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【PR】ゲーム性能とサイズの絶妙なバランス。「ALIENWARE M14x」は,ちょうどいい14インチノートPCだった
ゲーマー向けのノートPCに注力しているAlienwareから,14インチ液晶パネルを採用するという,面白い大きさの新型ノートPC「ALIENWARE M14x」が登場した。
据え置き型の定番サイズである15.6インチモデルを終了させてまで,Alienwareが14インチモデルを投入してきた意図はいったい何だろう? 今回は,入手した評価機を使って,この点を少し考えてみたい。
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下手な15.6インチモデルが裸足で逃げ出すスペック
クアッドコアCPUと144コアGPUを14インチ筐体に搭載
ALIENWARE M14xの筐体サイズは337(W)×258.34(D)×37.8(H)mm。一般的な15.6インチサイズのノートPCだと,メーカーにもよるが,おおむね380〜390(W)×265〜270(D)×30〜38(H)mmくらいなので,横幅はそれらと比べて40〜50mm前後短くなるわけだ。ゲームをプレイする前提だと,机上にはマウスパッドのスペースをできる限り確保したいところなので,40〜50mm前後という違いはけっこう重要である。
ALIENHEADがあしらわれる天板部。本体カラーは「ステルスブラック」「ネブラレッド」の2色から選択可能だ |
底面カバーがバッテリーパックも覆うデザインのため,ALIENWARE M14xの底面はすっきりしている |
具体的に見てみると,CPUは「ベーシックパッケージ」の最廉価オプションを除いてすべてクアッドコア。もちろんSandy Bridgeコアの第2世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーである。マルチスレッド処理がゲームでも当たり前になってきた昨今だけに,物理4コアが半ば標準仕様となっている点は魅力的といえよう。
今回の評価機が搭載するのは,「インテル® Core™ i7-2630QM プロセッサー」。「インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー」により4コア8スレッド動作し,さらに「インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー」によって,定格2GHz動作のところ,最大では2.90GHzまで自動的にクロックアップするのが大きな特徴だ。
アイドル時はできる限り動作クロックを落としてバッテリー駆動時間を最大化し,必要なときには動作クロックを引き上げ,さらには最大8スレッド動作させることで性能を最大化できるというのは,インテル® Core™ i7プロセッサーならではのメリットである。
144基というCUDA Core数は,デスクトップPC向けGPUとおおざっぱに比較した場合,96基の「GeForce GT 440」と,196基の「GeForce GTX 550 Ti」との間。イメージとしては,デスクトップPC向けのエントリークラス相当といったところだろうか。ただ,一般にエントリークラスのGPUだとメモリインタフェースは128bitなのだが,GeForce GT 555Mでは192bitとなっており,この点はスペック面での強みといえそうである。
メインメモリ容量は4/6/8GBからの選択が可能で,ストレージは容量500/750GBのHDD,もしくは容量256GBのSSDから選択できる。複数のオンラインRPGクライアントを“遊び倒す”前提で大容量HDDにするか,システム全体の反応速度向上を狙ってSSDにするか,なかなか悩ましい。
今回のBTO標準構成スペックとその価格は表1のとおりで,「ベーシックパッケージ」からは,CPUがクアッドコアモデルに引き上げられ,メインメモリ容量が1.5倍,グラフィックスメモリ容量が2倍に引き上げられ,さらにストレージがSSDへ換装されているのがトピックだ。
さすがにここまでやるとBTO構成価格は高めとなるが,SSDのBTOオプションは約3万円程度なので,予算重視でHDDを選択というのもアリだろう。
デスクトップPCとの比較で,相対的な性能を検証
DirectX 9世代を中心に評価する
以上,コンパクトな筐体に詰め込まれたギミックを概観してきたが,肝心の性能はどの程度なのか。今回は,デスクトップPCとの比較から,ALIENWARE M14xのポテンシャルを明らかにしてみたいと思う。
