連載
「フロントミッション エボルヴ」と「Another Century’s Episode:R」,ロボットアクション2本を取り上げる今週の「読者レビューPickUp!!」
読者レビューランキング 2010.09.27集計版
週刊連載「読者レビューPickUp!!」は,読者レビューの最前線から,今いちばんHOTなタイトルを紹介していく読者参加型企画です。最新の読者レビューランキングと共に,これは! という読者レビューを毎週取り上げていきます。さて,今週は「Another Century’s Episode:R」と「フロントミッション エボルヴ」(PS3版)をピックアップしています。読んでいるあなたも,これを機会に読者レビューに挑戦してみよう!
※このランキングは,読者レビューの投稿を元に,本連載が独自の集計を行ったものです。(集計対象:投稿数5件以上,発売から1年以内のタイトル,もしくは正式サービス中のオンラインゲーム)
今 | 前 | 変動 | 機種 | ゲーム名 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | - | STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート) | 99.000 | |
2 | 2 | - | ゼノブレイド | 94.836 | |
3 | 3 | - | マビノギ | 94.600 | |
4 | 4 | - | ゴッド・オブ・ウォーIII | 93.383 | |
5 | 5 | - | StarCraft II: Wings of Liberty | 92.011 | |
6 | 6 | - | LEFT 4 DEAD 2 日本語版 | 91.456 | |
7 | 7 | - | ゴースト トリック | 90.600 | |
8 | 8 | - | Forza Motorsport 3 | 90.500 | |
9 | 9 | - | EVE Online | 89.978 | |
10 | 10 | - | OPERATION7 | 89.200 | |
11 | 11 | - | Dragon Age: Origins | 88.933 | |
12 | 12 | - | Alan Wake | 88.500 | |
13 | 13 | - | アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団 | 88.473 | |
14 | 14 | - | トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士 2〜 | 87.675 | |
15 | 15 | - | New スーパーマリオブラザーズ Wii | 87.129 | |
16 | 16 | - | METAL GEAR SOLID PEACE WALKER | 87.109 | |
17 | 17 | - | ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 〜光と影の英雄〜 | 87.050 | |
17 | 17 | - | ギルド ウォーズ | 87.050 | |
18 | 18 | - | ペルソナ3ポータブル | 86.500 | |
19 | 19 | - | Alliance of Valiant Arms | 85.998 | |
20 | 20 | - | End of Eternity(エンド オブ エタニティ) | 85.900 | |
21 | 21 | - | スプリンターセル コンヴィクション | 85.600 | |
22 | 22 | - | ときめきメモリアル4 | 85.500 | |
23 | 23 | - | Master of Epic: The ResonanceAge Universe | 85.262 | |
24 | 24 | - | World of Warcraft | 85.235 | |
25 | 25 | - | ニーア レプリカント | 84.267 |
2010年9月27日集計分の「読者レビューPickUp!!」をお届けします。先週,集計の対象となる条件である“5本のレビュー”が揃い,チャートインしてきた作品は1本,PS3版「フロントミッション エボルヴ」でした。
スクウェア・エニックスの「フロントミッション エボルヴ」は,ロボット兵器“ヴァンツァー”を操って戦う,三人称視点のアクションゲームです。開発を手がけたのはアメリカのデベロッパであるDouble Helix Games。本作はPC,PS3,Xbox 360と,複数のプラットフォームでリリースされていますが,今回はPS3版がランクインしてきました。今週のピックアップではこの作品を見ていきます。
