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【PR】“Xbox風”で話題の小型ゲームPC「ALIENWARE X51」完全解剖。こいつはただ小さいだけじゃなかった
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印刷2012/03/03 12:00

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【PR】“Xbox風”で話題の小型ゲームPC「ALIENWARE X51」完全解剖。こいつはただ小さいだけじゃなかった

ALIENWARE™ がお勧めする Windows® 7

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ALIENWARE X51
BTO構成価格:10万4980円(2012年3月3日現在)
デルの直販サイトで購入する
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 2012年1月,Alienwareから,完全新作となるデスクトップPC「ALIENWARE X51」が発表になった。

 AlienwareのデスクトップPCというと,「ALIENWARE Aurora」に代表されるような,巨大でギミック溢れる,まるで宇宙戦艦のような外観や,ハイエンド製品らしい価格を思い浮かべる人が多いだろう。
 だが,ALIENWARE X51は違う。縦置きと横置きに対応し,縦置き時に95(W)×318(D)×343(H)mmという小型サイズを実現しているのだ。価格も,BTO最小構成で7万9980円(税込)からと,かなり手頃である。

 では実際のところ,この小さなエイリアンには,どれだけの実力が秘められているのか。じっくりチェックしてみたいと思う。

デルの製品情報ページでALIENWARE X51の仕様を確認

ALIENWARE×4Gamer 特設ページで最新のALIENWARE情報をチェック



完成度の高いスリム筐体に

「GeForce GTX 555」を搭載


Xbox 360と並べたところ
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 まずは,発表時に「Xbox 360風」として話題を集めた筐体からだが,並べてみると,Xbox 360とは確かに似ているものの,「そっくり」というほどでもないのが分かる。一回り大きいだけでなく,筐体正面に置かれた“エイリアンの頭部”マークたる「ALIENHEAD」が,紛れもなくAlienwareの製品であることを強く主張しているからだ。

LEDインジケータ入りのALIENHEADは,ALIENWARE X51の置き方に合わせて,角度を90度回転可能
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 ちなみにこのALIENHEADは電源ボタンではなく,縦置き時に左右側面へ埋め込まれた部分ともども,Alienware伝統の「AlienFX」から色を変更できる,LEDイルミネーションとなっている。では電源ボタンはどれかというと,電源ボタンは縦置き時に本体前面の一番上に位置する,銀色の帯部分だったりする。

横置きで本体正面から(左)と背面から(右)。正面にはUSB 2.0×2とヘッドセット接続用のマイク入力×1,ライン出力×1が,背面にはデジタルサウンド出力×2(同軸&光角形),HDMI出力,USB 2.0×4,1000BASE-T LAN,USB 3.0,7.1chサウンド出力,ライン入力,マイク入力が用意される。グラフィックスカード側のインタフェースはDual-Link DVI×2,mini HDMI×1だ。(ゲーム中を除けば)グラフィックスカード側のDVIやHDMIと,マザーボード側のHDMIによる同時出力も行える
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縦置き時の両側板部には三角形のLEDイルミネーション部が入っている。ALIENHEADともども,専用ユーティリティ「ALIENWARE Command Center」のAlienFXから色や光り方を変更可能だ。もちろん,3か所はすべて別の色に設定できる
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抉れたデザインのスリット部
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 また,筐体の外観では,かなりの部分にスリット加工が入っているのも目を引くところだ。縦置き時に底面と天面になる部分はV字に抉(えぐ)れており,縦置き時に底面からきちんと吸気できるうえ,横置き時に吸排気も行えるようにと,かなり手の込んだ構造になっている。

縦置き時に底面となる部分(左)と,天面となる部分(右)。とくに底面部は2種類の異なるスリットが設けられるなど,縦置き時と横置き時のどちらでも問題なく吸排気を行えるようなデザインになっている
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側板を開けたところ。筐体内はいくつかのブロックに分けられたような格好になっている
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拡張カードユニットを外してみた。PC側では6ピンのPCI Express補助電源ケーブルが2系統用意されている
 気になる筐体内部もチェックしてみよう。
 内部には,横置き時に天板となる側板を固定するネジを1つ外したうえで,側板をズラして開ければアクセスできる。CPUクーラー部に大きなダクトが設けられており,外気の吸入に始まるエアフローを安定させようとしているのが,ぱっと見て目を引くところだ。