というわけで,今回用意したのは,表2の構成からなるシステム。Sandy Bridgeコアを採用したクアッドコアCPUに,ALIENWARE M14xが搭載するインテル® Core™ i7-2630QMプロセッサーと同じ,4コア8スレッド対応の動作クロック2GHz(最大2.90GHz)モデルは存在しない。そこで,今回はなるべく近い存在として,4コア4スレッド対応,動作クロック2.30GHz(最大3.30GHz)の「インテル® Core™ i5-2500T プロセッサー」を用意した次第である。
GPUは,デスクトップPC向けGeForceに近いスペックの製品がないため,「Radeon HD 6670」(以下,HD 6670)と「Radeon HD 6570」(以下,HD 6570)のそれぞれリファレンスカードを使うことにしている。
テスト方法だが,今回は4Gamerのベンチマークレギュレーション11.0を軸としつつも,「GT 555Mのスペックからして,大多数の3Dオンラインゲームで採用されるなど,今なお市場で支配的なAPIであるDirectX 9を採用したタイトルが実行されることのほうが多くなる」という考えから,3D総合ベンチマークは,「3DMark 11」ではなく,ベンチマークレギュレーション10.2から「3DMark06」(Build 1.2.0)を用いることとした。また,同様の理由から,DirectX 11世代の「Battlefield: Bad Company 2」と「DiRT 3」は割愛している。
テスト解像度は,入手したALIENWARE M14xのパネル解像度となる1600×900ドットと,いわゆる720p解像度となる1280×720ドットの2つ。以下,比較対象となるデスクトップPCは,CPUとGPUとの組み合わせで代表させ,「インテル® Core™ i5-2500T+HD 6670」と「インテル® Core™ i5-2500T+HD 6570」と表記するので(※ただしグラフ中は「インテル® Core™」を省略),この点もあらかじめお断りしておきたい。
基本的にはi5-2500T+HD 6570と同程度の性能
ただしi5-2500T+HD 6670を超える場面も
テスト結果のまとめに入ろう。
グラフ1は3DMark06の総合スコアをまとめたものだが,ALIENWARE M14xは,i5-2500T+HD 6570に対して安定的に高いスコアを示した。とくに,アンチエリアシングとテクスチャフィルタリングを適用しない「標準設定」で3〜5%優位なのに対し,4xアンチエイリアシングと16x異方性フィルタリングを適用した「高負荷設定」で7〜10%と,スコア差が広がっているあたりは,GT 555Mが持つ192bitメモリインタフェース(※HD 6570は128bit)の効果と見ていいのではなかろうか。
インテル® Core™ i5-2500T+HD 6670とのスコア差が高負荷設定時に縮んでいるのも,同じ理由と見ていいだろう。
続いて,標準設定の1280×720ドットにおける3DMark06の「CPU Score」を抽出したものがグラフ2となる。
インテル® Core™ i5-2500T+HD 6670とインテル® Core™ i5-2500T+HD 6570のスコアがほぼ同じなのは,CPUが同じなのだから当然として,ALIENWARE M14xも近いスコアになったのは注目しておきたい。
今回の評価機が搭載するインテル® Core™ i7-2630QM プロセッサーが,インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーによって,最大動作クロックが2.90GHzに達するというのは上段で述べたが,4コアに負荷がかかった状態だと最大2.60GHz動作となる。一方,インテル® Core™ i5-2500Tの場合は,4コアに負荷がかかった状態だと最大2.80GHz。数字だけ並べるとインテル® Core™ i5-2500Tのほうが高いスコアを得られそうなのだが,結果として同じようなスコアになっているわけで,4コア8スレッド動作できるインテル® Core™ i7-2630QM プロセッサーの優位性をあらためて確認できたといえそうだ。
グラフ3は,DirectX 11対応タイトルである「S.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyat」(以下,STALKER CoP)の公式ベンチマークから,最も負荷の低い「Day」シークエンスの結果をまとめたものである。
ここで目を引くのは,ALIENWARE M14xが,インテル® Core™ i5-2500T+HD 6670に迫るスコアを示していること。とくに標準設定の1280×720ドットでは,ALIENWARE M14xのほうがむしろスコアは高いのだ。
4GamerのベンチマークレギュレーションではSTALKER CoPがプレイアブルかどうかの基準を30fpsに設定しているが,標準設定なら1600×900ドットでもその基準を満たし,60fpsに迫っている点も評価できよう。
