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[E3 2010]「Crysis 2」のプレイデモがE3で公開。さらに進化したCryENGINE 3の実力は? 最新プロモムービーもUp
スタンドアロンで起動する拡張パックという位置づけの外伝的な「Crysis Warhead」が翌2008年にリリースされたが,それを最後にCrytekは「PC専用のタイトルは,これ以上作らない」と宣言し,PCだけでなくPlayStation 3とXbox 360に対応した「CryENGINE 3」の制作を発表した。そのCryENGINE 3で制作される最初のタイトルがCrysis 2というわけで,Crysisの持つ高度なグラフィックスを,コンシューマ機でどれだけ表現できるかに興味を持っている人も少なくないはずだ。
2010年4月にニューヨークでイベントが開催され,メディア向けに実際のプレイシーンが公開されたものの,こうしたインゲームシーンがこれまでオープンになることはなかった。
というわけで,以下に掲載したのが,今回のE3で配布されたメディア向けアセットに入っていたもので,ニューヨークイベントで見られたプレイシーンとほぼ同じフッテージが収録されていた。もちろん,ある程度の編集や修正は施されているかもしれないが(少なくとも,HUDは表示されていない),ゲームもだいたいこんな感じ。初めてのロケーションとなる「大都市」の高さを利用した戦略や,ゲーム全体の雰囲気がよく分かるはずだ。
最新の戦闘スーツである「Nano Suites」は,従来のように4つのモードから一つを選ぶのではなく,ステルスでいくか戦闘メインでいくかを決め,それぞれに用意されたサブ機能から一つを選択するというスタイルになった。
リンシャン島で数百万年の眠りから覚めたエイリアンは世界に広がり,ニューヨークも今や風前のトモシビ状態。プレイヤーであるノーマッド中尉を含む軍隊が抵抗しているが,劣勢は明らかだ。エイリアンどもは,Crysisのように空中を飛んで,あっちふらふら,こっちふらふら,きー! 弾が当たらないというのではなく,人型のスーツに身を包んでおり,動きも人間のようだ。進化したのかもしれない。
また,彼らは相変わらず多足歩行の戦闘機械を乗り回しているが,Crysisに出てきたような巨大なものではない。もっとも,堅さのほうは当然ながらかなりのもので,破壊するには何発もロケット弾を撃ち込む必要がある。武器はロケットランチャーのほか,時限式の爆弾を撃ち込むものなどが登場し,種類はより多彩になった印象だ。
やがて,ユニオンステーションの構内での戦闘となるが,エイリアンの間断ない攻撃を受けたビルが倒壊し,ステーションを押しつぶそうとする。鉄骨に足をはさまれて逃げられない女性を助けてくれと叫ぶ少年にも応えられないまま,ノーマッドらは退避し,多数の一般市民が犠牲になる……という,割と暗澹たるカットシーンによってデモプレイは終了した。
グラフィックスレベルはやはり高く,光と影のダイナミックな表現も見事だ。ただラグが頻繁に発生し(使用されていたのは,Xbox 360版),ここ一番で動かなくなるのはいただけない。リリースまでにかなりの最適化が要求されるのではないかという印象を受けた。
また,通常のゲームシーンとカットシーンの間のロード時間も長めで,PCのように「最低動作環境を上げておく」では対応できない,コンシューマ機ならではの難しさもあるのかもしれない。
とはいえ,CryENGINE 3は,エンジンビジネスへの進出を図るCrytekにとって最も重要なアイテムとなるはず。今後の彼らの手腕に期待したい。
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(C)2011 Crytek GmbH. All Rights Reserved. Crysis, Crytek and CryEngine are trademarks of Crytek GmbH. EA and the EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.
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