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ゲームノートPCは16型や18型が主流になるのか? Alienware&Dell Gの新型ノートPCがまとめて発表に
また,6製品中5製品でアスペクト比16:10の液晶パネルを採用することも大きな特徴だ。
Alienware m18,m16
Dellのゲーマー向けノートPCではフラッグシップ的な存在である「Alienware m」シリーズは,これまで大型の製品に17インチモデルと15インチモデルをラインナップしていた。それが2023年からは,それぞれ18インチと16インチにスケールアップしたのがポイントだ。
画面サイズの変更により,液晶パネルのアスペクト比が16:9から16:10へと縦方向に若干大きくなったが,本体のサイズ感は従来とほとんど変わらないそうだ。
18インチモデルである「Alienware m18」の場合,選択可能な液晶パネルには,解像度2560×1600ドットで最大リフレッシュレート165Hzか,解像度1920×1200ドットで最大リフレッシュレート480Hzの2種類を用意する。これらの液晶パネルは,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術「G-SYNC」,またはAMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync」のどちらかに対応するそうだ。最大輝度は300nitで,デジタルシネマ向け色空間規格「DCI-P3」のカバー率が100%という広い色域を表示できるのもポイントである。
一方,Alienware m16は,16インチサイズで解像度2560×1600ドット/240Hzか,2560×1600ドット/165Hz,または1920×1200ドットで480Hzの3種類を用意する。こちらも,G-SYNCまたはFreeSyncに対応するとのこと。最大輝度は300nitで,DCI-P3カバー率は100%だ。
m18とm16では,搭載CPUやGPUが共通の仕様となっている。まず搭載CPUは,IntelのノートPC向けCore HXシリーズからCore i9-13900HX,Core i7-13700HX,Core i7-13650HXのいずれかから選択できる。
さらに,GPUのGeForce RTX Laptop GPUに,CPUとGPUで共用のベイパーチャンバーによる冷却機構を組み合わせているとのこと。ベイパーチャンバーからヒートシンクへ熱を運ぶヒートパイプも,前モデルの4本から7本に増加したそうだ。
ストレージでは,PCI Express(以下,PCIe)/NVM Express対応のM.2スロットを4つも備えており,最大で容量9TBものSSDを搭載できる点も特徴と言えよう。
Alienware m18はハイエンドモデルから先行して発売するそうで,米国での価格は2899ドル(税別,約37万9000円)から。追って登場するミドルクラス構成モデルは,2099ドル(約27万5000円)からとなっている。
Alienware m16も同様に,ハイエンド構成が2599ドル(約34万円)から。ミドルクラス構成は1899ドル(約24万8000円)からだ。
Alienware x16,x14
薄型高性能を狙うAlienware xシリーズからは,「Alienware x16」と,既存モデルのアップデート版である「Alienware x14 R2」が発表となった。
まず,新登場のAlienware x16は,従来の「Alienware x17」シリーズを代替する製品だ。
Alienware m16シリーズと同様に,アスペクト比16:10の液晶パネルを採用することで,本体のサイズをやや小さくしながら,従来製品と同等以上のゲーム体験をもたらすと,Dellはアピールしている。
CPUやGPU,液晶パネルのスペックは,Alienware m16と同じだ。
一方,Alienware x14 R2は,エントリー市場向けの薄型ゲーマー向けノートPCに位置付けられる。CPUは,ノートPC向け第13世代Coreプロセッサから「Core i7-13620H」か,「Core i5-13420H」を選択できる。GPUには,ノートPC向けの「GeForce RTX 4060」「GeForce RTX 4050」「GeForce RTX 3050」の3種類から選択可能だ。
搭載する液晶パネルは,アスペクト比16:10で解像度2560×1600ドットとなり,解像度1920×1080ドットまでだった先代Alienware x14に比べると,より高解像度になっている。
Alienware x16もハイエンド構成からの販売となるそうで,価格は3099ドル(約40万5000円)から。ミドルクラス構成は後日発売で2149ドル(約28万円)からとなっている。Alienware x14 R2は,最小構成価格が1799ドル(約23万5000円)だ。
Dell G16,G15
Dellブランドのゲーマー向けノートPCである「Dell G16」シリーズと「Dell G15」シリーズは,スペックだけでなく,デザインも変更された。「1980年代を意識した」というカラーリングを採用したのがポイントだそうだ。
またDell G16は,Dell Gシリーズとしては初めて冷却機構にベイパーチャンバーを採用したのも特徴であるという。搭載CPUは,「Core i9-13900HK」や「Core i7-13700H」など,GPUには,ノートPC向けのGeForce RTX 4070,
キーボードにCherry MXシリーズのメカニカルキースイッチを採用したものを選択できるのも,珍しい特徴と言えよう。
Dell G15は,今回唯一のアスペクト比16:9液晶を搭載する製品だ。2022年モデルと同じ筐体を使っているためか,16インチクラスでは省略された10キーが付いたキーボードになっているのもポイントだ。
それに関連して,Dell G15のキーボードイルミネーションは,キーボード全体を1まとめに扱う1ゾーンタイプと,4つに分けて扱う4ゾーンタイプのオプションを用意するという。
Dell G15の主なスペックは,搭載CPUのバリエーションはDell G16と同じで,GPUはGeForce RTX 4060,4050,3050を用意している。
Dell Gシリーズは,Alienwareの新製品よりやや遅れて,2023年春の発売を予定している。Dell G16は米国で1499ドル(約19万6000円)から。Dell G15は849ドル(約11万円)からだ。
CONCEPT NYX
Dellは,2022年1月に「Project Nyx」という名の,家庭内リモートプレイ向けソリューションを発表したことがある。
Dell,14インチ級で約1.8kgのゲーマー向けノートPC「Alienware x14」などの新製品を発表
北米時間2022年1月4日,Dellは,ゲーマー向け製品ブランド「Alienware」の新型ノートPCや周辺機器を多数発表した。同日にAMDやNVIDIA,Intelが発表したノートPC向け新型GPUやCPUを搭載する新PCが多数ラインナップされている。
Dellは,「キーボードとマウスに支配されているPCゲームにおけるゲームパッドの復権」を掲げて,VRやAR用途での拡張も考慮したという,無線LAN機能つきの独自ゲームパッドを披露した。かなり実験的なプロジェクトではあるが,興味深い点も多々あるので,画像中心に紹介しておこう。
DellのAlienware公式Webサイト
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