービス。これは,オンライン対戦だけでなく,まるでテレビ中継のように試合の模様をプレイヤー同士が共有できるというものだ。しかも,自分の顔写真をファイターの顔として取り込んだり,事前に録画した煽り映像をアップロードすることもできるという。
IGNや1upといった多数の海外ゲームメディアから「E3 2010のベストゲーム」にノミネートされるなど,現地での前評判はかなり高い。日本の総合ファンとしては,吉田秀彦,青木真也以外の日本人選手が登場しないのかが気になるところなので,ブースで案内をしていたクリエティブ・ディレクターのジェイソン・ボーン氏(モーの左でゲームをプレイしている人)に聞いてみたところ「すまないが,詳しくは言えないんだ。でも,製品版では60人以上のファイターが登場するから,期待しててくれよ!(意訳)」との発言が。その言葉を信じて,日本での発売を待ちたい。
北米での発売日は10月19日でパッケージには,クートゥアとヒョードルの姿が。米露を代表するトップファイターが(ゲームの中とはいえ)対戦することを思うと,ワクワクが止まらない。また,ゲーム出演に関する契約のゴタゴタから,ランディ・クートゥア選手が本作とそのライバル作「UFC Undisputed 2010」の両方に参戦しているのも面白い |
参戦選手一覧
(※E3 2010閉幕時点)■ヘビー級
ブレッド・ロジャース
エメリヤーエンコ・ヒョードル
吉田秀彦
ジョシュ・バーネット
ランディ・クートゥア
ボビー・ラシュリー
アリスター・オーフレイム
アンドレイ・アルロフスキー
ホジャー・グレイシー
■ライトヘビー級
レナート・ババル
ウラジミール・マティシエンコ
キング・モー
ゲガール・ムサシ
ケビン・ランデルマン
■ミドル級
ダン・ヘンダーソン
フランク・シャムロック
メルヴィン・マヌーフ
ムリーロ・ニンジャ
ロビー・ローラー
ホナウド・ジャカレイ
スコット・スミス
カン・リー
ジェイク・シールズ
ジェイソン“メイヘム”ミラー
ジョー・リッグス
ルーク・ロックホールド
ティム・ケネディ
マット・リンドランド
■ウェルター級
タイロン・ウッドリー
ニック・トンプソン
マリウス・ザロムスキー
ジェイ・ヒエロン
ニック・ディアス
■ライト/フェザー級
ヨアキム・ハンセン
ギルバート・メレンデス
ライル・ビアボーム
青木真也
ビトー・“シャオリン”ヒベイロ
ジョシュ・トムソン
「EA Sports MMA」公式サイト
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(C)2010 Electronic Arts Inc. EA, EA SPORTS and the EA SPORTS logo are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.
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