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従来よりも小さな筐体にCore Ultra搭載のゲームノートPC「Alienware m16 R2」が3月5日に発売
どちらの製品も,CPUとしてIntel最新のノートPC向け「Core Ultra」を採用しているのが特徴だ。なお,価格は発売日に公表するとのこと。
イベント会場で披露された実機と,Dellによる製品のポイントを紹介しよう。なお,Dellは,KITTE丸の内 1階で同社のゲーマー向けおよび一般消費者向けPCを体験できるイベント「WELLCOM TO THE ZONE」を3月7日まで開催中だ。Alienwareの最新PC実機をチェックしてみたい人は,足を運んでみることをお勧めする。
Alienware m16 R2
Alienware m16 R2は,2024年1月に発表となったAlienwareのミドル〜ミドルハイ市場向けノートPCだ。
Alienware m16 R2の主な特徴は,冒頭でも触れたとおりCPUにCore Ultraシリーズでも最上位の「Core Ultra 9 185H」,または1つ下の「Core Ultra 7 155H」を採用する点にある。だが,そのほかにも見どころは多い。
とくに大きなポイントは,16インチ級という大きめのサイズながら,筐体のフットプリントを小さくしたことにある。Dellによると,2023年モデルの「Alienware m16」と比べて,幅は約5mmだけだが,奥行きはなんと約40.5mmも小さくなっているそうだ。公称本体重量は約2.61kgもあるので,日本人の感覚ではモバイル製品とは言えないが,それでも必要に応じて持ち運ぶのも楽になったはずだ。
Dellは,内部の冷却機構も見直しており,小型化したにもかかわらず,GPUとして最上位でノートPC向け「GeForce RTX 4070 Laptop GPU」を搭載できるだけの能力を確保している。
また,これはAlienware m16 R2だけの特徴ではないが,Alienwareとしては初の試みとして,「ステルスモード」という機能を備えた点も特徴であるという。ステルスモードとは,簡単に言うとカラーLEDイルミネーションを目立たない色にしたうえで,CPUおよびGPUの動作モードを静音動作に切り替えることで,見た目や騒音で目立たないようにする設定を,[F2]キーを押すだけで切り替えられるという機能だ。
ゲーム以外の使用シーン,たとえば会議や授業といった場面で悪目立ちしないように,1キーでまとめて切り替えられ,元に戻すのも1キーを押すだけというのが利点である。
ディスプレイは,16インチサイズで解像度2560×1600ドットの液晶パネルを採用しており,最大リフレッシュレートは240Hz,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術「G-SYNC」にも対応するという。
Alienware x16 R2
Alienware x16 R2は,Alienware m16 R2よりも薄型高性能を訴求した16インチ級ゲーマー向けノートPCである。
筐体を一新したAlienware m16 R2とは異なり,こちらは筐体こそ2023年モデルの「Alienware x16」と,大きな違いはない。ただ,中身は最新のCore Ultra 9 185Hを搭載できるように一新されており,GPUには最上位スペックでノートPC向け最強GPU「GeForce RTX 4090 Laptop GPU」を選択できるなど,スペック面ではAlienware m16 R2を上回る構成にすることも可能だ。
公称本体重量は約2.72kgと少々重いが,最新かつ高スペックのゲームノートPCを持ち運びたいという人には,選択肢の1つとなるだろう。
ディスプレイ周りの仕様は,Alienware m16 R2と共通である。
キースイッチ交換機能を備えた75%キーボードも登場
ノートPCの発表に合わせて,Dellは,プロゲームチーム「Team Liquid」と共同開発したという新型ワイヤレス&ワイヤードキーボード「Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボード」と,ワイヤレス&ワイヤードマウス「Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス」を発売した。
税込価格は順に2万6980円,1万9880円となっている。
Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボードは,いわゆる75%サイズの10キーレス英語配列キーボードだ。10キーだけでなく,[PgUp/PgDown]キーや[Home]キーなども省略してフットプリントを小さくしたのが特徴である。
ゲーマー向けキーボードというと,いささかゴツい見た目の製品が多いなか,Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボードは,ボディ部分の側面が丸みを帯びた形状をしているのもポイントだ。いい意味でゲーマー向けらしからぬデザインと言えよう。
また,Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボードは,キースイッチをユーザーが交換できるという,最近流行りとなりつつある機能を備えるのも大きな特徴である。キースイッチ底面の端子や突起が3本ある「3P」(3ピン)または5本ある「5P」(5ピン)タイプのメカニカルキースイッチと交換できるとのこと。ただ,Dellが交換用スイッチを販売する予定はないそうで,ユーザーが自分で適切なスイッチを用意する必要はある。
ワイヤレス接続は,専用USBワイヤレスアダプタを用いる独自方式と,Bluetooth接続に対応しており,USBによるワイヤード接続も可能だ。
一方のAlienware Proワイヤレス ゲーミング マウスは,USBレポートレート(ポーリングレート)の高さが特徴のマウスだ。専用USBワイヤレスアダプタを用いる独自方式時は最大4000Hz,USBによるワイヤード接続時は最大8000Hzという高速通信を可能としている。
ワイヤレスマウスでありながら,公称本体重量約60g未満という軽さも特徴であるほか,メインボタンのスイッチには,耐久性と高速応答性に優れた光学式スイッチを採用しているのもポイントだ。
DellのAlienware m16 R2製品情報ページ
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