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【PR】もはや“エントリークラス”ではない。第3世代ALIENWARE M11xは速かった
実は,そんなALIENWARE M11xが,2011年春に第3世代モデルへと進化を遂げている。海外では「ALIENWARE M11x R3」と呼ばれることも多い第3世代モデルでは,「Sandy Bridge」として知られる第2世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載してきたり,DirectX 11世代のGPUを採用したりと,基本スペックの大幅な引き上げを果たしているのが特徴だ。
従来のALIENWARE M11xは,搭載部品の発熱と,筐体の制約から,3D性能はエントリークラスに留まっていたが,スペックが跳ね上がった第3世代モデルはどうだろうか。この機会に,ALIENWARE M11xというノートPCを見つめ直してみたい。
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11.6インチ液晶パネルを採用した小型筐体に
最大2.6GHz動作のCPUと96SP仕様のGPUを搭載
インテル® Core™ i7-2617M プロセッサーは,消費電力の目安となるTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)がわずか17Wという低さが魅力のデュアルコアCPUだ。「インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー」(※1)により2コア4スレッド動作するほか,「インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0」(※2)により,定格1.5GHz動作のところ,負荷状況に応じて2.6GHzまで自動的にクロックアップするのも大きな特徴となっている。
あまり負荷のかかっていないときは消費電力を極力抑え,必要になったら動作クロックを70%も引き上げられるというのは,持ち運べるゲーマー向けノートPCとしてのALIENWARE M11xによく合っている印象である。
ALIENWARE M11x R2の場合,DirectX 10対応で72基のCUDA Coreを内蔵した「GeForce GT 335M」を搭載し,グラフィックスメモリ容量は1GBとなっていたので,スペックは相当に高められているといえるだろう。
なお,「Optimus」(Optimus Technology)により,CPU側のグラフィックス機能とGPUを負荷に応じて切り替えられるのは,ALIENWARE M11x R2から変わっていない。
そのため,外観から区別するのは少々難しいが,よく見ると,本体右側面に2つ並んだUSBポートがUSB 3.0対応へと変わっており,インタフェース周りが充実していることが分かる。
ALIENWARE M11x R2と直接比較
CPUとGPUのスペック向上で性能はどれだけ上がるか
ちなみに両製品はストレージの仕様も異なるが,ALIENWARE M11x R3でもBTOオプションでSSDはいくつか選択可能だ。
テスト方法は基本的に4Gamerのベンチマークレギュレーション11.1準拠だが,ALIENWARE M11x R2がDirectX 11に対応していないため,いくつか変更がある。まず,「3DMark 11」の代わりに,レギュレーション10世代から「3DMark06」(Build 1.2.0)を採用。また,「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」(以下,STALKER CoP)と「Battlefield: Bad Company 2」(以下,BFBC2)の2タイトルでは,設定ファイルの書き換えによりDirectX 10モードで動作させることにした。
テスト解像度は,パネル解像度である1366×768ドットと1280×720ドットの2つを選択。アンチエイリアシングやテクスチャフィルタリングを適用しない「標準設定」「低負荷設定」で,スコアをチェックしていく。
前世代品より安定して速いALIENWARE M11x R3
とくにCPUが“効く”局面で大きな伸びを確認
では,テスト結果の考察に移ろう。グラフ1は3DMark06の総合スコアをまとめたものだが,ALIENWARE M11x R3のスコアはALIENWARE M11x R2より23〜24%高い。CPUとGPUのスペックがまんべんなく向上したプラスの影響はかなり大きいと見てよさそうだ。
グラフ2,3はSTALKER CoPから,最も負荷の低い「Day」と逆に最も高い「SunShafts」,2つのシークエンスにおける平均フレームレートをまとめたものだ。
SunShaftsシークエンスはハイエンドクラスのGPUでないと高いスコアは得られないため,絶対的なスコアが10fps台なのは仕方がないものの,むしろここでは,Dayで14〜20%という両製品のスコア差が,SunShaftsでは35〜36%へ広がっていることに注目しておきたい。SunShaftsシークエンスはGPU性能とグラフィックスメモリ性能が問われるテストなので,GTX 540Mのスペックが“効いている”と考えられる。
続いてはBFBC2の結果だ。グラフ4を見ると,ALIENWARE M11x R3と同R2のスコア差は36〜46%で,いっそう広がっている。BFBC2ではGPU性能とCPU性能のどちらもスコアを左右する要因となりやすいため,両方の性能に優れるALIENWARE M11x R3が前世代品を引き離しているわけだ。ALIENWARE M11x R2の場合,グラフィックスメモリの一部がシステムメモリと共用だったのに対し,ALIENWARE M11x R3では100%グラフィックス向けというのも影響していると思われる。
