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[TGS 2010]3人のキャラクターが繰り出す“王道ファンタジーなアクション”に注目「TRINITY Zill O’ll Zero」のプレイレポート
プレイヤーが操作できるキャラは,ハーフエルフの魔法剣士“アレウス”,素早いアサシンタイプの“セレーネ”,見た目そのままのパワーファイター“ダグザ”の3人。ゲーム中は基本的に,この3人をいつでも切り替えて,好きなキャラを操作できる。
モンスターやマップなどの状況に合わせて戦いやすいキャラに変え,ときにはキャラクターを上手に切り替えることで連携プレイを繰り出しながら戦っていくのだ。自分が操作していない2人に関しては,AIで自動的に行動し(基本的には後をついてくる),周りに敵がいたら勝手に戦ってくれる。AIがしっかりしており,試遊台で初めてプレイした際も,味方がバリバリ戦ってくれるのでお手軽にパーティプレイ感が満喫できた。
また,攻撃ボタンとキャラ切り替えボタンを連打気味に押すだけで,流れるようなコンビネーション攻撃が繰り出せるというのも面白い。
例えば巨漢ダグザにしても,てっきり某ザンギエフのように動きが緩慢なのかと思っていたが,実際にプレイしてみると意外と素早い。試遊台ではクリアタイムを競うイベントも行われており,アクションのスピード感は一見の価値がある。
オメガフォースの開発ということで,プレイしながら思わず無双シリーズと比べてしまったが,両シリーズはまったく別物と考えた方がよさそうである。三人称視点の直接攻撃が中心という部分こそ同じだが,無双シリーズのような一騎当千っぷりは影を潜め,その分マイキャラのアクションのバリエーションが多彩になった印象を受ける。
プレイしていて個人的に気に入ったのは,戦闘によって崩壊した“石柱”を拾って自分の武器にしたり,魔法で“滝”を凍らせて足場にしてジャンプしたりと,フィールドのオブジェクトがインタラクティブに作用することだ。
本作では画面に映る“風景”が,もしかすると“オブジェクト”として利用できるかもしれないのだ。その思惑がピタリと的中し,ステージ中で先に進めるようになった瞬間は,パズルゲームにも通じる快感がある。アクションRPGにおけるこういったトリックは,古くはゼルダの頃から多々存在しているが,PlayStation 3のリッチなグラフィックスで実現している本作のそういった部分からは,なかなかの説得力を感じる。
モンスターのバリエーションも広く,ゴルゴンやハーピー,サイクロプスなど多彩なモンスターが登場。バジリスクらしきモンスターに石化させられるなど,単に“倒した/倒された”以外の状態変化が盛り込まれているのも,3人パーティのゲームならでは(1人だったら石化されたら終わりだし)。
世界観がファンタジーということで魔法類のエフェクトも◎。肉弾戦のみならず魔法もありの王道なファンタジーの世界観で,こういった方向性のアクションゲームは珍しいのではないだろうか。ベースとなっているのは「Zill O'll 〜infinite〜」というRPGとのことだが,これからは3Dアクションの定番シリーズとして長く続いてくれると個人的に嬉しいなあ,なんて思ったり。
「トリニティ ジルオール ゼロ」は,アクションゲームのファンでも,RPGのファンでも,どちらも楽しめそうな一本である。11月25日のリリースを予定しているので,ファンタジー系のアクションまたはRPGが好きなファンは,楽しみに待っていてほしい。
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「TRINITY Zill O’ll Zero」公式サイト
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