 グラフィックスカードは金属のプレートに覆われたような見た目になっているが,思い切って外してみると,2スロット仕様のカードが,ライザーカードと金属プレートからなる「拡張カードユニット」的なものに取り付けられた構造になっているのが見て取れよう。
 拡張カードユニットの下には3.5インチHDDが取り付けられ,さらにそこへ風を送るファンが取り付けられていたりと,ここでもエアフローには苦心の跡が窺える。

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拡張カードユニットをバラしてみたところ。ユニットは,金属プレートとライザーカード,そしてグラフィックスカードの固定用アダプタからなっていた
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拡張カードユニット,そしてスロットイン光学ドライブも外したところ。HDD&グラフィックスカード用の吸気ファン,そしてチップセット用ファンも見える

 ちなみにここまであえて説明してこなかったが,今回入手したALIENWARE X51は,デルの直販サイトで「プラチナ」と位置づけられる,最上位のBTO標準構成だ(表1)。CPUに「Core i7-2600/3.4GHz」,GPUに「GeForce GTX 555」(以下,GTX 555)を搭載し,メインメモリ容量8GBを実現して構成価格は10万4980円(税込,2012年3月3日現在)となっている。

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GTX 555 GPU。パッケージ上の刻印は「GF114-200-KB-A1」となっていた
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 GTX 555というGPU名が初耳だという人も多いだろうが,実はこれ,「555」というモデルナンバーに反して,「GeForce GTX 560 Ti」や「GeForce GTX 560」(以下,GTX 560)と同じGF114コアを採用する製品だ。GF114コアをベースに,スペックをGTX 560よりも低くし,消費電力や発熱も下げることで,より小さな筐体へ入れられるようにしたものというわけである(表2)。

※GTX 560のリファレンスクロックは公式に「存在しない」とされているため,GeForce.comを参考として,幅を持たせました
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ALIENWARE X51が搭載するGTX 555カード
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 表2を見て,「別にGTX 555で消費電力下がってないじゃん」と思った読者は鋭いが,実のところALIENWARE X51では,GTX 555の動作クロックが,定格776MHzから736MHzへと抑えられ,それに合わせて,PCI Express補助電源コネクタの仕様も定格の6ピン×2から6ピン×1へと変更されている。電源供給仕様からして,低消費電力化は確実に実現されていることが分かるのである。
 ALIENWARE X51では,電源が定格容量330WのACアダプタになっており,限られた筐体内のスペースを確保するだけでなく,電源部の冷却ファンを廃することにも成功しているが,おそらくこれには,搭載するGTX 555カードの仕様変更も大きな影響を及ぼしているものと思われる。ALIENWARE X51の最終スペックは,相当に練られたものだと述べることができそうだ。

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ALIENWARE X51が搭載するGTX 555カードは6ピン×1の仕様になっている。右はGPUクーラーを取り外したところ
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電源ユニットとその仕様

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AlienAdrenaline。「追加アプリケーション」で登録したもの以外は無効化されるので,これを応用すればバックグラウンドタスクを止められる
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Waves AudioがRealtek Semiconductorのサウンドドライバを拡張。サウンド技術「MaxxAudio」ベースのサウンド補正が行われている
 なお,ALIENWARE X51で注目すべきは,ハードウェアだけではない。OSには64bit版のWindows® Home Premiumを採用しているため,搭載する容量8GBのメインメモリは余すことなく利用可能だ。また,DirectX 11に対応しているので,最新世代のゲームタイトルを存分にプレイできる。
 また,「AlienAdrenaline」という機能がALIENWARE Command Centerに追加されたのもトピックといえるだろう。これは,ゲームアプリケーションごとに,常駐アプリケーションの有効/無効や,同時に利用できるアプリケーションをプロファイルとして設定しておけるもの。ゲーム中にアンチウイルスソフトの定期スキャンが始まったりしないよう,事前に設定できたりするというわけだ。

 もう1つ,プロオーディオの世界でその名が知られるイスラエルのWaves Audioが,音質をソフトウェア側からチューンしているのも見どころ(というか,聴きどころ)といえる。よくあるオンボードサウンドと一線を画した音質になっているので,実際にゲームの効果音やBGMを再生してみると,「おっ」と驚くことになるはずだ。


CPUを3.4GHz動作のCore i7で統一し

GTX 560&GTX 550 Tiと比較


 見るべきポイントが多いため長くなったが,テスト環境の構築に話を移したい。
 今回,ALIENWARE X51のテストにあたっては,表3に示すとおりのシステムを比較対象として用意した。ALIENWARE X51がCore i7-2600を搭載していたので,倍率ロックフリーかどうかを除くとスペックが同じ「Core i7-2600K/3.4GHz」を用意し,GTX 560やGTX 550 Tiと組み合わせたわけだ。
 2枚のグラフィックスカードはいずれもメーカーレベルで動作クロックの引き上げられたモデルであるため,今回はいずれも,MSI製のオーバークロック設定ツール「Afterburner」(Version 2.1.0)から,リファレンス相当にまでクロックを落としている。