一方,DirectX 9ベースのタイトルであり,GPU性能を素直に反映するタイトルであるため,多くの3Dオンラインゲームをプレイするときの指針となる「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)だと,ALIENWARE M11x R3と同R2のスコア差はそれほど生じない(グラフ5)。ALIENWARE M11x R2は3Dオンラインゲーム用として十分な性能を持っていたが,1366×768ドット設定時のスコアを見るにつけ,ALIENWARE M11x R3なら,パネルのネイティブ解像度でプレイするときの余裕がさらに増した,といったところだ。
グラフ6は,メモリ周りの性能がスコアを左右しやすい「Just Cause 2」のテスト結果だが,ここで両者のスコア差は42〜53%。グラフィックスメモリと,インテル® Core™ i7-2617M プロセッサーが持つキャッシュ周りの性能が遺憾なく発揮されている格好である。
最後に参考として示したのが,グラフ7のDiRT 3である。DiRT3だと,両製品のスコア差は13〜15%なので,3DMark06などと似た傾向といっていいだろう。厳正を期すと両製品でグラフィックス設定が異なるというのは先ほどお伝えしたとおりだが,若干不利な条件でありながら,レギュレーション11.1で合格点とした40fpsを大きく上回っているのは評価できるポイントといえる。
では,ALIENWARE M11x R3とALIENWARE M11x R2の消費電力傾向は実際のところどの程度異なるのか。ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,システム全体の消費電力を測定してみよう。テストにあたっては,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時としてまとめたものがグラフ8だ。
まず注目したいのはアイドル時で,ALIENWARE M11x R2が27Wと十分に低いところ,ALIENWARE M11x R3ではそこからさらに11W低い値を叩き出している。より省電力化の進んでいる第2世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーを搭載する効果がはっきり出たと言える。
一方,アプリケーション実行時はさすがにALIENWARE M11x R2のスコアを上回ったが,それでも上昇幅率は2〜14%程度。ワット数で言えば2〜9Wだ。最大で50%を超えてきた性能向上率とのトレードオフとしては許容範囲といっていいだろう。
前世代モデルをあらゆる面で圧倒
唯一無二の選択肢が使い勝手をまた増した
もちろん,それでも「パワフルなマシン」というわけではないため,据え置きのゲームノートPCを探している人にはALIENWARE M14x以上を勧めるが,可搬性を最大限に重視しつつ,ゲーム性能にもこだわりたいという人にとって,今回のALIENWARE M11x R3は,相当に完成度の高いノートPCに仕上がっているといえるだろう。
BTOオプション次第では10万円を大きく下回る価格で購入でき,一方でSSDによるWindowsの体感性能改善も可能と,使い方に合わせてカスタマイズできるのも大きな魅力だ。
唯一無二のモバイルゲームPCが使い勝手を大きく向上させてきた。このことを心から歓迎したい。
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Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel Core、Core Insideは、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporationの商標です。
※1 (HT) 一部のインテル® Core™ プロセッサーで利用できます。インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー(インテル® HT テクノロジー) に対応したシステムが必要です。各PC メーカーにお問い合わせください。性能は、使用するハードウェアやソフトウェアによって異なります。HT テクノロジーに対応したプロセッサーの情報など、詳細については、http://www.intel.co.jp/jp/products/ht/hyperthreading_more.htm を参照してください。
※2 インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーに対応したシステムが必要です。 インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー2.0 は次世代のインテル® ターボ・ブースト・テクノロジーであり、第2世代インテル® Core™ i5 プロセッサーおよびインテル® Core™ i7 プロセッサーでのみ利用可能です。実際の性能はハードウェア、ソフトウェア、システム構成によって異なります。詳細については、http://www.intel.co.jp/jp/technology/turboboost/ を参照してください。
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