さらに今週は,異なるロボットアニメに登場する機体が一つのゲーム上で共演するタイトル「Another Century’s Episode:R」もピックアップで取り上げたいと思います。この作品は8月24日掲載分でチャートインしてきたタイトルです。おなじロボットアクションであるフロントミッション エボルヴと共に,その内容を見ていきましょう。
今週のピックアップ
フロントミッション エボルヴ | 49 | ― |
発売元:スクウェア・エニックス | 発売日:2010/09/16 |
開発元:Double Helix Games | 価格:8190円(税込) |
「フロントミッション エボルヴ」は,“ヴァンツァー”と呼ばれるロボット兵器が登場するスクウェア・エニックスの人気作品「フロントミッション」シリーズの最新作です。 フロントミッションシリーズにはシミュレーションやアクションなど,さまざまなタイプの作品が存在しますが,世界設定は共通しており,基本的には“軍事的なリアル感を重視したシリーズ”として,ゲーマーの間では知られています。最新作フロントミッション エボルヴは,三人称視点でヴァンツァーを操るアクションゲームとなっています。 アクションゲームである本作におけるヴァンツァーの操作性については,比較的多くのレビュアーが肯定的な評価をしています。機動兵器としてきちんとリアリティの感じられる挙動であり,しかし動作が重すぎたりはせずに適度な爽快感も得られるという,絶妙なバランスが本作では実現しているようです。“スピード感”と“重量感”が両立しているとのことですので,この部分は開発時に,とくに力が入れられた部分なのかもしれません。 また幾人かのレビュアーは,本作のマルチプレイ対戦部分が面白いとして一定の評価を与えています。上述の優れたヴァンツァーの挙動に加え,多数の武器や装備の中から好きなものを選択して取り付けることで自機にさまざまな個性を持たせることができ,そのために多様な戦略がとれることに大きな喜びを見いだしている人もいます。 しかし反面,シングルプレイ部分については,否定的な意見が集まっています。ストーリーについては“単調である”という見方が大半を占めました。登場キャラクターは日本のゲームプレイヤーにとっては,外見的にも性格的にもちょっと好きになりづらい造形である様子。それ以上に,軍事的なディテールの部分で「?」と思ってしまう部分も目に付き,そういったところが優れていた旧来のフロントミッションのファンにとっては,残念なポイントになっていた模様。 またマルチプレイについてはゲーム内容自体はよいものの,マッチメイキングやシステム周りの完成度など“遊びやすさ”の部分で不満を感じたという意見が多く見られます。 全体的には,良い点よりもこれらの不備のほうが気になった人が多かったようで,見渡してみると,本作に対してはかなり辛めな評価をつけているレビュアーが多いようです。 |
- ロボット操作のスピード感や重量感があり爽快。ダッシュが気持ちいい。オンラインモードの対戦はそれなりに面白い。(眠兎/男性/20代)
- 数少ないメカ物。実際にこういう兵器があればこういう事もあるかもしれない。くらいのリアルよりの無理のない設定。(Huwaku/男性/30代)
- アーマードコアに近い軽快な操作性。これは賛否両論ですが、割と思い通りに動いてくれるので、操作してて楽しいと感じられました。胴体・腕・足・両手両肩武器、バックパックの組み合わせに加えて、武器に装着するスキルなども選択でき、色々と試行錯誤する余地があります。(自称中級ゲーマー/男性/30代)
- マルチ対戦では,ヴァンツァーの各パーツのバランスがよく万能=強いと言う構図が成り立たない。私流のエボルブの楽しみ方は魂こめて組み上げたヴァンツァーを己の腕をもって使いこなし敵を屠る、ただこの1点のみにあります。もちろん自分の思い通りに作って、理想の動きに近づけることもおもしろいです。(イグニット/男性/30代)
- 難易度次第ですが簡単にクリアできます、アーマードコアなどが難しくてクリアできなかった方などおすすめです。カスタマイズに悩まない、予めテンプレートがありますので悩む必要がなく良かったです。マルチが面白い、様々なタイプの機体で出撃できて楽しいです。(ファクトリー/男性/20代)
- 物足りないシングルプレイ。あっさりと終わってしまうほど短い内容と、ストーリー自体もよく練られたものとは言えない出来で、あまり楽しめませんでした。(自称中級ゲーマー/男性/30代)