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 テスト方法は基本的に4Gamerのベンチマークレギュレーション11.2準拠。ただし,より新しいタイトルを用いるべく,「Battlefield: Bad Company 2」は「Battlefield 3」(以下,BF3)に,「Just Cause 2」は「The Elder Scrolls V: Skyim」(以下,Skyrim)にそれぞれ差し替えている。

 BF3のテストでは,2011年11月5日掲載の記事に準拠する形で,「THUNDER RUN」シークエンスを採用。レギュレーションの「高負荷設定」にあたる「最高」プリセットと,そこからアンチエイリアシング&異方性フィルタリングを無効化した「カスタム」プリセット(以下,カスタム設定)とでテストを行うことにした。
 一方のSkyrimでは,2012年2月11日の記事に準拠し,テストシークエンスはプロローグを採用する。グラフィックス設定は「Ultra」プリセットと,そこからアンチエイリアシングと異方性フィルタリングをそれぞれ無効にした「低負荷設定」の2つとなる。

 ALIENWARE X51の搭載するGTX 555がミドルクラスのGPUであることから,解像度は1600×900&1920×1080ドットの2つを選択したことも,あらかじめ述べておきたい。


3D性能はGTX 560とGTX 550 Tiのほぼ中間か

ほとんどのタイトルで快適にプレイ可能


 さて,グラフ1は「3DMark 11」(Version 1.0.3)の「Performance」と「Extreme」,両プリセットのテスト結果をまとめたもの。ALIENWARE X51は,搭載するGTX 555のモデルナンバーどおり,GTX 560とGTX 550 Tiのちょうど中間の位置に収まっている。GTX 550 Tiより29〜30%高いスコアを示しているのは立派だ。

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 グラフ2,3は,DirectX 11世代のFPSである「S.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyat」(以下,STALKER CoP)において用意される公式ベンチマークテストから,「Day」と「SunShafts」,2つのシークエンスにおける結果だ。最も負荷の低いDayではスコアが伸び,逆に最も高いSunShaftsではスコアが落ち込んでいるものの,傾向それ自体は3DMark 11と同じである。
 レギュレーションでは,快適にプレイできる基準を平均30fpsとしているが,SunShaftsの高負荷設定,解像度1600×900ドットで,ALIENWARE X51がそのラインをクリアしてきているのは高く評価できる。同じGeForce GTX 55x型番でも,GTX 550 Tiより一段上の性能を示していると言えそうだ。

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 グラフィックスメモリ周りの性能が少なからず影響するBF3だと,ALIENWARE X51のスコアはどちらかというとGTX 550 Tiに近くなるが,そのGTX 550 Tiよりは11〜13%高いスコアを示している(グラフ4)。また,35fps程度がプレイアブルかどうかの指針であることを踏まえるに,カスタムプリセットなら十分すぎるほどのフレームレートを叩き出せることも分かるだろう。

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 続いてグラフ5は,大多数の3Dオンラインゲームにおける性能指標として用いている「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)の結果だが,ここでALIENWARE X51は,BF3のときとは打って変わってGTX 560とのスコア差を詰めている。Call of Duty 4はテクスチャフィルタリング性能が“効く”タイトルだけに,GTX 550 Ti比でテクスチャユニット数1.5倍という効果が出たといえそうだ。
 もちろん,絶対的なスコアも申し分ない。3Dオンラインゲームのプレイ時に3D性能不足を感じることはないと断言してよさそうである。

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 グラフ6に結果をまとめたSkyrimだと,ALIENWARE X51は,低負荷設定でGTX 560に近く,「Ultra」プリセットでGTX 550 Tiに近いスコアになっていく。「GPUコアスペックの割にメモリインタフェースが狭いGTX 555らしい結果」と言えそうだが,現実問題として,Skyrimでは30fps台後半の平均フレームレートがあれば快適にプレイできるのも確かだ。そのため,ALIENWARE X51なら「Ultra」プリセットでも1600×900ドットで問題なくプレイ可能ということになる。