同じSTALKER CoPでも,最も描画負荷が高く,ハイクラスのGPUでないとマトモなフレームレートが出ない「SunShafts」シークエンスだと,全体的にスコアは大きく下がる。ただそれでも,ALIENWARE M14xが標準設定の1280×720ドットで平均30fpsを超えてきたのは立派(グラフ4)だ。なお,傾向自体はDayシークエンスと変わっていない。
DirectX 10世代のタイトルとなる「Just Cause 2」だと,グラフ5で示したように,標準設定と高負荷設定でALIENWARE M14xは2つの異なる顔を見せている。標準設定だと,インテル® Core™ i5-2500T+HD 6670にかなりの差を付けられるだけでなく,インテル® Core™ i5-2500T+HD 6570Tにさえ若干及ばない結果となったのだ。
しかし,高負荷設定では,グラフィックスメモリインタフェースの優位性を活かし,インテル® Core™ i5-2500T+HD 6670にあと一歩のところまで一気に盛り返している。
DirectX 9世代の「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)だと,全体の傾向それ自体はJust Cause 2と近い印象で,ALIENWARE M14xのスコアは今一つ伸びきらない(グラフ6)。
ただ,高負荷設定だとインテル® Core™ i5-2500T+HD 6570とほぼ互角であり,また,今回のテストで最も負荷の高い,高負荷設定の1600×900ドット時にも平均60fpsを超えている点は押さえておきたいところだ。
4Gamerでは,Call of Duty 4のスコアを,「大多数の3Dオンラインゲームをプレイできるかどうかの指標」として見ているが,ほとんどの3Dオンラインゲームは平均30fps出れば快適にプレイできることを踏まえるに,まったく問題ないスコアが出ているのも確かである。
パフォーマンスのテストでは最後となるのがグラフ7の「Sid Meier's Civilization V」(以下,Civ 5)。ここでもALIENWARE M14xのスコアはi5-2500T+HD 6570と同程度となった。
アイドル時の消費電力はわずか20W
ゲーム実行時の消費電力も低い
ノートPCということで,同等性能のデスクトップPCと比べてどの程度消費電力が下がっているのかも気になるところだ。ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,システム全体の消費電力を計測してみよう。
その結果がグラフ8で,まずアイドル時を見てみると,Optimus TechnologyによってGPUへの電源供給をカットし,グラフィックス機能をインテル® Core™ i7-2630QM プロセッサーに統合されたインテル® HD グラフィックス 3000へ切り替えた効果により,20Wにまで下がっている。14インチの液晶パネルを含んだ値ということを考えるに,なかなか衝撃的な値だ。
また,アプリケーション実行時も,比較対象のデスクトップPCがシステム単体なのに対し,ALIENWARE M14xは,液晶パネルの電力を含みながらもインテル® Core™ i5-2500T+HD 6570比で5〜21W低い消費電力に留まっている。
ゲーム性能とサイズの絶妙なバランス
このコンパクトさには選ぶ価値がある
3D性能的には,少なくとも,国内で流通している15.6インチ液晶パネル搭載ノートPCの大多数――そもそも単体GPUを搭載していないのがほとんどだ――とは比較にならない実力を持っている。ミドルクラス以上のデスクトップPCと同等の性能を得たいとなるとややパワー不足なのは否めないため,そういう人には「ALIENWARE M18x」や「ALIENWARE M17x」を勧めるが,「3Dオンラインゲームを軸に,最新世代の3Dゲームタイトルも遊んでみたい」というニーズに,より低価格で応えてくれるのはALIENWARE M14xのほうだ。
また,それだけの実力を持っていながら,筐体サイズは(当たり前だが)15.6〜18インチクラスのノートPCと比べて明らかに小さく,机上を広く使える。もちろん小型ゆえに自宅の中を持って移動したり,鞄の中に突っ込んで外出したりするときも苦にならないわけで,性能とサイズのバランスは非常に高いレベルで取れているといっていいだろう。
ALIENWAREが,あえて一般的でない14インチモデルを投入してきた理由は,おそらくここにある。ALIENWARE M14xは,15.6インチクラスのゲーム用ノートPCを検討している人にこそ勧められる,よりコンパクトな選択肢なのだ。
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