- 同じことの繰り返しと、簡単に先の読めるよく言えば王道、悪く言えば単調なストーリー。(きりう/男性/20代)
- やたら広いコクピットに配置される無意味なタンク&消化器、オモチャのようなスティック、一昔前の車のカセットデッキみたいなパネル。近未来的な設定なのに、コクピットの中はかなり昔のロボットアニメみたいなノリです。(arumuliranyu/男性/30代)
- キャンペーンモードでは各キャラ達がしっかり出来上がっているのだが,肝心のストーリーが物足りない。問題はオンライン。マッチング不良、各種操作不良等が目立つ。(サリュウ雨音/男性/20代)
- ボスの耐久力が高すぎる。ボスが部位破壊できない。オンラインのマップの数が少ない。価格に合わないボリューム。(カレー煎餅/男性/10代)
Another Century’s Episode:R | 51 | ― |
発売元:バンダイナムコエンターテインメント | 発売日:2010/08/19 |
開発元:フロム・ソフトウェア | 価格:8379円(税込) |
「Another Century’s Episode:R」は,「A.C.E.」という略称でも知られるロボットアクションゲームシリーズの最新作です。「A.C.E.」シリーズのその最大の特徴は,多数の異なるロボットアニメの機体が,一本のゲームの中で共演する“クロスオーバー作品”であるということ。また,ロボットアクションの人気シリーズ「アーマード・コア」のフロム・ソフトウェアが開発を手がけていることでも知られているシリーズです。 投稿されたレビューを読んでいくと,本作におけるロボットの“操作性”については,興味深いことに,“もっさりしていて楽しめない”という意見と“気持ちよく動き回れる”という意見の両方が見られます。 否定派の意見をチェックしてみると,“ロックオンシステムが使いづらい”“ボス戦に格闘機体の活躍する場が用意されていない(すぐに弾かれてしまう)”という二つの大きな不満点が見えてきます。これらの点からプレイヤーが受けるストレスは小さくないようで,多くのレビュアーがこの部分を,本作に対する低評価の理由に挙げています。 一方肯定派は,操作系そのものに関しては“ゲームに慣熟することでかなり爽快なプレイ感覚が得られるようになるものである”と評価しています。ただし肯定派でも,上記の良くない点についてはそのとおりであると認めており,苦言を呈しています。 操作系以外の面に目を向けると,良い点としては,自分の持っている音楽をゲームのBGMにできる“カスタムサントラ機能が素晴らしい”という声が見られます。 悪い点としては,“長いムービーがスキップできないこと”“会話関連の演出が地味であること”“特定の作品が大きくフィーチャーされすぎていること”などが挙がっています。 ゲームシステム関連では,テンションをためることで強力な武器が使用可能になる“テンションシステム”や,視点や移動経路が半自動制御になる“チェイスモード”が,作り手の意図どおりにゲーム体験を盛り上げる要素として機能していないのではないか,という感想を持った人が多いようです。 本作は,シリーズ初のPS3専用タイトルということで,過去作品と比較すると,かなり根底に近い部分からゲームが作り直されているようです。そのために,評価の高かった過去の作品と同じ面白さを求めるファンにとっては,理解しづらい出来となっているのかもしれません。肯定派の人達は,そのような挑戦を行うこと自体も含めて,この“一見使いづらく見えるが,慣れればその良さが分かる”新たな操作系を評価しているようです。4Gamerに集まった読者レビューを見る限りでは,本作のことを高く評価する人の数よりも,そうではない人の数のほうが多くなりました。 |
- 特にアクションパートは全体的に良バランスです。操作系統が一新されているため経験者でも面食らいますが、幾つかミッションをこなしていくうちに機体とパイロットの強化すべきポイントが見えてきます(主にステップ、防御、テンション周り)。そうすれば前作以上に動きまわり攻撃できるようになります。それでもヌルいバランスではなく相手に割り込まれたり弾かれたりしないタイミングで格闘を仕掛けたり、当たるように射撃位置に回りこんだりといった戦術が求められ自分と機体の成長が楽しめます。上手くなればそれだけ爽快に戦うことが出来ます。(Mie&Tonny/男性/20代)
- 操作系を習熟しているというのが前提ですが、この手の3Dロボットシューティングの中では抜群に自由度の高い高機動戦闘ができます(ロックオンの設定変更必須)。3Dロボットシューティングとしては良ゲームだと思います。噛めば噛むほど味が出るゲーム性は、最近のぬるいゲームに飽きた玄人の人にこそ薦めたい一品です。その分ハードルは高いですが、やる価値のあるゲームだと思います。(ヒトトセ/男性/20代)