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 「Sid Meier's Civilization V」(以下,Civ 5)だと,ALIENWARE X51のスコアはGTX 560とGTX 550 Tiのほぼ中間に収まった(グラフ7)。快適にプレイする前提だと平均60fps以上がほしいところだが,ALIENWARE X51なら高負荷設定での1920×1080ドットでもクリアしてきている。

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 グラフ8の「DiRT 3」も,3DMark 11やSTALKER CoP,Civ 5と同じ傾向にまとまった。レギュレーションでプレイアブルとする平均30fpsを,ALIENWARE X51はすべての条件で大きく上回った。

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ACアダプタの効果は絶大

性能を考えると消費電力はかなり低い


 ALIENWARE X51の特徴の1つがACアダプタ駆動である点は前述したとおりだが,消費電力面でその効果は期待できるのか。ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」で,システム全体の消費電力を計測してみることにしよう。
 今回は,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時としている。その結果をまとめたのがグラフ9である。

 ここで最初に注目したいのは,アイドル時におけるALIENWARE X51の消費電力だ。比較対象のデスクトップPCが定格1200Wの電源ユニットを用いているため,効率などを差し引いても,ACアダプタが有利なのは間違いないのだが,それでも,比較対象と比べて約20W低いのは目を見張るものがある。
 また,同様の理由で必ずしも横並びの比較には向かないが,それでも,アプリケーション実行時の消費電力でALIENWARE X51がGTX 550 Tiより10〜41W低い値を示しているのは見逃せないところだろう。ACアダプタ駆動の恩恵は大きいと述べていいように思われる。

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 アイドル時に加え,ストレスツール「OCCT」(Version 4.1.0)のCPUモードと,3DMark 11を同時に実行したときを「高負荷時」として,CPUとGPUの温度を取得した結果がグラフ10,11だ。
 テスト時の温度は24℃。CPU温度の取得にはモニタリングツール「HWMonitor Pro」(Version 1.12),GPU温度の取得にはTechPowerUp製のGPU情報表示ツール「GPU-Z」(Version 0.5.9)をそれぞれ用いているが,ここでは,ALIENWARE X51のスコアがやや高めに出ている。

 ただ,ここで注意してほしいのは,GTX 560とGTX 550 Tiのシステムが,PCケースに組み込んでいない,バラック状態に置かれている点だ。付け加えると,GTX 560とGTX 550 Tiはカードメーカーの独自クーラーを搭載していたりもするので,小型筐体にCPUもGPUも詰め込まれたALIENWARE X51が不利なのは当然である。
 その点を前提としてALIENWARE X51の温度を見てみると,極めて高い負荷がかかった状態でも,CPUとGPUの温度は問題のないレベルに収まっているのが分かる。通常使用でCPUの全コアが使用率100%に張り付き続けるというのはまず考えられないことも踏まえるに,温度面での不安はないと述べていいだろう。

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 なお,グラフ10でアイドル時におけるALIENWARE X51の温度が高いのは,ファン回転数が絞られているからだ。
 実際,負荷のかかっていない状況におけるALIENWARE X51は相当に静か。リビングで,大画面テレビと接続するようなときに,年がら年中ファンの音を立てられてはたまらないが,ALIENWARE X51では,そういった用途に向けての配慮がなされているというわけである。


新しい形のゲームPCを提案するALIENWARE X51

性能と消費電力,設置面積,価格のバランスは抜群


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 以上,ALIENWARE X51を見てきたが,一言でまとめるなら,これまでになかったタイプのゲーマー向けPCだ,ということになるだろう。
 ゲーマー向けを謳う小型PCの場合,搭載するGPUはエントリークラスというのがせいぜいで,3Dオンラインゲームの大多数はプレイできても,最新世代のタイトルを前にするといろいろ無理があるというのが“常識”だったわけだが,ALIENWARE X51はまず,そこを打破してきている。

 しかもACアダプタ駆動で消費電力は低く,ミニタワーPCよりもスリムな筐体ゆえに場所も取らない。PCをゲーム前提で使うときに,この2要素は重要なポイントだ。筐体のデザインや完成度は高く,それでいて価格的に納得のいくレベルに納まっているというのも,実に魅力的だ。
 唯一無二の選択肢でありながら,尖り過ぎてはおらず,広く勧められるものになっているのは面白いところ。どことなくオトナの雰囲気すら感じさせる,新しいALIENWAREの姿を示したと表現できそうである。

 3D性能をなるべく妥協しないまま,ゲームPCをできる限り小さく,安く上げたいという場合,ALIENWARE X51は一考の価値ありだ。

デルの直販サイトでALIENWARE X51を購入

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