- システム自体は良いものです。あとはそれを改悪とみなされないように良いところを伸ばし不満が産まれる部分を潰すのみです。新しいシステムはなにかと不満や意見がでますが、このシリーズはそれを糧に出来るタイトルだと思うので次回作には一層の期待を寄せることにします。(えまのん/男性/20代)
- とにかく足回りの進化は認めていいレベル。操作になれると相手の動作を見極め一瞬で近づきコンボを決めるという爽快感がある。賛否両論あるがオーバーヒートしても回避動作が行える為相手の攻撃を避けやすい。サウンドカスタムで自分の好きな音楽を流せるのも○。(gamer/男性/20代)
- カスタムサントラがこの作品の隠れた最大級の魅力。CDまたはUSBなどを経由してPS3に取り込んだ音楽を実際のゲームのBGMとして使用できる。例えば私は各種アニメの主題歌やお気に入りのゲームのBGMをゲーム内で流している、もちろんシーンごとの変更が可能である。カスサンを知らなかった人は是非試して欲しい。世界が変わる。(VICBOSS!!/男性/20代)
- カスタムサウンドトラック機能は非常に良かった。ただ垂れ流すだけでなく、序盤、中盤、ボス戦などシーンごとに細かく設定できるので、「○○の曲がない」とか「BGMの出来が悪い」などといったありがちな不満が大分解消された。今後の版権物ゲームでは定番になってほしいシステムですね。もっとも、自前で曲を用意する必要はありますが。(yoshi0/男性/20代)
- とにかく操作性の悪さが顕著なこと。ロックオンの性能や操作が非常に悪く、思った通りのロックオン操作ができない。これが非常にストレス。なかなか目標のものにロックが定まらず、面倒にすら感じた。(tetsu.m/男性/30代)
- 前作から一新して作ったのは分かるのだが,新要素のテンション依存の武器とロックの使い勝手悪く,折角良い部分があってもそちらに目がいかず悪い部分ばかりが目に付く。(スカッド/男性/10代)
- 格闘攻撃の不遇。最初のうちは、威力や扱いやすさ共にメイン射撃武器よりも優遇されているように感じる。しかし大型ボスを相手にするとき、格闘攻撃を仕掛けても相手の動きで機体がはじかれて攻撃出来ないケースが散発する。通常サイズのボス相手ならば使えても、大型ボスにはなかなか通じなくなるのだ。(ゆのひと/男性/20代)
- 巨大な敵に触れたとき、相手が少しでも動いていると一気に吹き飛ばされる。この手の戦闘がボス戦の大半を占めているので、格闘が得意な機体は全く使い物にならない。(菜奈々/男性/20代)
- PS3になってからは前三部作のものは流用せずに、おそらくは全部作り直したのだろう、つくり込みが甘い部分などが多い。前作のACE3はPS2におけるACEシリーズ完成版でもあったので、そことの乖離がどうしても目に付いてしまう。煮詰め切れていないシステムはモッサリ感を生み出してしまい、この手の、ゲームシステムが肝となるアクションゲームでは全体を駄目に見せてしまう。まさにその好例といえるだろう。(jihanki-sien/男性/20代)
- PS3初のACEシリーズという事で操作を一新しようとした意気込みは認めれるもののそれによる弊害で慣れる時間が多少必要な為、ライトユーザーからの反感は必至。だがキャラの育成をしある程度慣れれば過去シリーズに劣らない操作が出来る為コアなユーザーからの支持は高い。良くも悪くも忍耐力が必要なゲームなので人を選ぶゲームとなっている。(gamer/男性/20代)
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こちらの2名です。おめでとうございます!
当選者の方はお手数ですが「こちら」を参照し,「アカウント管理画面」から発送先住所と氏名の入力をお願いします。
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■プレゼント付読者レビュー募集タイトル
(9月28日追加分,締め切り:10月11日 0:00まで)
(9月21日追加分,締め切り:10月4日 0:00まで)
■今週のプレゼント付読者レビュー当選者
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※これまでのプレゼントは,8月17日当選分まで発送済みです。お問い合わせは「こちら」。
それでは,また来週,お会いしましょう。
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